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むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

日本は中国侵略の前科があるからこそ、現在の中国によるウイグル侵略を批判すべきなのだが

2009-08-18 18:48:10 | 中国
また、こんなコメントもついていた。
>09-08-14 23:35:41 22歳学生
>日本は、過去中国に酷い事をしたので、
>黙っているべきだと思います。

まだまだ世間知らずのようだな。世の中はお前の偏狭なイデオロギーで動いておらんぞ。

日本は過去中国に酷いことをした。これは事実。しかし、だからこそ、現在中国が過去の日本と同じことをしているのだから、それを批判するのは当然だろう。
でなければ、過去を反省して、過去から教訓を得たことにならない。

しかも、侵略といって、戦後うまれの私にははっきりいって直接関係ない問題だよ。間接的には関係するが。さらにいえば、私の場合は幸いにして4親等内を見ても従軍した人なんかいなかったんだしね。

そこまで連座制で責任を問われるんだったら、それは封建主義思想というべきじゃないのかな?
四親等内に侵略に直接荷担した人間がいないんだから、犯罪人呼ばわりされるなんて、フェアというじゃないだろう。

しかも時効なんかないというなら、だったら、中国はかつて元寇で対馬の人間を虐殺したんだし、朝鮮だって天皇とか神社なんてものを持ち込み押し付けた元凶だから、日本を批判する資格がないことになってしまうよね?

朝鮮人が天皇や神社参拝を強制されたというのは、いずれも朝鮮半島起源なんだから、身から出たさびというべきだろう。私としては天皇はいつでも朝鮮半島に返却してもいいけど。

朝鮮人を祖先とする天皇家が日本列島を征服して原日本人を奴隷にしたこととか、元寇の責任が不問に付されていいというなら、君にとって時効の線引きはどこにあるの?
500年前ならいいの?500年前だとしたら、君がそれを独断で設定する理由と権限はどこにある?

>中国が日本で核実験をしないだけ
>恩を感じるべきだと思います。

意味不明。
というか、核というものがどんなに危険なものか、まったく知らないのか、このガキは。

それに、中国は元寇で対馬の人間をたくさん虐殺しているから、その戦争責任はあるんじゃないのか?

ウイグル人の抵抗運動と中国共産党による弾圧、台湾人もウイグル人抑圧に荷担する共犯か?

2009-07-08 19:01:48 | 中国
いわゆる中国の新疆ウイグル自治区で、中国植民地主義に反抗するウイグル人の平和的デモが、漢族や地元共産党官憲から抑圧を受けて、激しい衝突となっている。日本のメディアは中国の定義そのままに「暴動」などと呼んでいるが、これは暴動ではなく、暴力支配への抵抗と呼ぶべきである。

報道によると、今回の抵抗運動の発端は、6月末の広東省韶関市の香港人が経営する玩具工場でのウイグル族襲撃事件だったとされるが、広東省といえば博羅県龍溪鎮に本社を置く台湾人経営の工場でも、ウイグル族の16歳の少女が多数働かされているという問題が明るみに出たばかりだ。
詳しくはウイグル人の自由を求める運動を紹介しているサイト「真silkroad?」の
2009/05/27 強制連行されたウイグル人少女を雇うのはナイキ社下請けの台湾企業関連会社
2009/05/28 強制連行されたウイグル人少女を雇うのはナイキ社下請けの台湾企業関連会社(その2)
を見てほしいが、それにしても酷い話だ。
別の台湾人企業は、青蔵鉄道のラサ駅の建材の大理石を納入していることも明らかになっているが、ウイグルといい、チベットといい、台湾人にとっても明日はわが身かもしれない被抑圧民族の圧迫に荷担する行為を率先して行っていることには、義憤を感じざるをえない。

これでは、共犯ではないか?精神的にもはや台湾人は、中国人と変わらないことになる。
台湾人は中国に進出しすぎて、身も心も腐ってしまったのか。中国と付き合うことは、中国並みの破綻したモラルに引きずり込まれることを意味するのか。いずれにしても、こんな腐った、金儲け主義の発想しかできないようでは、台湾人には未来はないだろう。

呂秀蓮前副総統が「今の中国共産党は6・4のころとは違う」、確かに違う、より悪くなった

2009-06-04 23:21:47 | 中国
呂秀蓮前副総統の言動が最近おかしい。民進党の中国との交流の是非と方法が議論されている最近、「今の中国共産党は6・4のころとは違うから交流すべきだ」などと発言した。
今の中国共産党は6・4弾圧をしたころよりはマシになっているといいたいようだが、とんだ事実誤認である。
「6・4のころとは違う」というのは、私も同意する。
しかしそれは呂氏が言いたい後段とは意味は逆で、むしろ中共党も中国人も、質が悪化したから違うという意味だ。

というのも、1989年時点の中国人はいまだ純朴な部分があって、今のように金のために手段を選ばないという風ではなかった。
しかも、天安門における学生の抗議デモのきっかけとなった死んだ胡耀邦に代表されるように、中共党内にも民主化や多元化を議論する雰囲気があったし、学生も民主化のために立ち上がるという意識はあった。もちろん、学生らの「民主主義」も西側の基準から見るとずいぶんと曲がったものだったが、それでも今のように「金」だけではなく、理念を求めるという純粋さや美しさがあった。
正しいかどうかは別にして、理念を大事にする点では、今よりもずっとまともだ。

今の中国社会と共産党ときたらどうだ。あるのは金儲け主義だけだ。金のためには手段を選ばず、弱いものを踏み台にして騙して食い物にする、そんな腐った人、人面獣心という言葉がぴったりな社会に堕落してしまっている。

そういう意味では、6・4を弾圧したころの中国共産党のほうがまだマシであった。今は戦車で弾圧するんじゃなくて、金の力で弱者を毎日何万人も死に追いやっているんだから。
2千人が虐殺された6・4よりも、今のほうがはるかに殺され踏みにじられている人数は多い。
そうした新自由主義の悲惨さや恐ろしさを無視して、「今のほうが増しだ」などといっているのは、実態をまったく見ていないというしかない。単なる新自由主義の走狗というべきであろう。

