ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

味噌作り進捗報告その3

2008-11-05 00:01:08 | スグレモノ・ヘンテコモノ
大分進捗報告が滞ってたので、ここで報告。
ムルマンスクでは大豆が手に入らないため、赤インゲン豆を使って味噌作りにチャレンジしたのが、3月下旬。
そして度々進捗報告をしてきました。

熟成完了から半月ほど経ちました。
写真左と中央は、10月末の味噌樽の様子と、スプーンで掬い状態確認した様子。
米麹の白い粒が目立ちます。日本で市販されている味噌はこんなに目立ちませんがね。
色は明るい茶色。
香りは正に芳醇の味噌風味
味は大豆で作られたものよりも甘かったです。結構塩使用したのに。暗褐色の豆味噌を思い出します。

そのムルマンスク産味噌を使い、早速調理。
この日の献立は、ご飯、豚汁、茄子とピーマンの肉味噌炒め、玉子焼きでした(写真右)。
調理の出来も良く、うんまい夕餉(ゆうげ)ができました。

味噌作り進捗報告その2

2008-09-13 03:19:05 | スグレモノ・ヘンテコモノ
大分進捗報告が滞ってたので、ここで報告。
ムルマンスクでは大豆が手に入らないため、赤インゲン豆を使って味噌作りにチャレンジしたのが、3月下旬。

写真は左から5月下旬、6月下旬、8月上旬、9月上旬の味噌の状態。
味噌上部に溜まっていた水は、いまでは暗褐色に染まり、香りも醤油っぽくなってきました。

早ければ今月下旬にでも試食してみます・・・・・・。
うまいか×かは、ネ申のみぞ知る・・・・・・。

↓これまでの進捗報告は下記リンクをどうぞ↓
味噌作り進捗報告(6/3) http://blog.goo.ne.jp/murmansk/e/cdf84bdf7cd614d5df74ae296ba8d0a5
味噌作りにチャレンジ(5/5) http://blog.goo.ne.jp/murmansk/e/2e19787cf8ff5caf83ac14ff7f286012

味噌作り進捗報告

2008-06-03 00:22:39 | スグレモノ・ヘンテコモノ
ここの所晴天続きで気温が上がりっぱなしでしたが、今日ここへきてお湿り程度の雨が降りました。涼しい風が吹いています。

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5月末に、味噌のかえしの時期がやってきました。
※3月末の仕込みに関する記事「味噌作りにチャレンジ」はこちらをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/murmansk/e/2e19787cf8ff5caf83ac14ff7f286012

味噌瓶をみると、上層にうっすら水が溜まっています。ちょっと種水が多かったかもしれません。
2ヶ月ぐらいでは味噌の色は変わりません。写真の通り赤インゲンの色そのものです。

臭いをかいで見ました。3月末に作り出してしばらくは、生ごみの臭いしかしなく、こんなんで果たして安全で美味しい味噌が出来るのか、正直不安でした。ところが5月末に嗅いでみたら、味噌らしい匂いが漂ってくるではありませんか!これにはビックリしました。

手作り味噌の表面には黒や青のカビが時たまつくらしく、これを放置しておくと味噌の味に影響が出るのでこれを取り除きます。見たところ、目打ちでさした程度の直径のカビらしきものが数箇所にあるきりで、保存は良好でした。多量の膜塩とウォッカ消毒のお蔭でしょうか。

そして味噌瓶の深部にまで酸素がいくように、かき混ぜるのです。空気を送り込むように、奥の奥までスプーンでかき回しました。

そしてまた前と同じようて表面をならして袋を閉じ蓋と重石をしました。良好であれば、早ければ、秋口に食べられるそうです。

日本製の米麹、欧米産の水、ロシア産の豆・塩・空中浮遊酵母、消毒用ウォッカでできる味噌の銘柄を考えたのですが、どれがイイかしらん。
 ①ロシアン味噌ルーレット この味噌は当たりかハズレか、いちかばちか!
 ②北方味噌艦隊アルクチカ 北方艦隊アルクチカに味噌を突っ込め!
 ③英雄味噌ムルマンスク 英雄都市ならぬ英雄味噌
 ④北方海軍味噌 「横須賀海軍カレー」の向こう張って
 ⑤ロマノフ・味噌・ムールマネ 初味噌なので
 ⑥レーニン味噌勲章 レーニン勲章受賞記念
 ⑦金星味噌記章 金星記章受賞記念
 ⑧軽味噌巡洋艦ムルマンスク 軽巡洋艦ムルマンスクに味噌を突っ込め!

