むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

台南に行くと気分がよくなる、南部だけで「独立」すればいいかも

2010-05-13 19:15:09 | 台湾その他の話題
5月8日は八田与一の命日で、その関連行事があるため、7-10日にかけて台南に行ってきた。最近この件で台南に行くことは多いが、一日だけの滞在が多く、台南を満喫できなかったが、今回合計3日半くらい滞在して、改めて台南の良さがわかった。
そもそも天気が良い。台北のように鬱陶しいじめじめ曇ったり雨だったりとは違って、すかっと晴れている。その分暑いが、「これなら毎日でも布団を干して洗濯ものが乾かせるな」と思ったりもした。

天気がいい分、やはり人間性も良い。
台北人と違って、陳水扁の逮捕拘束に批判的で、陳水扁の時代に良いこともあったとちゃんという。だからといって陳水扁が絶対正しいという頑迷なのではなく、こちらが「陳はあまり本を読まず教養がなかったし、知恵がなかったのも事実」というと、それはそれですんなり受け入れる。
台北人みたいに、緑系であっても、のべつまくなしに陳水扁一家の腐敗が悪いみたいな偽善は、南部にはない。

というか、1996年から2005年ごろの台湾人ってこうだったはずなんだけど。どうも2006年以降、特に馬英九みたいなのを選んでしまうようになってからの台湾、特に北部の人間はおかしい。馬政権下で、北部は本土派までが最近頭がおかしい。先日「士族」の記事に書き込んできた筑波大博士という台湾人の教授が典型だ。どうも馬政権の毒気にあたって、頭がおかしくなっている本土派が多い。しかも自分がおかしくなっていることに気づかない。

その点、やっぱり南部は健在だ。特に台南県は2008年の立法委員選挙でも民進党全勝、総統選挙でも謝長廷が多かったところだ。頭がしっかりしている。アジア農村社会の良き部分をしっかり保っている。
今回の行事で、「無米楽」に出ていた崑濱おじさんが台南県政府に呼ばれてきていた。この人も頭ははっきりしている。
南部の農民は、土地を大事にしている分、頭がはっきりしている人が多い。

「士族」記事では農民をバカにしたが、それは農民でい続ける人をバカにしたのではない。日本でも台湾でも農民には農民の良さ、賢さがある。ただ、問題は農民の出自でありながら、筑波大か何か知らないが、ちょっと博士号をとってハクをつけたからといって、たちまち自分のことを知識人やインテリかのように勘違いしているような台湾北部に多い「インテリ」にある。
インテリや知識人というからには、まともな知識や教養が必要だし、それは日本の士族みたいな伝統からしか生まれない。農民出自でちょっと学位を持っても知識人を気取るのは、底が浅いということだ。

農民出自でも農民で居続ける人には、農民としての知恵があるし、土地に対する愛情もある。
台湾は中国や日本と歴史や伝統や教養や蓄積を競っても所詮は勝てっこない。
台湾人の良さは、伝統の重圧や束縛がなく、むしろ水平な庶民社会の気楽さにこそ求められるべきだし、「台湾主体性」とは、日本の階級社会の持つ重み、深みとその半面としての束縛とはまったく異なる位相と次元から出発すべきものだ。
何せ台湾の「清朝時代」から今に至るまで、権力に抵抗してきたのは、「知識人」ではなく、朱一貴や林爽文といったチンピラだったのだから。
台湾の価値や良さは、「知識人」や伝統や歴史を否定したところに求められる。
それは台南にはいまだに息づいている。
はっきりいって台湾には知識人などいらない。知識人は歴史的に常に外来政権の幇間だったのだから。
筑波大博士の台湾人教授ら北部の自称「インテリ」「知識人」には、それがわかっていない。だから、彼には何もできないのだ。

だから、いっそのこと、台湾は濁水渓以南の南部だけで独立したらいいんじゃないかと思う。
オランダ時代の「台湾」とは、まさに濁水渓以南の南部だけだったんだし、台湾国というなら南部だけでいい。雨が多く、腐った人間が多い北中東部は、「中華民国」のままにして、濁水渓以南で独立したらどうか?そして独立派はみんな南部に移住する。
私も好きな台南が一国の首都になれば、国際交流の仕事が見つけやすくなるから。

そして、電力も食糧も南部が多いんだから、バカな北部に電力や食糧を送らずに、兵糧攻めにしてしまってもよい。そうすれば、中心思想のないバカな北部のやつらは徐々に南部になびいて「中華民国」を捨てるかもしれない。

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