中国の「発展」が幻であることを中国人自身が知っている--中国を逃げ出しイタリアの下水道で暮らす中国人

2009-04-21 16:17:45 | 中国
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1239199763/
2ちゃんねる 東亜+  【国際】イタリアの下水道で暮らす中国人…中国人ブロガー「外国の下水道で生活するほうが、中国で生活するより良いというのか?」[4/8]

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0408f=national_0408_043.shtml
2009/04/08(水) 17:35
=================(以下引用)=============
  3月26日、イタリアのミラノ警察が下水道の中で暮らしていた28名の中国人を発見したという。このブログは一人の中国人ブロガーが、イタリアの下水道で暮らす同胞を思い、その現状を嘆くものである。
-----------------------------------------------
  環球時報の報道によると、3月26日、イタリアのミラノ警察が下水道の中で暮らしていた28名の中国人を発見した。驚くべきことに、彼らはイタリア人女性との間に下水道の正式な「賃貸契約」まで交わしていたという。
  この下水道は「簡易旅館」として改造されており、汚水が絶え間なく流れる「簡易旅館」には60のベッドと汚物にまみれた簡素なトイレのほかに厨房まで存在したそうである。
  さらに報道によると、現在、ミラノには15万人の中国人がおり、彼らの大部分は当地にいる中国人マフィアの管理の下、中国人が経営する地下工場で生計を立てるのだという。また、報道は最後にイタリア人権組織の言葉を引用したうえで、このような事件が起こった原因の一つは、イタリアの外国人排斥政策の締め付けによって、外国人が部屋を借りることが出来ないからだとしている。
  我々の同胞がイタリアでこのような悲惨な生活をしているとは、私は胸が詰まる思いであった。なぜ彼らは中国国内での安らかな暮らしと故郷を捨て、イタリアで下水道などに住んでいるのだろうか?外国の下水道で生活するほうが、中国国内で生活するよりも良いというのだろうか。
  世界金融危機のなかで、中国の経済情勢は良好であるという報道がメディアにあふれているが、それならばなぜ、彼らのような中国人は中国に戻らないのだろうか。以前、ウクライナで10数名の密入国者が逮捕されたことがあったが、その全てが中国人であった。なぜ中国人ばかりが西側に密入国し、中国に密入国しようとする人間はいないのだろうか?

=================(以上引用)=============

その答えは、中国には「安らかな暮らし」などなく、中国の経済情勢が「良好」でも何でもないから。それを中国人が一番良く知っている。だから、イタリアの下水道に住むほうを選択する。
中国の公式メディアの「中国は発展して、21世紀は中国の時代」という宣伝は、実際にはそうならないから、口先だけ喧伝して自己暗示をかける中国人独特のクセ。中国の街角に「われわれは良き市民として、痰をはかないし、大声を出しません」という標語が書かれてあるのと同じことだ。中国人はできないことを標語や文章にして残す癖がある。
ところが、そうした宣伝文句を真に受けて、盲信している人間が世界にも少なくない。中国人はそうした外国人のナイーブさをせせら笑っているであろう。

中国の反日キャンペーンは、日本が反省しなくなったからでなく、中国に知日派がいなくなったため

2009-04-21 01:32:46 | 中国
廖承志や郭沫若の時代を知らないと思われる、こんな妄言があったので、別に記事にして反論しておく。

>こんにちは。 (耶麻鹿)

>多くの日本人や日本の主要政治家が反省的な態度をそれなりに示しているという認識を持っていたので、80年代前半くらいまでは、多くの中国人も(むじなさんのいう他のアジア人たちのように)、中国共産党による「日本国民は我々と同じ被害者であるので友人になれる」というプロパガンダを受け入れていた。

君はきっと廖承志とか郭沫若とかしらないんだろうねw。

想像で物を語らないように。

そもそも、戦後初期の政治家が反省的だったと思い込むほうがどうかしている。岸信介みたいなのが首相にまでなったんだし、鳩山一郎だって首相在任中に植民地支配を肯定する発言をしているよ。昔の新聞を調べてごらん!
靖国参拝だって、誰も文句をつけなかった。周恩来は日本留学時代に、靖国神社を評価しているくらいだからね。(ちなみに、私自身は靖国参拝は反対。しかしあくまでも国内政治問題という認識なので、中国などに干渉されると反発する)

中国側が日本の政治家の「妄言」をあげつらい、「反省していない」というようになったのは、80年代になって、知日家がすべて死んでしまい、観念的な反日感情から日中関係を見るようになったため。

問題は中国側の世代交代にあるのね!
周恩来や廖承志や郭沫若のような知日家の人材がいなくなったことから、日本人の神経を逆なでするような無神経な反日キャンペーンをするようになっただけ。問題は中国側の日本理解が低下した点にある。

>しかし、80年代以降、南京事件否定論をはじめおかしな方向性をもった言説が急速に日本人・日本の主要政治家の間で人気を獲得していくのを目にして

南京事件否定論みたいな戦争肯定論は、60年代のほうがひどかったぞ。
鳩山一郎や岸信介の首相在任中のほうが政治家の間で蔓延していたの。
韓国との国交樹立の際に、韓国軍事政権側と日本の保守政治家が、軍歌をうたって親交を深め、日本側が朝鮮統治における建設について恩着せがましい発言を行ったことも有名な話。
さらに日中国交回復交渉では、日中双方に残っている戦前の満州国人脈がフルに活躍して、日本語で話し合って進めたの。
かように、70年代までは、日中、日韓、日台間の交渉は、日本語で日本優位で日本の右翼政治家が戦前賛美も含めて成し遂げたもの。

しかも、中国共産党の指導者も、そうした日本側保守政治家の心情を持ち上げるかのように、「日本が侵略したおかげで、われわれは政権を取れた。感謝している」とまで発言していたんだぞ!
それが70年代まで。