嗚呼神様仏様。いずれにしてもどうか『食べられる味噌』ができますように。合掌。


写真:
 左 作りたての味噌(2008年3月末)
 右 2ヵ月後の味噌(2008年5月末)

ロシアの下痢には、本当に正○丸か?

2008-05-13 03:03:56 | スグレモノ・ヘンテコモノ
5月12日、ロシア連邦では新政府体制が誕生しました。
噂どおりプーチン前大統領が首相となり、プーチン氏自ら首相以下の官僚を紹介していました。いつもだとこのような場面はチョットぐらいしか放送されないようですが、プーチン氏が要職に残留したことで、各局大々的にその様子を撮影していました。

そんな政府の騒ぎに掻き消されそうですが、5月12日は国際看護士の日だったそうです。昼勤夜勤続きのお疲れ看護士の皆さん、この日ばかりちょっとばかり医療のお仕事を中断して、「国際看護士の日」をお祝いしていました。

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医療話と言えば恐縮ですが、筆者は土曜&日曜の間、下痢に悩まされていました。

筆者の脳内で悪名高い、L○○○○A製のスメタナ(サワークリームみたいな乳製品)をうっかり購入してしまい、ヨーグルトサラダを作り食したところ発症し、ハバカリの中で長いことロダン作「考える人」をする羽目になりました。

地元民はこのL○○○○A製の乳製品(以下、憎いアンチキショー)をフツーに摂取できますが、乳製品をそんなに摂らない日本人がこれを摂取すると、少々腐ったものを摂取したときに胃腸の中で感じる刺激(チクチク感)とは違い、胃腸の位置を強力にズラされているような、或いは胃腸が雑巾絞りの刑を受けているような、そんな痛みが継続します。

食あたり&水あたりが発症したら、日本人なら先ずラッパの音が聞こえてくると思います。そして日本が誇る良薬・正○丸を服用して事なきを得ようとするのですが、今回の憎いアンチキショーはその小粒の弾丸を屁とも思いません。

そんなどうしようもない"しつこい痛み"を鎮める優秀な薬があります。ポビドン(повидон)配合のはら薬エンテロデス(Энтеродез)です。薬局で処方箋ナシ&1袋25ルーブルで購入できます(写真)。

ポビドンは消毒薬の一種で、日本ではうがい薬として処方されているケースが多いようです。「ファイトーっ一発!」のリポDにも含まれているのにはビックリしましたが。

2袋(10g)をコップに開け、150ccのぬるま湯を注ぎ、完全に溶けるまでよくかき回し、そして全部飲みます。服用は食後1時間してから。味はクエン酸水溶液みたいで酸っぱいです。効果はテキメン。

味噌作りにチャレンジ

2008-05-05 02:17:53 | スグレモノ・ヘンテコモノ
本日ムルに冷たい雨が降りました。辺りの雪はすっかり解けてなくなり、路面はびちゃびちゃ。もう雪は降らないでしょう。

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3月末、味噌作りにチャレンジしてみました。
味噌作りに必要なのは、米麹
塩はロシア産。水は世界で有名な水AQUA MINERALE。
豆は大豆がなかったので、ロシア産ファソーリ(赤インゲン)という大きめの豆を使用。
ここまではロシアで調達できましたが、米麹だけはどうしてもないので、実家から乾燥米麹を送ってもらいました。
そして種味噌として、○コメ味噌を少々投入。

