ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

1話 ROMANCE DAWN~冒険の夜明け~

2015年07月01日 | 東の海編
富・名声・力 
かつてこの世の全てを手に入れた男"海賊王"ゴールド・D・ロジャー

彼の死に際に放った一言は、全世界の人々を海へ駆り立てた。
「おれの財産か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・
探してみろ、この世の全てをそこに置いてきた」

その男は、自分の処刑の間際にそう言って笑った。








"海賊王"の死と同時に、世は大海賊時代を迎える。






"東の海(イーストブルー)”の、ある小さな平和な港村には、1年前から”赤髪のシャンクス”率いる海賊船が停泊していた。
ある日、その海賊船の上で、村の少年「モンキー・D・ルフィ」が、海賊達を相手に大見えを切っていた
「おれは遊び半分なんかじゃないっ!!証拠を見せてやるっ!!」
そう言って少年ルフィは、持っていたナイフで、自分の目の下を突き刺してみせた。









海賊達は、毎日のように村のマキノさんの酒場で、酒を酌み交わしては盛り上がっていた。
海賊達は陽気で、仲良くて、強くて、広い海を冒険し、自由。



ルフィは、そんな彼らに強烈に憧れを募らせていくのだった。
ルフィは海賊達に言った。 「おれは怪我だって全然恐くないんだ!!連れてってくれよ、次の航海!!
おれだって海賊になりたいんだよ!!!」

そんなルフィを、いつも一番に笑い飛ばしてからかっていたのが、この海賊達の頭、"赤髪のシャンクス"だった。




冒頭の少年ルフィの船上での大見得は、おれは海賊になれるんだ!という意思表示だったのだが、海賊達に相手にされずに取り押さえられて、少年ルフィはもんもんとした日々を送っていた。


そんなある日、マキノの居酒屋に”山賊「ヒグマ」”が入ってきた。
だが店の酒は、海賊達が飲み尽くしてしまって在庫がなく、困ったマキノさんの変わりに、シャンクスが”山賊ヒグマ”に自分の酒を差し出した。だが、”山賊ヒグマ”はその酒でシャンクスの頭を殴り、剣で斬りつけたうえ、「腰抜け共」と言い残して出て行った。
シャンクスは怒ることもなく、割れたビンを自ら片付け、山賊が出て行った後で仲間達と大笑いするだけだった。




ルフィは、そんな情けないシャンクスに怒った。
「あんなのかっこ悪いじゃないか!!何で戦わないんだよ!
あんな事されて笑ってるなんて、男じゃない!!!海賊じゃないっ!!!」


怒って帰ろうとするルフィを、シャンクスが引き留めようとルフィの腕を掴むと、その腕がびよよーーーーんと伸びた。



ルフィは、そうとは知らずにシャンクス達が持ち帰った"悪魔の実"の一つ、"ゴムゴムの実"を食べて、全身ゴム人間になってしまったのだ。


その一件以降、ルフィは、シャンクス達に着いて行きたいとは言わなくなった。
自分の体がゴムになったのが楽しかったのと、山賊との一件が情けなくて、許せなかったのだ。

ルフィがいつものようにマキノの店でマキノさんと話していると、いつかの”山賊ヒグマ”が店にやってきて、シャンクスがいかに腰抜けで、海賊がバカかを酒の肴にして飲んでいた。
それを聞いたルフィは、山賊達にくってかかった。
「シャンクス達をバカにするなよ!!!謝れっ!!!!!」

山賊は、ルフィを表に引きずり出してさんざん痛めつけたが、村人達は山賊が怖くて助けに出れないでいた。
ただ一人、村長だけは土下座してルフィを許してくれるよう頼んだが、山賊は聞き入れようとはせず、ルフィの首を斬り落とそうとした。



