夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

12月定例会一般質問 防犯カメラ編

2021-02-17 09:42:11 | 議員報告


凄い天気が続いていますね。雪はそれほど多くはありませんが、風が強く窓から見る景色も時折ホワイトアウトです。
今日一日は収まる事はなさそうなので、外出を余儀なくされる方はお気を付けください。
そんな天気の中、昨日は我が家の壁紙が貼り替えられました。全部がリニューアルされたわけではないので新鮮さは感じませんが、
綺麗になった壁と、糊の臭いが残る書斎にて、気持ちよく朝の作業をむかえることが出来ました。



今日から二回に分けて12月に行われた赤井川村議会定例会の一般質問のご紹介です。(村民向けになります)
定例会の議事録は既に村のホームページにて紹介されています。そこからの抜粋になりますが、解説を載せて紹介しますので宜しければご覧ください。
一回目は防犯カメラに付いて。村長に質問しました。

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 昨今、小中学校通学路において誘拐や暴行、交通事故の報道を目にします。身近な話題では、赤井川中学校のグランドに車を乗り入れ、ドリフト走行して楽しむと言った身勝手な行為も、一つ間違えば大きな事件・事故になりうるのではないでしょうか。これらの対応策のひとつとして防犯カメラの設置があります。犯罪防止効果、抑止力が高く、事件事故の解決への具体的証拠となる防犯カメラは、安全安心の社会づくりに不可欠なツールです。村内を見回しても防犯カメラの設置は見られず、抑止に繋がるものとしては、地域の人の目による見守り活動と、街路灯(防犯灯)ぐらいでしょうか。地域の見守り活動には時間的な限界がありますし、街路灯にしても満足のいくものではありません。
 全国的に防犯ビデオの必要性は高まり、都会では至る所にカメラが監視を続けています。その背景には自治体からの助成があります。全国から比べると北海道はかなり遅れている現状ですが、札幌市や恵庭市では既に町内会や自治会を対象に16万円までの補助が支払われています。また、浦河町を始めいくつかの市町村では上限2万円まで、かかった費用の2分の1を個人に助成している自治体もあります。地域における身近な安全確保について村の積極的な支援を行うべきと考えますがどのようにお考えでしょうか?
 安全な未来に向け、強い防犯システムを作る為にはお金も多くかかります。先ずは重点設置を提案したいと思います。保育所、小中の三校、公共施設、公園、更には村内と村外をつなぐ4本のルートの各所に設置、そしてそれらのカメラを防災機関とし役場で一括管理するというのは如何でしょうか。
 防犯カメラ設置マニュアルを含め、重点箇所への設置について、どのようにお考えかお伺いします。



 まず、地域における安全対策を目的に区会を対象として防犯カメラ設置補助を行ってはどうかというご質問ですけれども、防犯カメラの有益性とともに、設置及び管理費用の区会における負担、さらには撮影データの管理、保管ルールなど区会住民の合意形成が重要であり、特に財源確保の観点からも現時点においてこのような支援制度を新たに設けることは考えておりません。
 続きまして、議員からご提案がありました保育所、学校をはじめとする公共施設や幹線道路等重点箇所への防災機能としてのカメラ設置並びに防犯カメラ設置マニュアルの作成についてのご提案ですけれども、1点目の区会に対する防犯カメラ支援制度と同様に設置における有用性と導入、管理に要する費用をはじめ撮影される側の権利が存在するということも重要な視点であります。犯罪防止という観点の見方を変えると、監視社会と表現される場合もあるのではないかと危惧は拭い去れないところであります。ご質問の冒頭にありました今年7月の赤井川中学校グラウンドの深夜の車乗り入れの件は、残念でならない事件でした。犯罪、不法行為が起こらないことは住民誰もが望むものであり、私としては防犯協会や警察機関と連携して少しでも犯罪のない村にしていきたいと考えており、現時点ではご提案のような防災、防犯機能としての公共施設へのカメラ設置への考えには至っていないところです。


 まず、村長からの回答の中に区会を対象にした防犯カメラという部分出ていましたけれども、考え方によっては個人というのもありかなというふうに思っています。特にここ数年アスパラ、メロン、隣町ではサクランボ、トマト、そんなものが盗まれるという農業被害も毎年のように新聞のほうで報道されていますけれども、農家が自分の倉庫に防犯カメラをつけたいといったときの、浦河町なんかがやっているのがそれだと思うのですけれども、そういう補助の回答が多分ここの今の中には抜けているのではないかなと思うので、もし考え方があったら教えてください。
 それと、今の回答の部分で防犯データの管理というか、監視社会と表現されたと思いますが、それが危惧されるというような回答がありましたけれども、この議論というのは実は数年前にもう終わっている話で、それでもやっぱり必要だから防犯カメラをつけましょうというふうに今、それこそ都会、町ではそれをクリアした上で防犯カメラというのが設置されていると考えていいと思うのですけれども、ちょっと遅れているなというか、考え方的にはもっと一歩進んだということが必要になるのではないかなと僕は思います。
 2015年、大阪の守口市で中学1年生の男女が殺害された事件、その後、数台の防犯カメラの映像解析がきっかけで犯人の特定ができました。かなり捜査が難航したことで今後の抑止力を願い、守口市では3億3,700万円を投じて市内に数千か所の防犯カメラを設置しています。これは、都会のことだと思っていいのでしょうか。今犯罪というのは都会だからとか田舎だからとか、限定して狙うものではなく、特に都会には防犯カメラがかなり多くなっているから、逆に田舎に行けば何かいいものがあるとか、ありつけるとかという犯罪意識というのがあって、それを警戒する必要が僕はあると思いますが、その辺も含めてどのようにお考えかお伝えいただければなと思います。