戦後教育世代が台頭した80年代の日本では、そうした復古主義思想を持つものは、保守政治家の間でもめっきり少なくなったの。
80年前後の首相だった大平、鈴木なんて典型的な贖罪史観の持ち主だったわけだしね。
ところが、日本でも戦後世代が育ったということは、中国や韓国でも同じで、要するに中国や韓国で、日本語を母語並にあやつれる人材がいなくなったということを意味するの。

その結果が、廖承志や郭沫若がいたら絶対にとめたであろう「日本の政治家の妄言の追及」という反日キャンペーン。おまけに江沢民になると、もっと無神経になって、訪日して天皇の面前で日本の侵略批判をぶちあげたりまでした。これは毛沢東や周恩来なら絶対にやらなかった。

これで反発したのが日本側。戦後教育を受けて戦前の行いを自省する世代が多数になってから、「何をいまさら」という雰囲気になった。
それもこれも、中国側に周恩来や廖承志や郭沫若のような知日家の人材がいなくなったことが大きい。

今の世代としては王毅がいくら日本語がうまいといったって、日本育ちでべらんめえ言葉を操れた廖承志や、旧制高校から医学校を出て滞日経験が10年を超えた郭沫若ほど、日本語と日本人の機微を知っている人はいまの中国にはいない。
それでいて、日本人は戦後教育で過去の行いを反省している人が大多数になっている。

だから、問題は中国側にあるのであって、決してあなたのいうように「80年代から反省しない人が増えたから」ではない。
60年代には戦前教育世代が多数を占め、戦争を正当化する人間が多かったが、80年代ともなると戦争は誤りだったとする戦後教育で育った人が多数になっていたのだから。

何よりもの問題は、A級戦犯すら首相になった60年代に多数占めていた「右翼政治家」を当時の中国が問題にしなかったのに対して、80年代になって急速に減った「右翼政治家の妄言」をむしろクローズアップして、騒ぐようになったことだ。

耶麻鹿さん。あなたは中国の情報操作に踊らされているだけだ。
80年代になってから、日本で反省しない人が増えたというあなたの主張は、完全に事実と逆だ。
真実は、岸信介みたいな人間が首相になれた60年代こそが、反省しない人が多かったのだ。

>(たとえば東南アジアの人たちは、日本でこの手の言説が流行ってるなんて基本的に知りませんよね?)、

ほらほら、またまた想像で勝手な決めつけをしている。
あなたは東南アジアを侮辱し蔑視しているだけ。
東南アジアでは、日本の情報はかなり正確に入っているんだよ。中国のほうが日本をより理解しているなんていう決め付けは、はっきりいって東南アジア人に失礼。

>あれ~!?話が違うじゃん!?となってきたとか。

それは日本人の言い分だろw。

60年代にA級戦犯が首相になって靖国も参拝して、戦争正当化の妄言も平気でやっていたときには問題にするどころか、迎合する発言を中国の指導者が行ってきたのに、戦争に対する反省がいきわたった80年代になって、妄言政治家の数もめっきり減った80年代以降になってから、「日本は反省していない」というキャンペーン。
しかも90年代には河野談話や村山談話まで出しているのに、反日キャンペーンはエスカレートする一方。

話が違う!といいたいのは日本人の側だよ。

>また、被害という意味では、他のアジア人と比較しても、中国人たちが受けた被害はほんと相当なものでしたから

はあ?
中国が一番被害が大きかったとは笑わせる。君は反省が足りないようだ。

沖縄と台湾と朝鮮といった植民地支配を受けた国や地域の被害が一番大きいというべきだろう。中国なんて、点と線しか日本は侵攻できていないんだし。

(もちろん他の地域の人々の受けた被害がたいしたことないという意味ではありません)、

たいしたことがないと軽視しているのは明らか。東南アジアについて蔑視する決めつけをしているし。お前は単に中国崇拝のアホ。

>多くの日本人が反省的態度を取っている(という前提で)からこの程度の反応ですんでいる、という可能性もあるかもしれません。

アホか。

岸信介が首相になっていたときには問題にせず、河野村山談話が出てから「反省が足りない」という中国の姿勢を、強盗の論理、あるいは奴隷根性というのですよ。

相手がA級戦犯なら何もいわず、低姿勢を示すと、さらに土下座を要求する中国の横暴な姿勢を多くの日本人が見破った結果が、今の日本における対中不信や反中感情の台頭につながっているのですよ。

マレー系の人たちが、日本人が誠意を見せて反省すれば、暖かく迎えてくれるのとは、まったく民族性が異なるってことです。だから、中国人には低姿勢にすべきではないのです

国際会議でも反対派を抑圧する中国の異常さは突出している、ロシアは発言を抑圧することまでしない

2008-12-03 01:38:06 | 中国
「2008台日公民社會論壇(市民社会フォーラム)」に参加した人によると、台湾のNGOなどが国際会議に招かれても、中国がさまざまな難癖をつけたり、主催団体に圧力をかけたりして、台湾やチベットの参加者を締め出したり、発言を制止させたりしているらしい。しかも、そんなことをするのは中国だけらしい。
米国は反米団体や国家の発言を認めているし(国内でもがんがん批判運動があるんだから当たり前か)、いまや独裁専制帝国に逆戻りしつつあるロシアですら、チェチェンなど国内反対派の声そのものを抑圧したり、締め出したりすることはしないらしい。

さらに、おかしなことに、中国は反テロ戦争を支持している手前か、国際的NGO会議では、日本の反戦団体が米軍の問題を指摘しても、それを無視したり、抑圧することもあるらしい。しかもそういうときは、むしろ(というか当たり前だが)キューバが日本のNGOの反米主張に加勢してくれるという(しかもなぜか反米のはずのベネズエラも加勢しないらしい)。
そういう意味では、同じ共産党独裁国家でも、キューバのほうが、共産主義という意味では、一貫しているというか純粋な側面を残しているが、中国はどうしょうもないらしい。

台湾のNGOが参加したり発言すると、その会議がユネスコが資金協力している場合には中国は「台湾はユネスコに加盟していないから」といって締め出そうとするらしい。ロシアはチェチェンに対してそんなことは言わないらしい。

