夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

エネルギービジョン2

2021-02-27 09:27:16 | 議員報告
クラウドファンディング:北海道医療従事者応援プロジェクト『結(ゆい)』
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今朝もかなり降りました。減ったり増えたりが激しい今年の積雪事情ですね。
気象庁発表の村の積雪量、現在137㎝。全道で12位かぁ~。
雪が比較的少ないと言われている黒松内町や蘭越町に負けているとは、、、、。
少なくて越したことはないのですが、豪雪地帯のプライドが、、、、(笑)

それでは昨日の続き。僕のエネルギービジョンです。
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〇 赤井川村のエネルギー事情
これはどこの市町村も抱える問題ですがCO2の排出は減らした方が良いに決まっています。
本来は、「今日赤井川村のCO2排出量は〇〇、吸収量は〇〇」と数値化するとわかりやすいのでしょうが、
現在、はっきりと数値することは難しく、指標はあっても実数を求めるのは無理のようです。
つまり、北海道電力の供給に対するCO2の排出量は数値化することはできても、普段、私たちが生活で使う化石燃料まではなかなか数値化できない。
更に「森林がどれくらいCO2を吸収するか?」と言う問題は、現在、森林面積による目安はあるようですが、まだまだ明確なものではなさそうです。
ただ、目標がないからできないのではなく、目標がないから減らせるものは減らしていこうという考えのようです。
ここで資料をひとつ


役場庁舎の電気量が異常に高い。暖房を電気式ボイラーに頼っている為でCO2の排出量には貢献しても財政的には厳しいですね。

〇 導入プロジェクト
さて、エネルギービジョン策定委員会ですが、
学識経験者として北海道大学の石井一英教授を始め、村からは村長・副村長、アドバイザーとして北海道立総合研究機構、オブザーバーとして北海道経済産業局、出光・三井・JRと企業の方も加わり、錚々たるメンバーが集まり、合計三回行われました。コンサルタントは日本環境技研。
最後の提言として示されたプロジェクトは7つです。
1.小水力発電事業化プロジェクト
2.地熱発電事業化プロジェクト
3.庁舎等の災害対応拠点等における減災防災型再エネ導入プロジェクト
4.農業倉庫や農業振興センター等における再エネ導入プロジェクト
5.カルデラ温泉、体育館における再エネ導入・エネルギー融通プロジェクト
6.脱炭素地域コミュニティ事業化プロジェクト
7.赤井川地域新電力(仮)等の設立、関連インフラ構築プロジェクト
詳しくは下の資料をご覧下さい。



現在、可能性の高いプロジェクトは①の小水力発電プロジェクトと⑤のカルデラ温泉のエネルギー融通プロジェクトでしょうか。
①小水力は三井住友建設が以前から取り組んできたもので轟鉱山跡地にて調査されているものを進めることになります。
電力の供給量に問題はありそうですが、蓄電、売電、送電、電力のピックアップ技術、それらを応用して実現を目指します。
⑤は温泉の掘削調査を本年度行う予定で、現在の2号井から更に深く掘り、より効率的な温泉水を取り出し、温泉利用だけではなくコスト高の庁舎や体育館の暖房に使えないかということが狙いのようです。

〇 温泉の利用
個人的には地中の熱を取り出して放出するわけなので、温泉利用と地球温暖化を結びつける必要も感じています。
温泉の熱量を100%利用し、CO2の排出を減らせるなら良いのですが、夏場などは垂れ流すことになるのでどうでしょうか・・・?
ただ、個人的にも温泉は大好きだし、村の観光に欠かせない施設なので事業としては村にとって有利な施策だと思います。
小水力に温泉利用と、真新しいものはなかった気がしますが、温泉熱と一緒に太陽光や風力を使った複合的、更には計画的な街づくりにつながると良いなと思います。

〇 おまけ(パート2)
電気と言えばやはり原子力の存在は無視できませんな。
前記したように核のゴミ問題が解決しないうちに、個人的に原発を容認する気にはなれません。でも、サイエンスとしては進めるべき技術だと思っています。
新しい技術では小型原子炉が注目されています。あの東芝が開発し、あのビルゲイツが視察に来たと有名になったやつです。
制御棒がなく燃料の交換が40年ぐらいは不要の夢のような発電機。自然冷却も可能なので、半永久電地と言えるでしょう。
それを家庭用にまでコンパクトにする開発も進められているようです。
40年使うとどのくらいの核のゴミが出るのか分かりませんが、本当に少量のカスが残るぐらいなら実用化も楽しみですね。
もちろん反対派も出るのでしょうが「初期投資が100万円程度で40年電気使い放題なんてプランがあればどうでしょうかね?」(根拠のない夢の話です)

〇 個人でできる取り組み
最も大切な事は個人個人がサスティナブルな未来を意識することではないでしょうか。
借りたものは借りた時より綺麗にして返す。預かった地球を汚れたまま次世代に引き継がない。
まさに今抱えている環境問題はパンデミックの一歩手前(パンデミックレディー)です。
――――「今改善しないと手遅れになる。できる事から始めましょう」。
進行を務めて頂いた北海道大学の石井教授が最後に私たちに伝えた言葉を(議事録がないのでうる覚えです)
「いきなりじゃなくていいと思うんです。例えば、次、車を乗り換えるときにHV(ハイブリッド車)にしようとか、次はEV(電気自動車)にしようかとか、
家はなかなか建て替えられないけど、少しでもCO2の排出を減らす努力をすれば良いと思うんです」。
印象的なお言葉を最後に聞けて、本当に嬉しかった。

〇 終わりに
事実なので大きな声で言いますが、石井先生の最後のメッセージを聞いてとても嬉しかったのは
10数年前から、気づいて実践し始めたのが僕だからです。
台風でビニールハウスをめちゃくちゃにされた時、CO2の問題と向かい合う決意をしました。
「ぼく一人で何ができる」ではなく、「自分でできる事をやろう」と、最初に行ったのが車を一台減らすこと。
家から畑の往復は自転車で、、、。あまりに効率が悪いので、二年目からはバイクにしましたが、、、、。
畑はなるべく機械を使わず手作業。家はオール電化。化石燃料をなるべく使いたくなかった。
更に、車はなるべく燃費にこだわった小さなコンパクトカー。
今の車もそろそろ買い替え時だと思います。次は、必ずEV車(日産リーフがいいかな?)を買いたいと思っています。
「結局、自慢かよ!」と言う人もいるかもしれませんね。でも、気づいた人からやる。できる人から始める。
一番大切なことではないでしょうかね。
「人は生きているだけで地球にはダメージを与えます。でも、人が生み出すサイエンスがこの地球を守るかも知れません。そんな英知を信じて、出来る事から始めませんか」

そんなことで私のエネルギービジョンは終了。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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最後に可愛い画像を二枚。身近に可愛いと言えばです。





テンちゃんは今日はカットの日。
もっと可愛くなって帰って来ることでしょ。さて、朝は風もあって吹雪模様でしたが、今は雲の間から日差しが、、、。
素敵な休日をお過ごしください。それでは!

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