ちょうどそこに帰ってきたのが、シャンクス達だった。
山賊の一人が、シャンクスの額の真横で銃を抜いたが、シャンクスは動じることなく「銃を抜いたからには、命を懸けろよ。そいつは脅しの道具じゃねぇ」と言ったと同時にシャンクスの部下が、山賊を撃ち殺していた。

「お前らの目の前にいるのは海賊だぜ。いいか山賊、おれはたいていの事は笑って見過ごしてやる。・・・・だがな!!どんな理由があろうと!!おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!!」



山賊に踏みつけられながら見あげた、その時のシャンクスの姿を、ルフィは一生忘れる事はないと思った。

結局、山賊達はシャンクスの部下が一人で「ヒグマ」以外の全員を瞬殺で倒した。
海賊の圧倒的な強さに、村の人達も驚いた。
だがその騒動の中、山賊ヒグマはルフィを連れて姿をくらましていた。
ルフィがいなくなっている事を知ったシャンクスは、おろおろとうろたえた。
シャンクスの部下達は、シャンクスのこの人間臭さに惚れてもいた。




その頃山賊ヒグマは、ルフィを連れて小舟で海に出ていた。
悪魔の実の能力者は、カナヅチであることを利用して、ルフィを溺死させようとしたのだ。

ルフィが海へ突き落とされた直後、ヌシと呼ばれる巨大な海王類が小舟ごと山賊ヒグマを食いちぎった。
海王類が、次にルフィを食おうとその口をあけ、ルフィが「だれか助けて!!!」と叫んだその時、シャンクスが間一髪で、ルフィを海王類の口から助け出した。



シャンクスは海王類に「失せろ」と睨むと、海王類は恐怖を感じて逃げていった。




だが、ルフィの涙は止まらなかった。
「恩にきるよルフィ、マキノさんから全部聞いたぞ、おれ達の為に戦ってくれたんだってな。おい泣くな、男だろ?」
優しく語り掛けるシャンクスに、ルフィはしゃくりあげて泣いた。
「・・・・だってよ・・・!!!ジャングズ・・・・・・・・・・!!!!腕が!!!」




ルフィを助けた際、海王類にシャンクスの腕は一本食い千切られていたのだ。



「安いもんだ、腕の一本くらい…無事でよかった。」
ルフィは泣いた。声を上げて泣いた。


少年ルフィは、シャンクスが航海に連れて行ってくれない理由を知った。
そして自分の無力さ、無謀さ、幼さを知り、何よりシャンクスという男の偉大さを知った。
こんな男にいつかなりたい、と心から思った。


暫くして、シャンクス達が本格的に航海を再開させる為、この”東の海”の海域を出て、もうこの海へ、この町へは帰ってこないことを知る。
しかしルフィは「もう連れてけなんて言わねぇよ!自分でなることにしたんだ、海賊には。」と明るく言った。
「お前なんかに海賊になれるか!!!」と笑うシャンクスに、
「なる!!!おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて、世界一の財宝みつけて!!!
海賊王になってやる!!!」
と宣言した。

その宣言に海賊達は、皆作業の手を止めてルフィを見た。
その目はどれもあたたかく、将来の海賊王候補者の誕生を喜んでいた。
シャンクスは「ほぅ・・!!おれ達を超えるのか。・・・・じゃあ、この帽子をお前に預ける。」





そう言って、いつも大事にかぶっていたトレードマークの麦わら帽を、ルフィにかぶせた。
ルフィは麦わら帽の下で、耐えていた涙が流れるのを止められなかった。

「おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」
シャンクスと、その一味は確信していた。
ルフィが大物になることを。なにせ、シャンクスの子供の頃にそっくりだからだ。



・・・・そして10年後。
この村から小さな小舟で海賊になる為に、一人出航した少年がいた。



昔、自分を襲い、シャンクスの腕を奪った"近海の王"に遭遇するも、
今は一瞬もするまず、【ゴムゴムの銃】を打ち込むほどに強くなった。

「海賊王に、おれはなる!!!!」



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