そもそも中国はNGOというものの本質がまるで理解できていないようだ。

つまり、中国だけが突出して、国際ルールに反し、人権に反した横暴を行っているということだ。これがひいては、最近日本の左派陣営でも高まっている対中不信感をさらに高める原因になっているらしい。

確かに、中国政府と異なる意見をすべて抑圧しようとする中国政府の発想は、異常である。
まして、中国が本気で台湾を「中国の一部」だと言い張るなら、その「中国の一部地域」からNGOが参加することはむしろ光栄に思うべきではないのか。
ロシアがチェチェンに文句を言わないのは、チェチェンがロシアの一部だという建前を押し通そうとしているためかしれない。それ以前に、ロシアはNGOや政府以外のセクターの存在というものを理解していて、異なる意見を抑圧しきれるものではないことという最低限の弁えを心得ている、ということであろう。

こんなことやっていては、中国はますます国際社会で嫌われ者になるだけだろう。
特にかつては最大の中国シンパの基盤だったはずの日本の左派団体にまで、不信感や反感を持たれるようでは、おしまいだろう。

中国経済崩壊で、真の共産主義革命が必要かも

2008-11-04 03:10:21 | 中国
中国は人口大国であり、経済的に崩壊しようがどうしようが、政治的に無視できない存在であることには変わりがない。
というよりも、今は偶々「経済成長」が注目されているから、経済ゆえに中国は重要だと勘違いしているアホ=資本家どもが多いが、中国は60-70年代にも注目され、影響力を持っていたのであって、経済が理由ではない。しいて言えば、60年代は若者や左翼インテリに、現在は経済人に影響力を持っているという点で、「客層」が違うだけ。
そういう意味では、中国というのは、決して幻想を抱くべき対象(これには「民主化を進める」という幻想も含む)ではないが、警戒すべき対象として、常にウオッチし、交流していくべきなのである。
その意味では民進党は「交流すらしたくない」という極端を行っていたという問題があったが、国民党の場合「中国経済はばら色だから無条件に交流すべきだ」という別の極端を行っているだけなのだ。

日本のバブル崩壊が、株価が下落してから1年半もたってから、やっとみんなに認識されるようになったように、中国経済の崩壊を世人が認識するようになるにはまだ時間がかかり、おそらく来年の夏以降になるだろう。そうなったとき、中国に依存している国民党も崩壊するだろうし、現在「経済成長」というだけで擦り寄っていた世界の経済人も手のひらを返したように中国罵倒の大合唱を始めるんだろうね。杜子春の故事みたいに。

経済の崩壊が認識された後の中国だが、私は貧しいものたちによる真の共産主義革命が起こってほしいと思う。真の共産主義革命が、現在の中国共産党を打倒するって、まるで皮肉だが、中国が毛沢東時代みたいに内向きになって、理想のための闘争に明け暮れてくれたほうが、どれだけ中国人自身にとっても、人類の幸福のためにも、プラスかってことは、この間の有毒食品問題が証明していると思う。今のように、金儲けしか考えていない資本家どもや国民党が絶賛して擦り寄るような「中国共産党」では駄目なのだ。

英閣僚が中国製ミルク飲み干し、9日後に腎臓結石で入院、というブラックジョークのような本当の話

2008-10-22 23:39:15 | 中国
最近台湾のメーリングリストにpoされていて何気に読んで大爆笑したニュースがこれ。
英国のビジネス担当大臣が、大臣就任直前に中国で開かれた会議で、中国製ミルクが安全なことを示すとうそぶいてミルクを飲み干したが、その9日後、就任当日に腎臓結石になって手術を受ける羽目になった、というもの。
しかも、ご丁寧なことに、ミルクを飲み干したときに、温家宝が「中国の現在ではなくて、未来を見てくれている」と絶賛したというおまけ付き。
確かに、中国は国中がそのうち癌やら結石で病人だらけになって社会としても崩壊するだろうから、温がいっていることは正しいんだが、温はそういうつもりではなかったところが、まさに「のらくろ」のブタの軍隊そのまんまだw。

台湾のBBSでも、これが話題になったようで、MLに転載された分だけ見ても「お、即効性か」「ワロタ」「温家宝のコメントが聞きたい」「温は容器に問題があったといっているようだ」などの書き込みがあった。
イマドキの台湾の若者が中国をいかに嫌っているかがよくわかる。

http://phtv.ifeng.com/phinfo/200809/0928_45_810365.shtml
9月28日 溫家寶:在鳳凰電視上看到曼爾森喝中國牛奶很感動
溫家寶:我在鳳凰電視看到曼爾森先生,不知道他今天在不在場,
他喝了一杯中國的牛奶,以表示他對中國產品的信心,我心
裡非常感動。
因為他看到的不是眼前,而是未來。

http://finance.ifeng.com/news/hqcj/20081008/173686.shtml
10月8日 英商務大臣曼爾森上任當天 腎結石發作接受手術
也真是難為他了.....

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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
推 cloud7515:真是即效型...
10/09 23:39
→ joe2:靠杯~~~快笑死我了XD
10/09 23:39
推 AllenHuang:請問溫家寶你的感想怎麼樣?
10/09 23:39
→ Cosmoswalker:笑了...
10/09 23:39
推 gakct:不知道該笑還是該哭...
10/09 23:39
推 best306022:XDDDDDDDDD
10/09 23:39
推 csmith:猛爆性結石???
10/09 23:39
→ evadx:淦 不是結石了嗎
10/09 23:40
推 nemooo:馬上就結石 ?
10/09 23:40
→ Jasy:Orz
10/09 23:40
→ qilar:溫家寶:容器問題
10/09 23:40

一方、日本でも、2ちゃんねるやニュース関連ブログで「さすが英国人、身をもって中国製品の毒性を示したブラックジョーク、野田聖子も見習って餅食えばよい」とか、やはり台湾人に負けず劣らず嫌中な書き込み炸裂状態となっていた。
2ちゃんねる痛いニュース “中国のミルクは安全!”と英閣僚が飲んでアピール→就任当日に腎臓結石で入院

