夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

12月定例会一般質問 図書コーナーについて

2021-02-19 08:36:23 | 議員報告


一昨日、昨日に続き今日も除雪です。これが昨日の朝。
強風のあとは大雪です。現在、気象庁の発表の積雪140㎝。畑はもう少しあるかなぁ~?
これで春の作業スタートは遅くなりそうな予感。3月は気温が高い日が多いと言う長期予報も出ていますが、多分、雪解けは遅いと思います。

それでは一日空いてしましましたが、一般質問の続きです。
今日は『 図書コーナーについて』。
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 平成27年12月と今年6月の定例会で湯沢議員が図書の件で質問されています。簡単にやり取りをまとめると、道内の179ある自治体の中で、図書館又は図書室の未設置は4自治体しかない実情を上げ図書室の設置を要望。当時の馬場教育長は「必要と感じているが整備することは難しい」と言う答弁でした。そして、今年、「4年経って進展はないのか?」という質問に対し、現・根井教育長は村内に二つある図書コーナーを中心に充実をはかっていきたいとお答えになりました。「また図書の話か!」とお嘆きの方もいるかと思いますが、現況を踏まえ、踏み込んだ質問させてください。
 年間赤井川村は49万円の予算を蔵書購入費に当てています。一冊平均単価1200円とすると約400冊の新書が図書コーナーに並ぶことになります。担当者の努力もあって、ベストセラーと呼ばれる本や、新しい本、個人的にも「読みたいなぁ」と思う本が一杯あり、本好きにはたまらない一角だと感じます。蔵書数は本の棚数から換算して現在約8000冊ぐらいあるでしょうか。8000冊という数は、余市の図書館などに比べると足元にも及びませんが、図書館と言えば、古書や参考図書、時代に取り残されたハウツー本、年代を感じさせる小説なども多く、それと比べても、本を探すワクワク感は赤井川村の図書コーナーの方が上に感じる程です。一人当たりの蔵書数は住民の数で単純に割ると、ひとり約7冊、予算や蔵書数から言っても他市町村と比べて、けっして引けの取らない図書コーナーだと個人的には感じています。
 お伝えした通り村民へ向けた図書コーナとしては蔵書数も多く、魅力的で良いと思いますが、設置目的はやはり本の利用。つまり『読書』です。
 バラつきはありますが年間貸出数は約900冊。貸し出し帳を見てもかなり利用者は限定的で、個人的に本を読んで貰いたい若者世代の利用者は見当たりませんでした。年間400冊の図書購入費に対しこの利用状況ではあまりにもったいないと言わざる得ません。――――「これはどこかに問題があるはずです」そんな目線で利用してみると問題点が二つ浮かび上がりました。
 ひとつは場所。役場庁舎受付の前と言うこともあり、どこか本選びに居心地の悪さを感じます。本選びに必要な空気感が全く感じられません。湯澤議員は図書室の設置を求めていましたが、現在、財政的な理由から図書室設置が難しいなら、本の展示方法や図書コーナーの向きや位置など再検討が必要な気がします。
 二つ目は探しづらい。蔵書数が少ないので出版社や著者別の分類が難しい上、コーナの狭さから、新刊やベストセラーの紹介、更にはブックフェスなどはできそうにありません。
 教育委員会は知恵を絞り図書コーナーをより充実したものにしようと努力されていますが、まだまだ工夫が必要に感じます。そこで、いくつか提案があります。
 先ずは、現在ある本のデーターベース化です。最近はバーコードで読み取るアプリもあるので8000冊の蔵書を全てデーターベースに落とし込みパソコンで管理すると、本棚に全部の本を置かずにすっきりした図書コーナーを作ることができると思います。もし、村のホームページにリンクすることができれば、サイト内に仮想図書館ができ、貸し出し状況の確認もできるようになります。
 また、それらの作業を図書ボランティアを募って行うというのはいかがでしょうか。図書ボランティアの活動が活発になれば、寄贈図書も扱うこともできるし、小中学校の学校図書もデータに含め、学校図書室の開放日を作ったり、読み聞かせのイベントや読書コンクールなど、お金をかけずに生きた本を作り出す事ができます。 
 この村に図書館を作ることが身の丈に合ったものだとは思いません。しかし、読書離れが進んでいる昨今だからこそ、村が住民をリードして読書の習慣を推奨する自努力も素敵な村づくりの一環だと考えますがどのようにお考えかお伝えください。


