眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2017年に観た映画(劇場での外国映画編) (『SING/シング』に記事を追加しました)

2018-06-09 19:00:39 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

☆『帰ってきたヒトラー』(監督・脚本:デヴィット・ヴェント 原作:ティムール・ヴェルメシュ 2015 ドイツ)

ヒトラーを演じた俳優さん(の演技)が凄い。(多くの人たちを熱狂?させたヒトラーの魅力??って、一体どんなモノだったんだろう・・・ってずっと思ってきたけど、もしかしてこういう感じ?もあったのかな~ だったら解らなくもないな・・・でも 困ったな~などなど)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/49236700.html

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(監督:デヴィッド・イェーツ 脚本:J・K・ローリング 2016 アメリカ)

例によって、映画とは関係ないコトばかり書いた日記が残っていた。(映画については、主人公のエディ・レッドメインより、太っちょパン屋さんのダン・フォグラーの方が気に入ったし、とにかくビーストが可愛い?ので人間なんて誰でもいいや・・・と(^^;)

 http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/49349695.html

『シング・ストリート 未来へのうた』(脚本・監督:ジョン・カーニー 2016 アイルランド=アメリカ=イギリス)

去年出張先で観てきた家族が、珍しくも「あれは良かった」。今回高知でも上映されたのだけれど、最終日が近づくにつれて、「もう観た?」。余程気に入ったんだろうな~と思いながら私も観にいって・・・「なるほど」。いかにもあの年代(1985?)、あの年頃(15才くらい)の少年たちの、「音楽」と「女の子」と「自己主張(なかなかさせてもらえない)」が、ユーモアとすがすがしさをもって描かれていると。(この監督さんの作品はいつもだけれど、演奏される曲の数々が素晴らしい。あの乱暴者?の男の子も、きっとそのうち仲間になるんだろうな~と思ってたけど、ああいう誘い方があったとは!(^^))

☆『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』(監督:ギャレス・エドワーズ 2016 アメリカ)

『七人の侍』を思わせる・・・という声もあったけれど、私はむしろ『孫文の義士団』を思い出した。(ドニー・イェンが出演しているからかなあ) 「この戦いで自分は死ぬかもしれない・・・」などとは全く思っていないかのような明るさと、死んでも仕方ない(或いは死ぬために来た)と内心思い決めているような潔さ。使命感の強さ。スターウォーズの最初の作品(エピソード4)の前日譚だけれど、主人公たちが「無名の人々」ということも含めて、私はこの映画がシリーズ中で一番好きだと思う。(二番目は4かな、今でも。8は観てないけど、観たら意見が変わるかなあ)

『山河ノスタルジア』(監督・脚本:ジャ・ジャンクー 2015 中国=日本=フランス)

「現在ただ今」の中国を描こうとする監督さん・・・と『世界』を観たとき以来思っているけれど、その作風が好きかと聞かれたら、ちょっと返事に困る。(映画の)光景として目にしていても、その意味がわかっていない(或いはそもそも気づかない)・・・というようなことが、異邦人で無知な私などには結構あるんじゃないかと思う。長尺のわりに情報量が少ない?とか、登場人物たちの事情が推測しづらいとか、「まだ編集が完成してないんじゃないか」という感じさえしたりする(^^;のは、そのせいじゃないかと。(それでも毎回観にいってしまうのが不思議。広々とした風景を見ているだけで、なぜか気分がラクになるのも)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/49399325.html

『沈黙 -サイレンス- 』(監督・共同脚本:マーティン・スコセッシ アメリカ)

高校生の頃に友だちと観にいった、篠田正浩監督の『沈黙 SILENCE』(1971)の数場面が頭に浮かんできて、この映画との違いをつくづく感じた・・・とメモにある。(記憶もおぼろな昔の映画を、どうしても思い出してしまう・・・ということも、この映画についての感想を書けなかった理由の一つだと思う)
とにかく、スコセッシ監督が宗教(カトリック)について長い間どれほど真剣に考えてきたかを、見ていてひしひしと感じた。俳優さんたちが、いかにそれに応えようとしたかも。
遠景として映し出される風景は台湾のもの?と聞いたけれど、日本じゃないというのは感じても、江戸時代当時の日本はこうだったかもしれない・・・というような懐かしさがあって、とても美しかった。
見てから1年以上経った今となると、物語の内容よりも視覚的な「美しさ」の記憶の方が強く残っている。(例えばラスト・シーン。妻の入れてくれた粗末な木の十字架とともに、荼毘に付される主人公の姿は、柔らかな炎の中に眠るようで、信仰と無縁の私でさえ「神の救い」を感じた・・・などなど)