価格・コストが急騰する中国経済は明らかに衰退の道へ 次の成長株はインド、ナイジェリアか

2008-08-31 03:48:34 | 中国
馬英九政権の「両岸交流強化」政策に敬意を表して(?)w、それから台湾語入門書執筆を進めているため、最近中国の言語関係の本をよく漁っているのだが、どうして最近の中国の本って、あんなにヘンな臭いがするんだろうか?何か発癌性物質のような化学物質の強烈な臭いがする。紙からか、印刷のインクからか、製本の接着剤からか、よくわからない。消毒剤のつもりかもわからない。でもそのわりには、表紙をさわると手に黒い埃がたくさん付くので、よく拭いてもいないようだし、製本も甘い。糸とじされていないようで、単に接着剤でくっつけただけのようで、接着剤も質が悪く、すぐにページがこぼれてしまう。
だから、中国の本を買ってくると、必ず表紙は洗剤付き布巾でゴシゴシ拭いて、さらに中身を日干ししてできるだけヘンな化学物質の臭いを少なくすることにしている(ただこのときにページを開くと、例によって接着剤が外れてページがこぼれてしまう)。これで少しはマシになるが、根本的に臭いが消えるわけではない。
とはいえ、言語関係は良い本が多いので、特に台湾語入門教材を執筆するときには、語学教材の作り方など、いろいろと参考になる。

もっとも、今年に入ってからの問題は、価格の急騰だ。
中国の本は、ヘンな臭いがするとはいえ、かつては価格の安さが魅力だった。しかしそれも去年までで、今年に入って出版された書籍は、軒並み価格が急騰。文学書の中にはいまだに10人民元程度のものもあるが、語学書でとくにCD付きのものだと50人民元超え、中には80人民元近いものまである。
しかも、人民元高だから、台湾では普通これを5掛けするので、80元だと台湾元で400元にもなる。これでは台湾で出ている普通の語学書と値段はまったく変わらないのだ。
だとしたら、妙な臭いがして、製本も悪い分、わざわざ中国書をインセンティブとメリットはなくなる。
西洋文学の翻訳ものだって、30人民元ならはっきりいって買うメリットはまったくない。日本の文庫本を買ったほうが安つくし、中文で読むならヘンな臭いがしない台湾出版モノで良い。

本ですらこんな急騰しているなら、上海など沿海部の生活コストの急騰は推して知るべしだろう。

どうりで、今年に入って、台湾でも日本でもビジネス雑誌が軒並み「中国経済はもう危ない」という特集が多くなっているはずだ。
中国の経済成長モデルは完全に外資および輸出加工依存型で、内需は数字の成長に追いついていない。つまり国内市場はまだまだ貧弱で、地域・階層間の貧富格差が広がっている。
なるほど、だからこそ、台湾企業の多くも今年になって中国を続々と脱出して、生産基地をインドネシアに移している。今後はインドにシフトしていくだろう。

ちなみに、私は10年後にはインドもコスト高になって頭打ちとなり、アフリカの人口・資源大国ナイジェリアが浮上するとにらんでいるが、それはもっと前倒しに早まりそうだ。
ーーーと以前、某掲示板に匿名でそういう旨を書き込んだら、中国人と思われる人間にバカにされたことがあるが、そいつはおそらく経済オンチなんだろうね。そいつはおそらく米国ゴールドマンサックス証券がすでに2005年に「将来成長が期待できる11の市場(Next11)」の1つとしてナイジェリアを挙げていることを知らないんだろうなあw。
もちろんナイジェリアは政府の統治能力が低く、部族対立が強く、治安が悪い点はマイナス要因だが(しかしそれをいうなら中国でも各地で暴動や械闘が頻発しているのだから、ナイジェリアをバカにする資格などない)、ナイジェリアはそれを上回ってあまりある人口と資源がある。英国植民地だったので、英語ができる人材も多い。それに部族対立といっても、その中のイボ族は商売上手で知られている。実際、私も中東の空港で、ナイジェリアのイボ族出身のビジネスマン集団と出くわしたことがある。なかなか元気そうだった。

北京五輪とかけて神聖ローマ帝国ヨゼフ2世戴冠式と説く

2008-08-26 02:45:12 | 中国
その心は、盛大な祭りほど後は虚しい。
北京五輪については私のみならず自由世界のあらゆるメディア、ブロガーが猜疑の目で見てきたこともあってか、少なくとも表面的には大過なくやり遂げたようだ。
しかし、これはちょうど神聖ローマ帝国の有名なマリア・テレジアの長男で、帝位後継者であるヨーゼフ2世がフランクフルトでローマ王の戴冠式を行ったのに似ている。
この時、まだ13歳だったゲーテは、生まれ故郷の同地で目撃しているが、そのときのことを「我々は地上の尊厳がその権力のあらゆる象徴に取り巻かれているのを目前にする」(『詩と真実』、山崎章甫訳)と驚嘆した。ところが、その数年後にはゲーテもこの帝国がすでに衰退期の老醜をさらけ出していることをようやく悟り、さらにヴォルテールにも「神聖でもなければ、ローマ的でもなく、帝国ですらない」と嘲笑され、ついにヨーゼフ2世戴冠式の43年後には神聖ローマ帝国は名実ともに「解散」してしまう。
いくら少年だったとはいえ、あの天才ゲーテさえ、その豪華さに幻惑されて、帝国の永遠を疑わなかったヨーゼフ2世戴冠式が、実は帝国衰退の始まりだったのである。
同じように、北京五輪について、中国のメディアや世界の媚中派どもは、我田引水の賛辞を送っていても、それらの論者たちはゲーテ以下の知性なのは確実だから、光の裏の闇は見えないに違いない。
ヨーゼフ2世戴冠式について、名著と呼ばれる講談社新書、菊池良生著『神聖ローマ帝国』は「おそらく戴冠式の街に生まれ育った少年ゲーテには本当にそう見えたのかもしれない。しかし、祭りの後とは常に虚しいものだ。祭りに糊塗された生の現実が一層剥き出しになってくる。少年ゲーテもやがて青年となり儀式の詐術の理を見抜くことになる」と指摘している。これはそのまま北京五輪にも当てはまるであろう。

