このタイミングで李登輝批判をするのは、馬英九陣営の謀略に乗るような形になりそうで、避けたいのだが、やはり社会正義の観点から、一言いっておかないといけないだろう。
李登輝が今回起訴された「罪状」と「手口」、さらに物証がなく検察官の推定と憶測の羅列という点は、陳水扁を逮捕投獄に追い込んだケースと完全に瓜二つなのである。
ところが、李登輝は陳水扁が何の証拠もなく「汚職キャンペーン」で国民党系メディアにバッシングされた際には、メディアの尻馬に乗って、陳水扁を罵倒してきた(もっとも、これには陳水扁が李登輝の「汚職」を暴いたという軽率さも背景にあるんだが)。
このときの李登輝は、よもや自分も陳水扁と同じように国民党外省人反動派によって起訴されることを想定していなかったのだろう。
そういう点では、李登輝も国民党反動派=中国人ファシストの本質を見抜けなかったという意味で、やはり愚かだったということができるだろう。
今回の李登輝起訴は、陳水扁の逮捕起訴と同じ文脈にある。
同じように首長の機密予算を使っても、台北市長時代に本当に私的に流用した馬英九が一審で無罪となったのに、陳水扁の総統時代のそれが有罪確定し、李登輝もまた指弾されるのはなぜか。
それは馬英九の首長特別費横領事件に無罪を言い渡した一審判決文を読めばわかる(http://www.douban.com/note/142265380/、http://bbs.hellotw.com/detail.jsp?id=23239&agMode=1)。
判決文によれば、首長特別費や国家機密費なるものは、中国宋朝時代の官吏に支給された「公使銭」を淵源とし、これは私的流用をしてもよい(すべき)金である。だから、馬英九が特別費を私的流用=着服しても、罪にはならない、というものだ。
逆に言えば、陳水扁や李登輝が本来私的に着服すべき機密費を文字通り「外交工作」に使ったのは、実はなんらかの疚しい、別の魂胆があって、そうしたのだから、マネーロンダリングの疑いがあり、それこそ着服だ!というのが、中国=中華民国体制の論理なのだ。
陳水扁や民進党は中国人ではなく、こうした中華民国の論理が理解できない。普通の西側の論理で考えているので、中華民国体制から見たら「不正」を働いていることになってしまう。
もっとも、李登輝はラファイエット事件では機密費を民進党系議員や学者への接待や取り込みなどの中華民国の基準では「正当」に使用した経緯があるので、こうした中華民国体制のペテン的な屁理屈は熟知していると、私は思っていたが、やはり李登輝もその点では台湾人なのだろう。やっぱり機密費をまっとうに外交工作に使っていたのだから、普通の先進国の論理でいえばまともであっても、中華民国=外省人から見れば「不正」だということになってしまうのである。
つまり、中華民国体制から見たら、日本や西欧などのまともな論理である陳水扁と李登輝は「不正」になり、日本や西欧の基準でみたら不正着服している馬英九が「正当」になる。つまり、中華民国体制からみれば、陳水扁と李登輝は同類なのだ。
ところが、李登輝はそこがわからんらしい。自身が起訴されると、自分の身の潔白だけ主張し、自分がやられたのと同じ理屈でやられた陳水扁を攻撃したことを反省しようとはしない。この点の自己中心ぶりは、中国人的といえないこともないが、こんなことをしているから、台湾人はまとまれないんだろうね(まあ、李登輝の”汚職”とを告発してきた陳水扁も愚かなんだけどね)。
李登輝が今回起訴された「罪状」と「手口」、さらに物証がなく検察官の推定と憶測の羅列という点は、陳水扁を逮捕投獄に追い込んだケースと完全に瓜二つなのである。
ところが、李登輝は陳水扁が何の証拠もなく「汚職キャンペーン」で国民党系メディアにバッシングされた際には、メディアの尻馬に乗って、陳水扁を罵倒してきた(もっとも、これには陳水扁が李登輝の「汚職」を暴いたという軽率さも背景にあるんだが)。
このときの李登輝は、よもや自分も陳水扁と同じように国民党外省人反動派によって起訴されることを想定していなかったのだろう。
そういう点では、李登輝も国民党反動派=中国人ファシストの本質を見抜けなかったという意味で、やはり愚かだったということができるだろう。
今回の李登輝起訴は、陳水扁の逮捕起訴と同じ文脈にある。
同じように首長の機密予算を使っても、台北市長時代に本当に私的に流用した馬英九が一審で無罪となったのに、陳水扁の総統時代のそれが有罪確定し、李登輝もまた指弾されるのはなぜか。
それは馬英九の首長特別費横領事件に無罪を言い渡した一審判決文を読めばわかる(http://www.douban.com/note/142265380/、http://bbs.hellotw.com/detail.jsp?id=23239&agMode=1)。
判決文によれば、首長特別費や国家機密費なるものは、中国宋朝時代の官吏に支給された「公使銭」を淵源とし、これは私的流用をしてもよい(すべき)金である。だから、馬英九が特別費を私的流用=着服しても、罪にはならない、というものだ。
逆に言えば、陳水扁や李登輝が本来私的に着服すべき機密費を文字通り「外交工作」に使ったのは、実はなんらかの疚しい、別の魂胆があって、そうしたのだから、マネーロンダリングの疑いがあり、それこそ着服だ!というのが、中国=中華民国体制の論理なのだ。
陳水扁や民進党は中国人ではなく、こうした中華民国の論理が理解できない。普通の西側の論理で考えているので、中華民国体制から見たら「不正」を働いていることになってしまう。
もっとも、李登輝はラファイエット事件では機密費を民進党系議員や学者への接待や取り込みなどの中華民国の基準では「正当」に使用した経緯があるので、こうした中華民国体制のペテン的な屁理屈は熟知していると、私は思っていたが、やはり李登輝もその点では台湾人なのだろう。やっぱり機密費をまっとうに外交工作に使っていたのだから、普通の先進国の論理でいえばまともであっても、中華民国=外省人から見れば「不正」だということになってしまうのである。
つまり、中華民国体制から見たら、日本や西欧などのまともな論理である陳水扁と李登輝は「不正」になり、日本や西欧の基準でみたら不正着服している馬英九が「正当」になる。つまり、中華民国体制からみれば、陳水扁と李登輝は同類なのだ。
ところが、李登輝はそこがわからんらしい。自身が起訴されると、自分の身の潔白だけ主張し、自分がやられたのと同じ理屈でやられた陳水扁を攻撃したことを反省しようとはしない。この点の自己中心ぶりは、中国人的といえないこともないが、こんなことをしているから、台湾人はまとまれないんだろうね(まあ、李登輝の”汚職”とを告発してきた陳水扁も愚かなんだけどね)。