『高慢と偏見とゾンビ』(監督・脚本:バー・スティアーズ 2015 アメリカ=イギリス)

今どきのゲームを思わせる?女性像・男性像に、つい笑ってしまった。帰宅して「”肉食女子”ってああいうの指す言葉だったの?」と若い友人に聞くと、「そう。ってか、そもそも女子は肉食、男子は草食ってことになってるんだよ、今は」 ナルホド(^^;。

『マグニフィセント・セブン』(監督:アントワーン・フークア 2016 アメリカ)

メモには、『荒野の7人』の原題がそもそも "The Magnificent Seven"で、オリジナル?の『七人の侍』は "The Seven Samurai"・・・とかナントカとだけ書いてある(なんでソンナコトだけ?)
とにかく、7人の男優さんたちが各人各様にカッコ良かった!! と言っても、クリス・プラットを見たのはこの映画が初めて(あはは)。ヨレヨレのイーサン・ホークと身ごなしすべてが美しいイ・ビョンホンの仲の良さ~。オッソロシイ太っちょおじさん(ヴィンセント・ドノフリオ)のびっくりアクション・シーン! 全然知らないメキシコ出身俳優さん(マヌエル・ガルシア・ルルフォ)の意外なナイス・ガイぶりに、馬と弓がダントツで上手く、おまけに美形というコマンチ族戦士(マーティン・センズ・メアー)。いや~知らない俳優さんの名前まで書いときたくなるほど、面白かった!! (監督さんのD・ワシントンに対する敬愛の情?も、並大抵じゃないと思った。彼に西部劇に出てもらいたくてこの映画作ったんじゃないかなあ(^^))

『ラ・ラ・ランド』(監督・脚本:デイミアン・チャゼル 2016 アメリカ)

アカデミー賞授賞式での作品賞の発表シーン、本当に気の毒だった。(もちろん、受賞した『ムーンライト』のスタッフの方たちにとっては、もっと・・・だけれど)

http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/0986075d422b0b1f1f714fb5bb974762

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/49591851.html

『SING / シング』(監督・脚本:ガース・ジェニングス イルミネーション・エンターテインメント製作)

ディズニーやピクサーとはちょっと違う風味が嬉しい3Dアニメーション映画。観た後で、若い友人から『銀河ヒッチハイクガイド』『リトル・ランボー』の監督さんと聞いて驚いたのを思い出す(2本とも大好き!)。 ポップス好き、ミュージカル好き(或いはあんまり好きじゃなくても)、動物好き(或いは人間嫌い?)には、特にオススメです。

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/c1e7fb5395dbf4d51f69bc99b1add2ff

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52098059.html

『パッセンジャー』(監督:モルテン・ティルドゥム)

観るつもりの映画に間に合わず、たまたま始まるところだったこの映画を観ることに。(ジェニファー・ローレンス好きだし、まあいいか) ところが、いかにSFとはいえ、設定が凄かった。日本版コピーを今見たら、「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つーー」 そう、その「理由」を知った2人目(1人目は事故というか偶然)が、烈火の如く怒った気持ちはよくよくワカル(そんなバカな!!!)。でもその後の展開は、かなりイ~加減なようでいて(「理由」と同じく)妙にリアルなところもあって、全くのエンタメ作品として観ているのは楽しかった。ラストの「緑」の意味については、ちょっと考えてしまったけれど。
(J・ローレンスは生き生きとしてセクシー♪ あんなに殊勝な顔してるクリス・プラットは初めて(あはは)。でも、一番良かったのはアンドロイドのバーテンダーかも。マイケル・シーンの名前、やっと覚えた~(^^))

『LION / ライオン ~25年目のただいま~ 』(監督:ガース・デイビス オーストラリア)

『SING/シング』とはまた違う意味で、誰にでも薦められると思った映画。(タイトルの「ライオン」の意味は、映画の最後近くにやっと判明。そのことが更に感動に繋がる・・・という、珍しい経験もしました)

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/3ebae03ae9aa3a65defb7d09b5584a40