中共はロリコン変態集団 開会式少女口パク問題の突っ込みどころは嘘にあるのではない

2008-08-14 13:13:47 | 中国
反中国感情だけが先走って、現在の中国の本質的な誤りがどこにあるかを見極められないと、単に的外れな批判になる。最近の「台湾の声」の配信はその典型。
件名:「台湾の声」嘘で凝り固まった北京五輪こそ
>そしてさらに今回、開会式で歌を歌って世界から賞賛された少女の声が、別の子
供のものだったことも判明した。
>この嘘については音楽総監督の陳其鋼が認めた。中共中央政治局の指導者の決定
だったそうだ。しかし彼は「少女はルックス、表情はいいが声がだめだった。も
う一人は声はいいが歯並びが悪かった。国家の利益を考えてこうした。二人の子
供には公平だ」と胸を張る。
>

ということだが、この手のパフォーマンスは、別に中国じゃなくても、西欧諸国や日本でも口パクとか他人による吹き替えなどはよくあること。
歴史的に有名なのは、フランスのミュージカル映画「シェルブールの雨傘」で、主演のカトリーヌ・ドヌーブの歌声は実はスキャット歌手のダニエル・リカーリだったとか、最近でもミュージカル映画ALW版「オペラ座の怪人」でもオペラ歌手カルロッタ役のミニー・ドライバーの歌声は専門のオペラ歌手による吹き替えだった。
また、ALW版「オペラ座の怪人」の生舞台では、オペラ座の怪人が流れて、階段を怪人とクリスティーヌが降りてくるシーンは、録音を流して口パクだし、洋の東西を問わず、歌番組とかで歌手が口パクなのはよくあること。

映画版オペラ座の怪人のドライバーは、しかも歌手なのに、クラシックは歌えないということで吹き替えになったんだし、シェルブールにいたっては、ドヌーブは絶世の美人だが歌えない、リカーリは歌えるがそれほど美人ではないと、まさに、今回の北京五輪音楽総監督の理屈とほぼ同じなのだ。
だから、他人が歌っていたとか、口パクだったとかだけを取り上げて、嘘で塗り固められたというのは、あまり説得力はないし、まさか台湾の声編集者もシェルブールの雨傘の件でフランスは嘘で塗り固められたなどといわないだろう(まあフランスも出鱈目な国なんだけどね)。
そもそも、「パフォーマンス」というのはその名の通り、虚構なんだから。

だからといって私は中国を弁護するつもりは毛頭ない、それどころか、この場合突っ込みどころは「口パクの嘘」の部分ではなく、別のところにあるといいたい。

それはまさに

>「少女はルックス、表情はいいが声がだめだった。もう一人は声はいいが歯並びが悪かった。国家の利益を考えてこうした。二人の子供には公平だ」

などと、いたいけな少女を指して、「ルックスがいい」だの「歯並びが悪い」だの、まるで商品や売り物にするような、最も腐りきった資本主義的な俗物根性にある。
今の発達した北欧などではフェミニストの観点から問題になりそうな人間疎外と商品化の極地というべき発言を平気でするところが、問題ではないか?しかも、あのパフォーマンス自体、シドニー五輪のパクリで創造性もない。

そもそも、相手は年端も行かない少女。まさか、陳其鋼とか張芸謀とか中国共産党指導部などが、10歳にもならない少女のルックスを問題にするということは、なんらかのみだらな感情を少女相手に抱いているということである。だとしたら、中国共産党はロリコン変態集団だということにならないか?
だから問題は、こうやって女性、特に少女のルックスに優劣をつけて、それを商品化する変態性にある。その変態性がすっかり堕落して最も野蛮な資本主義になっている中国共産党体制の問題でもあるのだ。


堕落した中国共産党が、同じく腐敗堕落の代名詞・中国国民党と波長が合うのは必然か

2008-08-09 19:35:32 | 中国
「白毛女」の有名な主題歌「北風吹」だが、これがイマドキの中国の若い女性スターに詠わせると、こんな堕落した、締りのないものになってしまう!てか、これでは「北風吹」ではない!

「北風吹」を歌う劉亦菲
http://jp.youtube.com/watch?v=t9GymYqMkFw

しかもこの劉亦菲、確かに可愛いのだが、なんと国籍は米国だ。しかも両親が離婚して、離れ離れになった父親はフランス文学者。文革時代なら真っ先に糾弾され粛清されるなw。
ほかにも、何人もの中国の国際的スターは、今は米国やカナダ国籍などを持っているようだ。

こういうところが、馬英九と同じだなw。

その昔、中国共産党がまだ思想に忠実だったころは、中国国民党とは犬猿の仲だった。その半面、80年代後期までは、台湾で国民党打倒に燃える民主進歩党の関係者が、中国共産党にはそれなりに好感を抱いている部分も見られた。それは民進党は左翼傾向の政党として、中国共産党が掲げる社会主義的理想の一部と国民党打倒の言説には共鳴するところもあったからだ(もちろん国家は異なるが)。今ではまったく考えられない状況だった。

しかし、中国共産党が堕落を続ける中で、今や共産党と国民党が蜜月関係になり、民進党を最も敵視するようになっている。それは国家アイデンティティ、台湾独立問題もあるにはあるが、より本質的には、民進党が中道左派政党として、資本主義の欠点を是正し、新自由主義への批判を持っているのに対して、中国共産党が完全に新自由主義推進の右翼政党として腐敗と堕落の道を歩んでいることにある。経済政策では、中国共産党と台湾の民進党の溝は大きい。中国共産党は経済・軍事的に極右政党であり、民進党は中道左派だからだ。右翼の国民党のほうが、今の中国共産党に近い。いや、日本の自民党や韓国のハンナラ党も中国共産党にきわめて近い。
事実、ハンナラと国民党はそれぞれ中国共産党と正規の党の交流を行っているし、自民党も国民党やハンナラとの関係を経由して、間接的に中国共産党とは連携・友党関係にあるのだ。
自民党が基盤とする財界は、中国共産党の労働者搾取・環境破壊政策の恩恵を蒙っており、財界の意向ばかり聞いている自民党にとって、今の中国共産党は都合がいい。さらにそれは米国共和党、フランス保守など、世界の新自由主義のリンクと重なっている。

中国共産党は名前とは裏腹に、いまや新自由主義極右党でしかない。それを支えたり、それに寄生したいのが、中国国民党、韓国ハンナラ党、日本の自由民主党である。

だからこそ、中国共産党は、台湾の民進党を敵視するのである。80年代までなら考えられなかった。これは国家アイデンティティ問題以前に、人間としてのモラル、思想の問題である。

中国は毛沢東思想に戻るべきだ!