図書コーナーについてお答えいたします。
 励ましのお言葉、お褒めの言葉、ありがとうございます。赤井川村の学校図書を除く教育委員会所管の図書は、令和2年11月現在、蔵書台帳上6,847冊となっており、図書費は令和元年度で48万6,000円、購入は354冊でした。年間貸出し冊数は902冊、使用者307人となっております。これらの多寡について、他町村との比較では北海道立図書館による統計では、令和2年4月1日現在ですが、本村の蔵書総数は後志管内20市町村中4番目に少ないものの、住民1人当たりの蔵書冊数は毎年除籍もしていることから、現在5.4冊で、管内10番目に多く、管内平均を若干上回る冊数となっております。また、図書費は管内8番目に少ないものの、住民1人当たりの図書予算は管内7番目に多く、これも管内平均を恐らく倍に近い額で上回る金額となっております。図書の貸出数は管内4番目に少なく、住民1人当たりの貸出数も管内7番目に少ないというふうになってございます。
 図書の貸出数の多寡の原因についてですが、幾つか原因が、理由が考えられますが、図書設置場所の広さや立地等がその一つとしてあると認識してございます。本村の図書コーナーについては、役場1階住民窓口前のスペースを利用していますが、議員ご指摘のとおり、決して専有面積は広いものではなく、新刊図書コーナーを面出し等で懸架する場所は限られているなどの課題がございます。ただ、この図書コーナーの場所については、これまで生活改善センター、その後現在より広い役場2階スペースを利用していたものの、住民の利用はなかなか進まなかったために住民の最も目につきやすい場所としてこの場所に移動した経緯があります。この結果、利用者数については、平成25年にこの移動を行っていますが、平成24年の307冊から平成26年度には682冊と倍以上に増えたという経緯もあることから、また住民からこのことについての謝意の声も聞かれてくることからなど、現状ではここが最もふさわしい場所であろうと考えているところです。
 また、管内の貸出数が多い町村は独立した図書館や規模の大きい図書室を備えたところがほとんどでありまして、これらは休日のほか学校の放課後、長期休業中に児童生徒が集まる場所となっているところが多く、彼らが自発的学習を行う場所であったり、また乳幼児の部屋やスペースがあり、個人やサークルで読み聞かせの活動をする場所になっていたりするところが多くなっております。本村においてはそのような集い、活動するスペースがないことは利用者が少ない大きな要因として挙げられると考えてございます。本村において、したがってとりわけ子供たちが学校図書を除けば自発的に本と出会う機会が少なくなっていることから、子供たちの読書意欲の向上を目指し、乳児、保護者対象のブックスタート事業ですとか、小学生対象のブックフェスティバル事業を行い、ブックボランティアによる読み聞かせや道立図書館や余市図書館のご協力いただきながら本村では購入できない本を児童へ貸出しするなどの取組を行って、読書環境を事業によって補う取組を現在行っているところです。ブックフェスティバルでは、毎年600冊ほどの図書をお借りして、子供たちに貸出しをしてございますが、さらに図書館、図書室を備える市町村ではそこに所有している図書を学校へ貸し出す取組を
行っておりますが、本村では同図書館のサポートブック事業を活用しまして、朝読・昼読ブックス約200冊、それから授業お役立ちセット約160冊ほど借りるなど取組を行っており、本の貸出し総数は実際にはこれらを加えた冊数になっているところでございます。
 議員ご指摘の図書のデータベース化についてでございますが、現在後志では8市町村でオンライン蔵書システムを行ってございます。貸出し状況も含め検索できるようになっています。このシステムの導入、維持には相応の経費がかかること、もしくは専門職員が必要であることから、取りやめて、図書購入費のほうに回した町村もあるなど、本村の予算規模からは導入は難しいと考えているところでございます。村有図書の村民への周知につきましては、現在は村のホームページの中の村の出来事のページで年4回新刊購入時に新刊の写真と購入リストを紹介し、これを見た村民がそのページを印刷して本を借りに来るなど一定の取組成果が見られているところですが、現在図書台帳のデジタル化を8年前から係が進めていまして、今後についてはこれらを教育委員会のページに掲載することにより今議員ご指摘のような後から調べようとする人が閲覧できるような、そんな仕組みを整えていきたいと思ってございます。
 図書ボランティアについてですが、先週行われましたブックフェスティバルでは12人のブックボランティアが運営や読み聞かせ等で協力してくださいました。学校の教育活動支援も含めこれらボランティア活動が活発になり、地域の教育力が向上していくことは今年度導入の学校運営協議会実施の趣旨とも合致するものでありますので、この活動を通して活性化が図られるよう取組を進めていきます。
 図書の施設についてですが、今後村内施設の有効活用等の検討をする場面では図書室整備は最も優先順位の高いものの一つとして考えているものではございますが、現段階では、今申し上げましたとおり、事業等による読書環境の整備、議員ご指摘のように図書コーナーの懸架等の工夫等によりまして図書と親しむ活動を進め、村民の豊かな心の育成につなげていきたいと考えてございます。
 今後ともご指導のほどよろしくお願いします。