『美女と野獣』(監督:ビル・コンドン ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作)

今でも「真面目」なベルはちょっと苦手で、でも彼女を追いかけ回すガストン(のセクハラ・パワハラ)には本気で腹が立って、村人たちの群集心理には怖気をふるう・・・この年になっても変わり映えしない自分に、ちょっと呆れた(^^;。

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/5ae408b129e04b031c9f8328468035fe

『LOGAN / ローガン]』(監督:ジェームズ・マンゴールド)

こういうウルヴァリンを目にするのは、ずっと観てきた人にとってはショックかも・・・と。特に ”X-MEN” のファンというわけじゃない私にとっても、見ていて辛い場面は多かった。でも、「R-15」の残虐さも含めて、これはこれで、私はいい映画だと思った。どうしても作りたかった・・・という思いが伝わってくる気がして。

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/2017-06-07.html

☆『メッセージ』(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 原作:テッド・チャン「あなたの人生の物語」2016 アメリカ)

以前『サウルの息子』でも思ったけれど、「音」の効果というのは絶大なものがあるんだなあ・・・と。(軍用ヘリのあの音だけで、「日常」を粉砕するほどの「大事」が起こったのを実感させられたり)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/50199029.html

http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/4b4bffad41bb11a7a2b42e3a698f8e83

『ハクソー・リッジ』(監督:メル・ギブソン 2016 アメリカ)

色々思うことはあったのに、感想書こうにも書けないまま長期間抱えていた作品としては、『沈黙 -サイレンス- 』と双璧?だった映画。テーマに「信仰」「信念」が絡むせいかなあ。(どちらも主人公がアンドリュー・ガーフィールドで、アタマの中で混在しているようで困ったことも(^^;)

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/7386feffcdc76d7a2b8de580d3282d48

『ムーンライト』(監督・共同脚本:バリー・ジェンキンス 2016 アメリカ)

自分に理解できるとは思えないし、ましてもう一度観たいなどとは絶対に思わない。それでも伝わってくるものがあって、今も記憶にくっきり刻まれている・・・私にとっては、そういう映画だったと思う。

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/50425397.html

『マイ ビューティフル ガーデン』(監督・脚本:サイモン・アバウド 2016 イギリス=アメリカ)

たまにロマ・コメが観たくなるけど、イギリス風だとこうなるのか・・・と。(私は『アメリ』は特に好きじゃなかったけれど、この映画は好きデス(^^))

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/50478944.html

☆『わたしは、ダニエル・ブレイク』(監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ 2016 イギリス=フランス=ベルギー)

「私は長年働いて、税金もきちんと納めてきた。それが出来なくなった今でも、一人の人間(社会人)としての尊厳を認められ、敬意を払われるだけの価値があるはずだ」というダニエルの誇り高さが、私は眩しかった。
人は貧しいという理由で貶められてはならない。貧困という現実に、自分の本体まですり減らされるのは、社会のあり方として絶対間違っている・・・あれほどの確信を持ってそう言えるのは、それが作り手の信条そのものだからなんだろな・・・と、ケン・ローチという人について考えさせられた映画でもある。(最近になって『ヴァーサス/ケン・ローチ 映画と人生』というドキュメンタリー映画をTVで観る機会があり、「イギリス議会の左翼よりもっと左(確か本人の言)」「鎧兜に長い槍を携えて馬を駆る中世の騎士(監督をよく知る俳優さんの表現)」という意味が解った気がした)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/2017-09-04.html

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/2017-09-06.html

☆『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(監督・脚本:ケネス・ロナーガン 2016 アメリカ)

今の自分は何を観ようと読もうと、ただただ忘れる一方になってしまったけれど、それでもたまに「宝物」のような映画に出会うことがある。この映画は(私にとっては)そんな1本。

http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/66bdf5e7b4b1cd008216a92196dcdd79

『ローガン・ラッキー』(監督:スティーブン・ソダーバーグ 2017 アメリカ)

映画が進むにつれて、加速度的にハラハラドキドキ度が上がるという、よく出来た脚本・演出の面白い「犯罪映画」でした(^^)。

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/c77309f44c373f7672af4996661e61a2

 




(21本 )

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『LION / ライオン ~25年... | トップ | 2017年に観た映画(劇場... »

コメントを投稿

映画1年分の「ひとこと感想」2006~」カテゴリの最新記事