2008-08-09 19:35:00 | 中国
最近、中国の堕落ぶりを見て憤慨することしきりだが、俄かに80年代以前のまだまだ清貧だったころを思い出して、ふと「白毛女」とか「紅色娘子軍」とか「東方紅」などを「ようつべ」とか中国産DVDなどで見て、感銘を新たにしている。いずれもその昔、小学生のころにNHKテレビ中国語講座などで紹介されたり(当時の講師は藤堂明保で、テーマ曲も白毛女のテーマ「北風吹」だった)、大学学部時代に見たりした、懐かしいものだ。しかも、それらのビデオを見ていると「反動地主階級および反動国民党を打倒せよ!」というシーンがあるので、共感できるんだな、これがw。

そういえば思い出した、私自身は少なくとも小学生のころの70年代から大学生のころの80年代までは、中国は割りと好きだったのだ。
もちろん、台湾は中国とは別だと昔から思っていたし、スローガン・演出過剰の中共体制には違和感はあったが、今のように中国および中国人は嫌いではなかった。
世論調査でみても、それは日本人一般の感覚でもあったといえる。少なくとも80年代まで、日本人は中国に好感を抱いていた。当時中国を「嫌い」という人は少なかった。
それが、ここまで中国が日本人に嫌われてしまった原因は、はっきりいって中国および中国人そのものが堕落してしまったからにほかならない。
そう思って、60年代以前の様板戯=模範劇を見ると、やはり当時の中国人は貧しいながらも、それなりに理想や思想や道徳に燃えて、凛としたものがあったと思った。
もちろん、中国人の本質は変わらない。嘘つきで、平気で人を騙し、人のものを盗り、散らかす。これは80年代以前にもあった。
また、様板戯でも、反動的地主階級をつるし上げるところは、伝統的な中華の凌遅刑のやり方をそのまま踏襲、増幅したものであり、どこにも革命的なものはなく、どうしょうもない封建的かつ野蛮なやり方である。
しかし、私自身が80年代末期に中国領に入って実際に体験したように、それでも、戦後共産主義思想で染め抜かれた中国では、中国人の中にももっと実直な人は多かったように思う。私は89年、深センに入ったときも、今では考えられないことだろうが、誰も金をちょろまさかず、マジメに応対してくれた。そういう意味では、当時の中国人は貧しかったが、人間的にはまだまだ普通だったといえる。
これは、まだまだ89年までは、毛沢東思想による社会・思想統制のタガが機能しており、思想統制の成果から、中国人の悪い本質がそれほど放出されず、思想によって規律が保たれていたからであろう。
八路軍の「三大規律八項注意」というのがあって、どうせ建前でどこまで本気で守られたのか信じられないが、それでもそれによって国民党よりも支持を集めることに成功したのは事実だから、八路軍はもちろん、戦後人民中国になってからも「三大規律八項注意」はそれなりに機能していたとみるべきだろう。

中国人の本質は変わらない。そこを毛沢東は知っていたがゆえに、徹底的に思想統制し、規律で縛り上げたのだろう。やはり毛沢東は偉大だった。あの中国人たちを道徳的に最低厳律することに成功していたのだから。
ところが、小平がバカだった。それでも80年代はまだ良かった。かなり統制を残したままでの「改革開放」だったから、中国人が欲望に溺れてそれで突っ走ることにはならなかった。
そうした点は、80年代の中国映画にも示されている。当時の中国映画は、芸術的なセンスと思想的な深みが兼ね備えられていて、きわめて質の高いものができた。
ある意味で、78年から89年天安門事件までが、中国人が文革ほどは画一的、統制的ではないものの、それなりに人間とは何かをよく考え、かつ共産主義的道徳と規律もそれなりに機能していたという意味で、中国社会としては最良の時代だったといえるのかも知れない。
中国が今のような堕落をするきっかけになったのは、89年の天安門事件が弾圧で息の根を止められて思想や理想の根を奪い、さらに93年の南巡講話によって「金儲けのためには手段を選ばなくても良い」という破廉恥な考え方が公認されたことで、人間としての最低限のモラルと規律を失い、経済的欲望を開放し、中国人が本質的にもっている利己的で破廉恥な部分を引き出してしまった、つまりパンドラの箱を開けてしまったところに問題の根源がある。
江沢民が品性下劣だったからいかんという中国人もいるが、実際に中国社会を観察すると89年から93年の間が転換期だったといえるようなので、問題の元凶はやはり小平にあったといえそうである。
そういう意味で、改革開放、特に93年の南巡講話は誤りであり、80年代は確かに良かったとしても、80年代がその後の堕落につながったという点では、やはり70年代以前に戻るほうが中国人自身にとっても、人類全体にとっても良いといえるのではなかろうか?
今と比べるなら、あの狂気といえる文革ですら、まだマシだったといえるくらいだ。文革でも特に初期の上海の動きは、多様で、それなりに面白いものがあったからだ。