写真はその工程ですが、別にあずき餡を作っているわけではないことを予め言っておきます。
また、豆の色からして既に出来上がりに近い色を醸し出していますが、これは仕込んで間もない頃の写真です。
麹を細かくし塩と和えておいて、一方一晩水に浸した後茹でて磨り潰した豆と混合。ウォッカ消毒したビンに詰めました。
温度はそれほど高くなければ良いらしく、どこに置いてもいいらしい。なのでテーブル下に入れています。
5月末にはかえしをします。このかえし後色が徐々に味噌らしい褐色になっていくそうです。早くて秋には食せるハズ。

日本製の米麹、欧米産の水、ロシア産の豆・塩・空中浮遊酵母、消毒用ウォッカでできる味噌。名称募集中です。
嗚呼神様仏様。どうか『食べられる味噌』ができますように。合掌。

新鮮で獨特な強い味と香 わさび

2008-04-14 17:36:59 | スグレモノ・ヘンテコモノ
市中心街のサーモイローボイ通り沿いにある食材屋さん「パナマ・エム(Панама М)」。ここでは、その辺のスーパーには置いてない食材を扱っています。筆者の記憶が正しければ、醤油や海苔、甘酢生姜も、ここが最初に売り始めました。

そんなお店にひさびさに寄ってみました。真っ先に日本食材コーナーへ直行。
すると、以前と比べワサビのメーカーが増えていました。よくよく見てみます。右から:

①「新鮮で獨特な強い味と香 WASABI わさび」
②「????(ハングルなのでようわからん)」
③「S&F 青芥? 風味獨特」

ひとつひとつ見てみましょう。

①中国製のワサビですが、そのキャッチコピーに思わず目がとまります。最初その「獨特(どくとく)」を、さんずいの「濁特(だくとく)」と読んでしまい、
「清流で作られるからこそなのに、特別に濁(にご)って澱(よど)んでしまったワサビなんて、むっちゃクサそうで嫌だなあ。」
と思ってしまいました。
「獨」は「独」と同じ意味ですが、当用漢字です。普段日本では「独特」とします。それが当たり前。恐らく、中国では「独」という字は使われていないのでしょうね。
それから最後の「香」に送り仮名がない、というところに過敏に反応してしまうのは、恐らく筆者の職業病かもしれません。

②は間違いなく韓国製。韓国でもワサビ作っているんですね。

③は明らかに中国製です。プライスタグにもそう書いてあります。しかも、HONDAをHONGDAとするように、メーカー名をマネッこしています。
慌てモノが買いに来たら、あの「フォンドボーディナーカレー」でお馴染みの、日本の某食品メーカーの製品と勘違いします。
更にこちらにも「独特」でなく「獨特」の文字が。

お土産にいかがですか?

プラーズニク・セーヴェラ-トナカイ競争大会-③

2008-04-13 03:30:06 | スグレモノ・ヘンテコモノ
年甲斐もなくはしゃいでしまった後は、土産展見物です。
先に書きましたように、サーミ族の皆さんにとってこの日は絶好の小遣い稼ぎ日。
サーミ族お手製の「サーミーグッズ」を販売していました。

サーミーグッズは白樺の樹皮、トナカイの毛革、フエルト、ビーズなどで作られます。素朴な自然の色と、赤青黄などの大胆な色使いを施し、いかにもエスニックなデザイン。

キーホルダーなどは、値段の手ごろさで結構売れていました。

筆者はサーミ巡りをしたことがあるので大体の商品は見慣れていましたが、中で一つ見慣れない商品があったので、釘付けになってました。それは写真左にある、パスポートケース(200p≒800円)。日本のパスポがちゃんと入るケースなんです。迷わず購入。

きのこのこのこのこ♪

2008-03-29 21:36:51 | スグレモノ・ヘンテコモノ
ムルはこの頃日中の気温がプラス10℃くらいです。歩いていて気持ちがいいです。
春の季節の到来でしょうか。
さて・・・

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ウチの近くで見つけたお菓子です。

菓子メーカーORION社製のお菓子「CHOCO BOY」。ORION社の製品は日本でも見たことがあるような。早速チェック。

写真のように、パッケージを見ても、中身を見ても、見た目は我らの明治製菓のお菓子「きのこの山」と同じです。

おぉ盗作?!

