むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

地下鉄台北駅のホームに柵を設置&新幹線開通式延期

2006-12-02 18:15:34 | 台湾その他の話題
台北捷運(MRT、都市交通システム)台北車站(台北駅)で藍線・紅線それぞれのホームに10月から建設が進められていたホーム側ドアが完成し、12月1日から供用されている。
中国語では「月台門・隔音牆」といって、直訳すればホーム扉、防音壁だが、実際には転落防止用の「柵」(←日本語をあまり使っていないので適切な日本語が浮かばない)。
参照:中国語wikinews:臺北捷運提升安全防護 月臺門與隔音牆完工 今日正式啓用 http://zh.wikinews.org/wiki/Wikinews:2006%E5%B9%B4/12%E6%9C%88/1%E6%97%A5
写真はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c8/MRT_ZhongxiaoFuxingStation-GateDoorSignal.jpg/120px-MRT_ZhongxiaoFuxingStation-GateDoorSignal.jpg
上越新幹線ホームとか、東京地下鉄南北線などに設置されているあれだが、台湾の場合は日本と違って、高さが中途半端で、普通の大人だったら頭は出てしまう程度の高さ。費用をケチったのか、もともと中途半端なことが好きだからか知らないが、とにかく中途半端な高さだ。だから防音壁というのはウソで、やっぱり転落防止なのだろう。転落事故多かったからな。しかもそれは不注意の場合もあったが、ホームから走り去る列車が起こす風に煽られて転倒した人もいるからな。
でも、なんだかそのうちホーム側のドアがそこかしこで自動で開かなくなって、電車への乗り降りができなくなりそうな予感(笑)。

★★

そういえば、同じ列車の話題といえば、12月7日に開通式をやることを「決めた」といっていた台湾高鉄(台湾新幹線)だが、予想通り=案の定、開通式の延期が決まった。
交通部(交通省)は高鉄による脱輪など度重なる事故を受けて11月28日、営業許可の発布を少なくとも1カ月凍結すると決めた。それを受けて台湾高鉄公司が29日延期を決めた。
最初は昨年10月、次に今年10月末、それから12月7日と延びてきたが、やっぱりまた延びた。
私の前々からの予想では最も延びて来年10月、うまくいって来年の過年(いわゆる春節)明けだろうと見ているのだが、そうなりそう。しかもいずれにしても、板橋・左営間で、台北・高雄までの延伸は後になると思う。

まあ、台湾って、計画性ないから、MRTの最初の路線、木柵線の開通が当初予定より3年くらい遅れたこともあるし、大体、当初計画通りに行かない。
もっとも、これは逆にいえば日本以外の国では普通のこと。昔、大英博物館内にあった大英図書館がセントパンクラス駅に新たなビルを建設していたとき、地図では1995年開館となっていたその年にはぜんぜん工事が進んでなくて、結局、実際開いたのは1998年。
英国にしてからがそうだから、他のもともとチンタラ、のんびり、いい加減な気質のある世界180カ国くらいではもっとそうなる。
アテネ五輪だって、「本当に開催できるのかよ」みたいなチンタラ、のんびりした準備過程を見せ付けられたし。
また、今回アジア大会が開かれるカタールに今年5-6月に立ち寄ったときに、空港拡張やホテルの建設ラッシュだったが、あの感じだと、どれも間に合わなかったりして(笑)。大会終わってから完成!てことになりそう。
そういえば、尼崎線の脱線事故の原因になったものを説明すると、日本人以外は理解できない。「90秒の遅れを取り戻すために焦って脱線した」というと、台湾人やレバノン人は「90分じゃないの?」、ウガンダ人は「90時間じゃないの?」といっていたから。

そういうことで、日本人だけが異常に計画性に厳しくて、いわば世界標準からズレているんだが、それでも世界標準が理解できないのは日本人の恒。今回もいろんなVIPに招待状送っているんだろうが、式の一週間前になって「延期になりました」では、日本以外の多くの人は「ま、そんなもんか」と納得するんだろうが、日本人と、一部ユダヤ人だけは激怒しそう(笑)。どうなるんだか。


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