54話 パールさん （サンジ登場-13）

（1）東の海編--→⑤サンジ登場--→［ドン・クリーク海賊団.2］



サンジが蹴った「サバガシラ1号」は、船のヒレ(海上デッキ)に落ちた。
パティとカルネは、すぐさまレストラン船に乗り込んでコック達をなぎ倒して船を奪おうとしているクリークの部下達と戦った。
「コックになって十数年！訪ねた店は300軒、巡り巡って行き着いたのがこの店よ！乱闘すんのも料理すんのも好き放題だ！こんないい店、他にゃいねェんだ！海賊ごときに譲れるかァ！！」
パティとカルネは、東の海の覇者であるクリーク海賊団の部下達をなぎ倒していった。

だがその二人も、乗り込んできたクリーク海賊団　第２部隊隊長の「鉄壁のパール」に一撃でのされた。パールさんは体中を盾で覆い、手に持った鉄の盾で戦う無敵の人であった。



倒れたパティの懐から、海賊の一人が包丁を抜き取って持っていこうとした時、パティは動かない体で包丁を死守しようと包丁をその手に掴んで離さなかった。自分の手が切れ、血がしたたってもパティは包丁を手放そうとはしなかった。
そこで、サンジが動く。
「包丁は料理人の魂。クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけんじゃねェよ。」

海賊達が「たかがコックにやられてたまるか！！」と襲い掛かってくるも、サンジの足技が炸裂した。　「たかがコックだと?オロすぞ、てめェら・・・」


サンジは包丁を取り返してパティに返すと、「ホラ・・、しっかり持ってくたばってろ、あとはおれが片付ける」とレストラン防衛を一手に引き受けた。


サンジは知らなかった。パールさんの真の恐怖を。