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ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

世界に広がる日本のポップカルチャー

2007年06月03日 | 美術館・イベント
昨日6/2銀座の朝日ホールで
「世界に広がる日本のポップカルチャー~マンガ・アニメを中心として」
というシンポジウムが開かれたので行ってみた。
主催は大学共同利用期間法人「人間文化研究機構」
というお固いところ。
主に講演は、夏目房之介さんとマット・ソーン氏ら。

なかなか面白かったのが
日本製のMANGAがヨーロッパやアジア、アメリカと世界に
広がったのは、まず安いアニメからだった。
「ドラえもん」「ポケモン」「ドラゴンボール」「美少女戦士セーラームーン」
それも多チャンネルの衛星放送とレンタルビデオが役割を果たしたこと。
「宇宙戦艦ヤマト」や「レンジャーもの」を見て育ったアメリカ人のマット氏
などは日本のものと思わず受け入れたそうだ。
そういうように80年後半から90年代にかけて日本製のアニメで育った
子供がマンガ本へ向って今のマンガブームがあるそうだ。
いままで欧米のコミック本としての日本マンガは、左開きだったのが
日本と同じ右開き読みの本が出て来て、むしろ「日本」色を売りに
出版されるようになってきたらしい。
 またもはや中国や韓国が日本マンガのコマ割りやタッチを真似て
マンファとして市場を延ばしてきているし、アメリカ人、ドイツ人
フランス人のマンガ家もでてきていて日本独特ではなくなっている
方向だと云う。
かく言う日本のマンガのコマ割り、吹き出しセリフ、のスタイルは
100年前のアメリカの新聞漫画がはじまりで戦後手塚さん初め
日本の60年代の漫画家たちが独自に発展させて来たという。
最後に現在のアメリカのMANGAブームの主要な牽引車は
女の子の読者が増え、少女マンガが浸透していることだそうだ。
Nanaのアメリカ版も興味深かった。

マット・ソーンの少女マンガについての論文
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