 数に関しては、僕はかなり概算で数を追っていった部分があるので、結構細かく提示してくれたのはとってもありがたいなと思っています。ただ、1つ数字の中で聞きたいのが使用者の307名というのはこれは重複した数も含めた307名と考えていいのですか、それとも純粋に307名の方が借りたというふうに聞き取れますが、その辺はどうですか。
 それと、村のホームページの村の出来事に年4回新刊の購入時に写真と購入リストを紹介しているというのですけれども、これこの紹介の仕方、僕的にはあり得ない。だから、閲覧できるように今緊急にデータベース化しているという話ですけれども、基本何の本があるかというのを見たくて探すわけですから、そのときにたまたま、いっぱい村の出来事ってどんどん、どんどん更新されていく。つまり紹介したものもどんどん、どんどん使用済みなファイルの中に入っていくという紹介の仕方というのは、とてもではないけれども、紹介しているとは思えないので、この閲覧するデータベース化というやり方を今やられているのだったら、一も二も早くそれをやってもらいたい。なおかつ、先ほどもちょっと言いましたけれども、今スマホのアプリとかだったらバーコードでピッとやったら全部写真とか出ますから、それを例えばタブレットなんかに落とし込んで、図書コーナーのところにポンと置いて、これで蔵書を確認してくださいというやり方もあっていいのではないかなという。オンラインパブリックアクセスカタログというシステムを使うと多分かなり高額なものになるとは思うのですけれども、そういう安価な方法もあるので、ぜひその辺も検討してもらいたいなと思うのですけれどもいかがでしょうか。


 使用者307人については、これ重複もございますということです。
 それから、先ほどのホームページの村の出来事のことに関することですが、これは新刊図書の紹介ということを趣旨として紹介しているものですので、今ある本の数がということではもちろんございませんので、今おっしゃったように、先ほど答弁にも今させていただきましたが、村の教育委員会のほうのホームページのほうにそのデータを掲載することで今本村で所有している図書の検索ができるような、そういう状態にしていきたいというふうに思っています。
 現在おおよそなのですが、7割方現在の図書のデジタル化というか、登録は進めてございますので、近い中でそれを掲載することは可能かなというふうに思っています。
 ただ、今お話ありました先ほどのオンラインのシステムの関係については、これ貸出しの、今現在ここにあるとかないとかということだったり、それからそれが今どこに行っているかとか、そういうのも一括管理できるシステムのことを表しているのですが、それをやるとなると、先ほども言いましたが、ちょっと試算したところ、あるいは見積りしたところですと、年間10万から30万ぐらいの予算がかかる、システムによっても変わりますけれども、そういうようなこともあって、それでやめた町村もあるというふうなこと、そんなことで答弁させていただいたのですが、村の規模、予算等と併せながら、先ほど申し上げたように、掲示するというような形で閲覧できるような状態、検索できるような状態には何とかしていきたいなというふうに思って、今後進めていきたいと思いますので、それで回答に代えさせていただきたいと思います。


