ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

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77話 夢の一歩  (アーロンパーク-9)

2015年09月17日 | 東の海編
(1)東の海編--→⑥アーロンパーク--→[ベルメールさんの記憶.1]





ナミから事情を聞いたノジコは、ナミを迎えに来たルフィ達の元へ出向き、彼らにナミを諦めて島から出るよう説得しようとした。
その為に、この島とナミの抱える事情を打ち明けた。

アーロンの支配下にいるナミにとって、"仲間"や”夢を追うこと”はどんなに望んでも選択することのできない辛い事だから、そしてナミにとって、大切な仲間をアーロンによる悲劇に巻き込むことほど辛いことはないから、ナミの為にここを離れてやってくれと。


しかし、その”仲間”がくわせ者だった。
ルフィは「あいつの過去になんて興味ねェ!」と言い残してどこかへ行ってしまい、ゾロは「話ならおれが聞く」と言った次の瞬間にはもう寝ているし、サンジはナミの過去にわくわくしているし、まともに話を聞く気なのはウソップぐらいだった。
ノジコは、ため息まじりにつぶやいた。 「成程・・・・ナミが手こずるわけだ・・・」







自宅でうたた寝から覚めたナミは"夢の地図"を手に、ベルメールさんの事を思い出していた。
「・・・もう少しだよ、ベルメールさん。もう少しで何もかも戻ってくる。ココヤシ村も・・・、みかん畑も・・・、私の夢も。」






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ナミとノジコは孤児で、海軍兵だったベルメールに拾われて育てられていたが、みかん畑で生計を立てるベルメール家は貧しかった。
8年前のナミは、貧乏を言い訳によく本を盗んでは、その度に村の駐在「ゲンゾウ」に叱られていた。
その日もいつものように、ゲンゾウの帽子に挿されてある風車はカラカラカラとよく回っていた。

ナミとノジコの養母であるベルメールは、屈託のない女性で、ゲンゾウから躾がなってないと叱られても、明るく笑いとばしてナミをかばってくれた。
「欲しかったら私に言って、多少へそくりはあるんだから」とナミとノジコを諭した。



とはいえ、ナミもノジコも、最近はみかんの値さがりが続き、一層家計が苦しくなっていることを知っていた。


ナミが盗んでくるのは、いつも海図についての難しい本で、幼いながらも頭のいいナミは独学で航海術の勉強をし、すでにこの島の地図や海図の描き方も覚えていた。
いつしかナミは夢を抱いていた。 「私は、私の航海術で世界中を旅して、自分の目で見た"世界地図"を作るの!!」

屈託ない笑顔で夢を語るナミに、ベルメールさんはナミの描いた地図を手に持って「世界地図・・・楽しみね!じゃあ今日描いたこの島の地図は、"夢の第一歩"だ!」と幸せそうに笑った。






いつも元気で屈託のないベルメールさんだったが、ナミとノジコは、近頃ベルメールさんがごはんを食べていないことが気がかりでならなかった。ベルメールさんは「ダイエットよ」と笑うけど、本当は貧乏で自分達2人に食べさせる分で精一杯であることは、わかっいた。


食べるものにも困る生活は、新しい服を買うことも出来ず、ナミの服はいつもノジコのおさがりだった。
「またノジコのお下がり、私も新しい服が着たい」とわがままを言うナミをノジコは諭した。
「あたしのだって古着よ、あんたは妹だからあたしのがいくだけ!」
「でも本当の姉妹じゃないじゃない!!私達、血が繋がってないもん!!」
と反論したナミの言葉に、ベルメールは咄嗟にナミを力いっぱいひっぱたいていた。
「血がつながっていないから何!!?そんなバカなこと二度と口にしないで!!」



子供だったナミは、言ってはダメだとわかっていたけど、叱られた勢いと、溜まっていたストレスをベルメールさんにぶつけた。
「なによ!ベルメールさんだって本当のお母さんじゃないじゃない、私達なんていない方がいいんでしょ!!?そしたらちゃんとごはんも食べれるし!もっと自由になれるもんね!!私・・・!!どうせ拾われるなら、もっとお金持ちの家がよかった!!!」




ナミのその言葉にベルメールは何も言い返せず、ナミに背を向けて、「・・・そう・・そんなに家がイヤならどこへでも出て行くといいわ!!!」と言うのが精一杯で、本当に出て行ってしまったナミに、ベルメールは肩を落とした。
二人の気持ちがわかるから、二人の間にたって二人を慰めるのがノジコだった。
ベルメールは、健気なノジコに「ナミを連れ戻してきてくれる?おいしい夕食作って待ってる」と少し辛そうに笑顔を作ってみせた。


家を飛び出したナミは、ココヤシ村の駐在ゲンゾウの元に来て、ゲンゾウに「ベルメールさんは私達がいない方が幸せなのよ。だって、私達がいると貧乏になっちゃうし・・・。私のせいで村の人たちに嫌われちゃう。」と本音をもらした。
小さいなりに一生懸命、ベルメールさんのことを思っていたのだ。


それを聞いたゲンゾウは笑い飛ばした。
 「安心しろ!ベルメールも昔はこの村で有名な悪ガキだった。その悪ガキが、立派な海兵になって帰ってきた時にはさすがに村中驚いた。」

ゲンゾウは、ナミに忘れもしない”あの日”の事を話して聞かせた。
その日はひどい嵐で、満身創痍の瀕死の傷を負ったベルメールの手には、衰弱した子供と赤ん坊が抱きかかえられていた。
「お願いだからその子達を死なせないで!!その子達を助けて!!!!」とべルメールは島の人達に泣いて頼んだ。



ベルメールは戦場で瀕死の目に遭い、このまま死んでしまおうと自分の死期を悟った時、目の前に赤ん坊を抱いた3才のノジコが現れたのだ。ナミは、孤児となった幼いノジコが、この悲惨な戦場の中で拾ってきた赤ん坊だった。
孤児の腕に抱かれた赤ん坊は屈託のない笑顔で笑っていた。
死のうと思っていたのに、こんなに悲惨な世界なのに、赤ん坊は笑っていた。
その笑顔を見たとき、ベルメールは死ぬ気が失せた。なんとしてでも生きて、この子達の命を繋ぐことを決心させられたのだ。
ベルメールにとって二人は、生きる糧そのものだった。




話が終わると、ゲンゾウはナミに言った。「お前達には、血よりも深い絆がある。さぁ帰れ。」
外にはノジコが迎えに来ていた。


帰るはずだった。帰って謝って、そしてまた、いつものように3人で仲良く楽しく暮らしていくはずだった。
しかし、その日、あの忌まわしきアーロン達魚人の一味がこの島に現れた。





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