台湾や日本など西側には、バカの一つ覚えみたいに「中国の民主化」を主張する無知・低脳がいるが、経済的に欲望を引き出した改革開放が、中国人の本性をむき出しにして、ここまで中国社会が堕落したのだから、政治的にも欲望を引き出す民主化なんて行ったら、早い話がたちまち衆愚、愚民政治に陥り、選挙では日本や台湾に戦争を仕掛けようという煽動家が当選するだけだろう。
中国人なんかよりも民度が高く、モラルもある台湾人が、選挙民主主義を通じて、馬英九なるどうしょうもないバカを選んでしまうように、選挙民主主義なるものは、実は制度として信頼に足るものではないことは明らかである。
民主主義が本当に成熟するには、西欧や北欧のように100年以上の試行錯誤や闘争が必要なのだ。
そうではないと、単なる衆愚に陥り、ハンサムだからとか、口がうまいだけだけで、指導者に選ばれてしまう。
それは民主主義の歴史を見てもそうだ。19世紀の米国や英国は、金権が横行し、古代アテネは衆愚政治が横行した。
たかだか市場経済を導入しただけで、ここまでモラルが底割れして、欲望むき出しの堕落社会となった中国に、民主主義など不可能だろう。もし選挙ができたとしても、ヒトラーみたいなのを生み出すだけだろう。
事実、同じように共産主義政治から転換したロシアが、市場経済と民主主義を導入しても、結局、市場経済はマフィア経済となり、民主主義は根付かずにすぐに独裁政治に逆戻りしてしまったではないか。
韓国と台湾ですら民主主義がまともに機能できているか微妙なところ。それを中国に輸出しようなんて、はっきりいって狂気の沙汰であり、中国人の本質をわかっていないとしか言いようが無い。民主主義は結果であって、手段ではない。

しかも、今の中国のブルジョア経済・文化にしたところでたいしたレベルではない。ブルジョア文化なら、米国に勝るものはない。中国がブルジョア経済や文化を使って米国と張り合っても無意味である。誰も中国なんか尊敬しない。中国が米国と対等に戦い、世界から尊敬を受けたいなら、はっきりいって毛沢東思想しかない。そしてそれこそ中国の風土と特性に合致し、中国人の本質にも沿った正しいあり方である。

今後の中国に必要なのは、民主化でも経済成長でもなく、毛沢東思想による武装と統制である。堕落したブルジョア文化をすべて追放し、思想闘争を内部で戦わせ、日々の生活は自力更生、内向きで、清貧に生きていくべきである。
それこそが、中国社会を腐敗と堕落と崩壊から救い、中国を米国の二流の模倣でなく、中国独自の特色と個性によって、世界、特に第三世界から尊敬を勝ち取り、米国的新自由主義とは異なる道を示すことになるだろう。

物質的に貧しいことは悪いことではない。問題は今の中国は物質的にもたいしたことがないくせに、精神的に徹底的に貧しくなっていることである。これではいつまでたっても、物質的には豊かな米国を凌駕することなんかできない。中国は中国独自の基準と思想を打ち出して戦うべきなのだ。

醜悪、偏狭、つまらなかった北京五輪開会式

2008-08-09 19:34:17 | 中国
8日に開会式があった北京五輪。私は中共当局がどれほど醜悪な政治ショーをやってくれるかウオッチの意味で見たが、予想通りの醜悪さで、予想以上につまらなかった。つまらなかったので、各国選手団入場行進が終わった時点で、チャンネルを切り替えて、日本ドラマを見た。

張芸謀ははっきりいって80年代は良かったが、90年代以降はダメだな。金だけかけて、人間を動員して、ビジュアル的には一見「キレイ」な画面を見せることには長けているが、肝心の魂と思想がない。「赤いコーリャン」を描いたころの深い思想性はどこに行ったという感じで、「改革開放」が軌道に乗って資本主義的腐敗だけが進んだ中共の堕落ぶりを代表する落ちぶれかただ。

開会式。最初は歴史と文明を表現するマスゲームだが、中国四大発明として紙、文字、劇、羅針盤を取り上げていたが、文字で取り上げられたのは論語、羅針盤では鄭和と、いずれも最も偏狭な中華主義、封建主義、拡張主義を代表するもので、「世界の祭典」たる五輪の表向きの精神とは乖離した単なる中華民族主義でしかない。

どうせ中国的特色を出したいなら、文革とそれ以前の「白毛女」とか「紅色娘子軍」あたりを見せたほうが、まだまだ普遍性もあって、第三世界の反米国家あたりから、共鳴を呼んだかも知れないのにね。

しかし、開会式を見て、改めて、中共体制のブルジョア的腐敗と堕落ぶりを再認識した。こんな国は早晩滅びるだろう。

地震で多数の死者を出したのに、五輪・聖火リレー・軍拡にうつつを抜かす中国の不謹慎

2008-05-29 22:59:45 | 中国
今回の大地震に関連して、2ちゃんねるあたりに媚中派が待ってましたとばかり、「中国は被害者、天災を喜ぶべきではない」などとしたり顔で中国擁護の論陣を張っているバカがいるが、そういう御仁は、
1.中国がいまだに聖火リレーに現を抜かしていることを被災者に対する不謹慎で無礼だとは考えないのだろうか?
また
2.地震で全滅になった集落が多発しているが、海外の不動産を買いあさる金持ちが多数いるくらい経済成長している成果をそうした弱者福祉に回さない体制、およびそれを要求しない社会全体に根本的な問題があるというべきではないのか?
3.あれだけ経済成長して外貨準備高も世界一を誇っていて、それで米国と対抗しようと軍拡に狂奔しているくらい余裕があるんだから、義捐金など海外から受け取る必要がなく、軍事費を削って被災者支援にまわしたらどうか?

しかも被災地の多くは、李白がかつて漢詩「蜀道難」で詠ったように、漢族が入っていけないところ、つまりチベット人が多く住む地域、かつてのチベット・カム地方なのである。
中国植民地侵略政権からも虐殺されている哀れなチベット人のために救援は必要だ。しかし、地震を生む乱開発の元凶である拝金主義の漢族には支援は必要ない。

地震にあたってわれわれがさらに声を大にすべきこと。それは

1、中国は軍事費を削減して救援にまわせ

2、中国はチベット人地区から手を引け

ということだ。