とおもいきや、中のきのこをよく見て気がつきました(写真)。
 ①きのこの足の部分がみな斜めに生えている。お行儀が悪い。
 ②短足、足長、足の長さがまちまち
 ③よーくみると、足の太さも違う

足をまっすぐ立て、均一にする技術の不足が露呈しています。

一方、明治製菓の「きのこたち」の足は、若干例外は見かけますが、ほぼ全員ちゃんとお行儀良くまっすぐしています。しかもチョコ部分は2層構造。芸が細かい・・・。

日本が誇る明治製菓の30年ロングセラー商品「きのこの山」のサイトはこちら
本家本元は盗作なんてOutOf眼中のようです。デザインと技術を一新、レギュラー商品に加え、日本人に馴染み深い
「春の新作・味わい木イチゴ味バージョン」
を引っさげ、ファンを魅了しているらしい。さらに姉妹品「たけのこの里」も
「春の新作・ほろにが抹茶味バージョン」
が登場。
明治製菓のアイデアと技術に勝負を挑むかORION?

白樺ジュース

2008-03-25 18:31:39 | スグレモノ・ヘンテコモノ
白樺ジュース。聞きなれない方大勢いらっしゃるでしょう。
白樺といえば樹木。日本でも北方地域に行くと良く見かける、白い樹皮を持った細い樹木のこと。その樹から、まるでゴムを採取するかのように、収集した樹液が白樺ジュースなのです。近くのスーパーで普通に購入できます。

ロシア語を勉強しているので、このジュースの存在は聞いてはいましたが、試す機会がなかったというか、試す度胸がありませんでした。美味しそうな感じがしませんでしたし。

購入(40p)し早速試飲。3ℓ入る大きなガラス瓶(※瓶は消毒しリサイクル)に、無色透明の液体が入っています。経年瓶とラベルデザインにソ連らしさを感じます。

においは殆ど感じなく、水のようでした。味は薄い砂糖水のように微かに甘く、微かに樹のすっぱい香りがしました。

ソ連時代のそれの方がもっとクセがあり樹木臭かったらしいです。

うそがわかる男の、BUSHIDO。

2008-03-19 02:27:37 | スグレモノ・ヘンテコモノ
恐らくムルマンスクだけではないと思うのですが、スーパーマーケットに行くと飲料コーナーにあるインスタントコーヒー、その名もBUSHIDO(武士道)。ムルでは現在、赤ラベル、ピンクラベル、黒ラベルの3種類確認されています。他にも種類ありますか?

ラベルを見ると、日本人が見て思わず笑える楽しいフレーズが書いてあるので、ご紹介します。写真に番号を振りましたので、順を追って見ていきましょう。

①品名:凍結乾燥されたインスタントコーヒー
 →インスタントコーヒー自体「凍結乾燥された」ものなので、ここまで書くのは蛇足のような気がします。

②製造元:純粋なアラビカ産
 →原材料名の間違いでは?「純粋な」・・・?敢えて書くのであれば「原材料名:100%アラビカ産コーヒー豆」まで書くべきでしょう。なおその下の「生産国」欄に製造元が記されています?スイスにある会社のようです。

③JAPAN・BEST・QUALITY
 →「日本の最高品質」・・・・・・?日本はコーヒー生産国でも製造加工国でもありませんし、ラベルを見る限り品質保証にはノータッチです。ここでは単に商品名として使用しているだけ。

④正直者
 →ラベルの能書きからしてもーもーもーもー、100%嘘つき者ぢゃないですか!!!!

これを好んで購入していく方はきっと、東洋に憧れ、武士の生き方を敬う、見た目からしてスティーブン・セガールのようなロシア人に違いありません。

違いのわかる男の・・・・・・もとい。うそがわかる男の、BUSHIDO。