 まず、最初の個人に対する補助についての考え方ですけれども、こちらも同様のように今時点の私の考え方としてはそういうような事業化をするという考え方は持っておりません。
 後段の部分についてもそういった社会情勢、世の中そういう声もあると、動きもあるということは承知しております。ただ、こういった田舎の中で先ほど言ったようなちょっと考え方が遅れているのではないかといいますけれども、都会ほど先に進んで、田舎において田舎なりのやっぱり捉え方というものもあるのかなというふうな感じを持っていまして、今のところ、先ほど申したように、カメラを設置するような考え方には至っていないと。
 ただ、そういう防犯、ではどうするのだというところにつきましては、先ほどお話しさせていただいたように、防犯協会や地域、あと警察機関と連携する中でそういった部分もきちんと処理していきたいというふうに考えております。後手にはなりましたけれども、グラウンドの関係についても至急に各3校のグラウンドの入り口にバリケードを設置するなど、そういった対策にはなってしまいましたけれども、そういったような形の中で対応しておりますので、いましばらく状況を見ながら、財政的なものも考慮しながら考えていければなというふうに思っております。


 最後に出た中学校の車の乗り入れというのがこの質問のスタートになっていまして、実際に警察のほうに訪ねていったら、校門にチェーンを張りなさいとか、進入禁止とかという看板を出しなさいとかということは警察から中学校
のほうで指導はなされているのですけれども、実際にここ休日とか見に行くとそのチェーンというのはいつの間にか取られてしまって、実際には何も施錠もないし、言えば誰でも入れるような状態になっている。それが休日も当たり前のようになっている。車が乗り入れた何日間かだけはそういうふうにしたけれども、その後はそういうふうになっていないというところに僕は防犯カメラというのは必要ではないかな。チェーンを張る、張らないという問題を中学校のほうに聞きに行ったら、やはり物理的ないろいろ弊害があるのだと。宅急便が来たりだとか人が入ってきたりだとかというところでちょっと難しいという話で、それなら学校だけでも少なくとも監視する必要は僕はあるのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。


 学校の管理については、教育委員会のほうでいろいろ学校のほうと調整しながらしているというふうに思っています。私の認識では、先生がいる間は必要ないのだろうなと。不在なときもかかっていなかったというふうに今連議員のほうからご指摘がございましたけれども、私の認識としては部活だとか何かで土日も来ているときに関しては多分されていないだろうと。不在になった、帰る教員がそこにゲートをしていくというような認識でおりましたので、その辺きちんと内容確認して、私の認識どおりに対応してもらうような格好で、もししていないのであれば、不在のときもしていないというのであればそれはいかがなものかというふうに感じますので、その辺は確認して、きちんと対応させたいというふうに思っております。

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文字色で分けましたが、茶色が質問者の僕で、藍色が回答者の村長です。
※再質問以降の内容が分かりづらくってごめんなさい。能力不足もあって、必要性を伝えるのにもっと良い言葉を選ぶべきだったし、もう少し強気で発言しても良かったと後悔・反省しています。

簡単に言えば、現在、赤井川村としては防犯カメラを設置する予定はないと言うことですな。
今後も色んな所で訴えていく必要がありそうですが、村長の「田舎において」とか「田舎なりの」という発言には賛成するつもりはありません。
赤井川村の田舎の良さは大切にしていく必要はあります。でも、デジタル化やコロナ、ましてや犯罪は場所を選んで発生するものではありません。
以前、能登議員がパラダイムシフト(社会の変化)について村長に質問した際、「地方はゆるやかな変革になるだろう」と回答しています。
この件も、防犯ビデオの件も、感覚は近くにあって「田舎だから大丈夫」と言う考えは遅れています。
これからの社会はダイバーシティー(多様性)に対応していく必要がある。
防犯ビデオが監視社会に近づくという発言(実はビックリしました)も、世論の議論としては既に終わっている話だから、
抑制効果に重点を置き、ありとあらゆるところに防犯ビデオが設置されているのです。

田舎は夜になると真っ暗です。通学に不安になる父母の方はいないでしょうか?
コロナ後に生まれるであろう格差が、犯罪を増加させるのではと危惧した声もあります。
犯罪が横行すると真っ先に狙われるのは何でしょうか?
防犯ビデオの必要性は今後も発言していきますが、
必要と感じる方がいましたら是非声を上げてもらいたいと思います。




今日はここまで。
明日は村庁舎にある図書コーナーについて質問をご紹介します。
長々と読んで頂いた皆様ありがとうございます。素敵な一日をお過ごし下さい。

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