 教育長にも以前この話ししたときにも人がいればという話をされていたので、少しは手間がかかってもぜひデータベース化というのを早めに進めてもらいたいなというふうに思います。
 役場の入り口のすぐ右側ですから、とっても本を探して、ちょっとくつろいでというようなもしスペースがあれば、多分赤井川村に来る人も多くなるだろうし、それが自然と赤井川村に足を運ぶことが以前村長が言っていた見える化というか、につながっていく可能性もあることですから、ぜひあそこの一角というのを、僕はもっと検討すればもっと人が簡単に借りやすいというか、何人に聞いてもあそこは借りづらいという、やっぱり人の目が気になったりだとかというのがありますので、本棚の向きだとかいろいろちょっと再検討いただいて、ぜひ多くの村民が利用できる、実際に利用している人は相当少ないということをまず念頭に置いて、もっと多くの人に借りてもらえるようなスペースづくりという
のをお願いしたいと思います。以上です。


 ありがとうございます。懸架の工夫については、今面出ししているところ、現在も新刊図書等面出しで掲示して、それで借りている人がいる等のそういうふうな工夫もさせていただいているところでありますが、今後より魅力ある懸架を考えて、工夫していきたいなというふうに思ってございます。限られている予算と限られているスペースの中で、生かしながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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かなり長いので最後まで読んで頂いた方には、先ずお礼を言いたいぐらいですな。(笑)

図書館や図書室の設置要望は、過去に湯澤議員されています。優先課題とした答弁もあったのですが、村の財政状況から言っても当分できることはないでしょう。
ただ、別な観点で言えば、「地域に図書館や図書室は本当に必要か・・・?」という議論もあります。
読んだ本は自分で持っておきたいという人もいるし、最近はサブスクリプション(定額で読み放題)やリサイクル(古い本なら100円で買えます)なんて方法もあります。
読書離れにどう向き合うかのかと言った課題も重要で、図書室がその一助になるとは思えない。

ただ、せっかく村で予算を立て、毎年本を購入するなら、使い勝手の良い方法を絶えず模索することが有効な利用方法だと考えます。
本の見せ方、本の紹介の仕方は、以前に紹介した久住書房の『奇跡の本屋をつくりたい』に触発された経過もありますが、
図書コーナーだけのことではなく村行政全般に基本的なアイデアと行動力に欠けているような気がしてなりません。
それを指摘するのが役目だと思っているので「嫌がられてもこのような質問は今後も続けて行かなきゃなぁ」と思っている次第。
そろそろ在庫はデーターベース化され、どんな本があるのか(貸し出し状況ではない)分かるので利用しやすくなります。更に、コピー機を含めた配置の変更も要望していこうと考えています。

――――「村民の皆様はどうでしょうか・・・?」
年間350冊ですよ。返却期限も定めていないし、購入リクエストも可能。
教育長は307人の使用者がいると言いましたが、利用者は50名もいないんじゃないでしょうか・・・?
あまりに少ないような気がします。
無駄な支出、無駄な住民サービスにならないように、多くの方が利用して頂くことを願います。

要望等ありましたらお伝えください。


さて、昨日はメディカルディでした。一日のほとんどを車の中。本も一冊読めて有意義でしたが、どこか落ち着かない一日でもありましたね~
あれもこれも、やることに限界はありますが、4月までに片付けないといけない事が一杯
今日からまた気温は高め傾向のようです。皆様もウエルビーングな一日をお過ごしください。

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