来年12月には5つの直轄市選挙が行われる。もちろん、その前に馬英九がこける可能性が高いから、選挙が予定とおりの日程で行われるかわからない部分があるが。
今回の県市長選挙の流れからいけば、民進党が全勝する可能性もある。台中は若干困難だが、新北市(台北県)はほぼ確実で、MRT事故が続く台北市も可能性は高い。
ところが反面、民進党の基盤が強い台南市と高雄市は、むしろ候補志望者が殺到しており、党内公認調整作業の如何によっては、分裂による敗北という結果も予想される。候補志望者には、知恵と理性が求められる。
5つのうち3つは確実で、4つ取れるかえどうかで、そうなれば、国民党政権は馬の米国籍問題がなくても崩壊する。そういう大局を考えれば、台南と高雄でもめるのは得策ではない。
ただ、大局を見通せず、得策でないことをする習性があるのが、台湾人と韓国人の民族性でもあるが。だから、常に大国に支配されるのだけど。
それから、もっと不透明だが、予定とおりなら2012年に行われる次期総統選挙。
これは、新顔を出すべきかもしれない。
今回の県市長選挙では、かつて民進党県政も経験していて民進党に勝算があった彰化県では、県長経験の古顔・翁金珠を出して大敗した反面、国民党の基盤が厚い桃園県では新聞局長を経験した若手の鄭文燦が50日前に出馬し、民進党もほとんどあきらめていたにもかかわらず、同県選挙史上民進党としては最高の得票率を挙げ、同じく国民党が圧倒的な基隆市でも若手の林又昌がやはり短期間だったのにもかかわらず史上最高の得票率を上げた。
これに示されることは、台湾の有権者は飽きっぽいので、古株では駄目で、若手で優秀な人材を出すべきだということだ。
そういう意味では2012年も、たとえば陳菊と、今回雲林県長選挙でダブルスコア近い得票で圧勝した蘇治芬の女性コンビにするとか、あるいは葉菊蘭とか、新顔を出す工夫が必要かもしれない。民進党は今回からソフト、業績路線をとっているので、地方行政の実績もよい女性コンビがいいかも。
しかも今あげた3人の強みは陳が元政治犯、蘇が政治犯の娘、葉が反体制運動闘士の未亡人で、どんなに穏健路線を掲げても頑迷な深緑も疑念を持ちようがない点にある。
台湾も韓国も急進派が頑迷で、客観的情勢判断ができないという問題点があるが、それが現実だから仕方がないので、深緑を引き止めつつ、穏健現実路線を進めるためにも、この二人は適格かもしれない。
台湾はいずれにしても独立建国はもはや不可能だ。米国が許さない(中国の反対は実はどうでみょい、中国はく口ほどの力を持っていないからだ)。しかしだからといって中国に吸収されることも米国がある限りまったく心配する必要がない。
だとしたら、民進党が再度政権を獲得しても、独立建国路線は打ち出せるはずがない。しかももともと党内穏健派で独立派ではなかった陳水扁が、人気低下を深緑で補おうとして、独立建国路線にぶれて米国の不興を買ったのと比べれば、この3人ならもともとは独立建国派の旗手だったので、深緑に媚びる必要もない。
それによって米国を安心するし、結果的には民進党政権は長持ちするだろう。
今回の県市長選挙の流れからいけば、民進党が全勝する可能性もある。台中は若干困難だが、新北市(台北県)はほぼ確実で、MRT事故が続く台北市も可能性は高い。
ところが反面、民進党の基盤が強い台南市と高雄市は、むしろ候補志望者が殺到しており、党内公認調整作業の如何によっては、分裂による敗北という結果も予想される。候補志望者には、知恵と理性が求められる。
5つのうち3つは確実で、4つ取れるかえどうかで、そうなれば、国民党政権は馬の米国籍問題がなくても崩壊する。そういう大局を考えれば、台南と高雄でもめるのは得策ではない。
ただ、大局を見通せず、得策でないことをする習性があるのが、台湾人と韓国人の民族性でもあるが。だから、常に大国に支配されるのだけど。
それから、もっと不透明だが、予定とおりなら2012年に行われる次期総統選挙。
これは、新顔を出すべきかもしれない。
今回の県市長選挙では、かつて民進党県政も経験していて民進党に勝算があった彰化県では、県長経験の古顔・翁金珠を出して大敗した反面、国民党の基盤が厚い桃園県では新聞局長を経験した若手の鄭文燦が50日前に出馬し、民進党もほとんどあきらめていたにもかかわらず、同県選挙史上民進党としては最高の得票率を挙げ、同じく国民党が圧倒的な基隆市でも若手の林又昌がやはり短期間だったのにもかかわらず史上最高の得票率を上げた。
これに示されることは、台湾の有権者は飽きっぽいので、古株では駄目で、若手で優秀な人材を出すべきだということだ。
そういう意味では2012年も、たとえば陳菊と、今回雲林県長選挙でダブルスコア近い得票で圧勝した蘇治芬の女性コンビにするとか、あるいは葉菊蘭とか、新顔を出す工夫が必要かもしれない。民進党は今回からソフト、業績路線をとっているので、地方行政の実績もよい女性コンビがいいかも。
しかも今あげた3人の強みは陳が元政治犯、蘇が政治犯の娘、葉が反体制運動闘士の未亡人で、どんなに穏健路線を掲げても頑迷な深緑も疑念を持ちようがない点にある。
台湾も韓国も急進派が頑迷で、客観的情勢判断ができないという問題点があるが、それが現実だから仕方がないので、深緑を引き止めつつ、穏健現実路線を進めるためにも、この二人は適格かもしれない。
台湾はいずれにしても独立建国はもはや不可能だ。米国が許さない(中国の反対は実はどうでみょい、中国はく口ほどの力を持っていないからだ)。しかしだからといって中国に吸収されることも米国がある限りまったく心配する必要がない。
だとしたら、民進党が再度政権を獲得しても、独立建国路線は打ち出せるはずがない。しかももともと党内穏健派で独立派ではなかった陳水扁が、人気低下を深緑で補おうとして、独立建国路線にぶれて米国の不興を買ったのと比べれば、この3人ならもともとは独立建国派の旗手だったので、深緑に媚びる必要もない。
それによって米国を安心するし、結果的には民進党政権は長持ちするだろう。