田園調布に宇宙人現る！

深夜、板の間で涼んで寝ていたら、
部屋から明かりが漏れていて、覗くと、
カッパさんたちが一年前のアルバムを
整理しながら、お腹をかかえて笑っていた。
「これ、田園調布に遊びに行ったときよ」
「ゴラム？」
「舞い降りた宇宙人？」

ああ。そう・・・・
ぼくは、何もコメントしません。

ナポちゃん死す

　先週病院でねこ先生の飼っていたナポリちゃんが
１５才で死んだんだって・・・
先生、すっかりしょ気て無口になっていたんだって。
七年前飼い主が肝臓が悪くて手術したんだけど又
悪くなって、
「もうこれ以上お金がないので安楽死してください」
と云われて、不憫に思ったねこ先生、
「病院で引き取ります。」
と云って２階の自宅で飼いはじめたんだそうだよ。
すでに三宅島の噴火で引き取った三宅君という猫もいて、
５、６匹いた病院猫でも一番器量がよかった
とカッパさんの伝。
先生は、本当にねこが好きなんだね。
ぼくは、少しうらやましいよ。

先生の鞄

　ネコ先生は、往診鞄を新しくしたんだ。
週末に海釣りにいくこと以外は、ぼくたちの
面倒を診ることしかあまり考えない根っからの
獣医さんだってカッパ姉ちゃんが云っていたよ。
　だから往診鞄がほころびてもあまり気にしない。
でもいい鞄（銀座銀西堂）を手に入れて、古い
ネコの引っかき傷のある鞄をカッパさんが貰って
きた。ビデオの収納に使うんだって。
　そのまわりで遊んでいたら中に入れられちゃった。

雨の新宿タイムズスクェア

　雨のはげしい中、久しぶりに新宿南口に行く。
青梅街道の大ガードをくぐって高速バスの発着場から
高島屋に入る。この辺の変わり様はびっくりする。
かつての貨物の操車場だったところだ。
唯一古い瓦屋根の旅館が昔のまま残っている。
　高嶋屋タイムズスクェアの１２階の展望室に行ってみた。
雨のためか肩を寄せ合うカップルも少なくひっそりとしていた。

柴の子モモちゃん

雨と雨の間に、
少しでも晴れていればお散歩に
行ける。
ぼくは、待ち遠しいよ。
今日公園に行ったら、まだ三ヶ月の柴犬
のこどもちゃんに会ったんだ。
遊びたいけど、怖い・・・
ぴょんぴょん跳ねてさ。
一年前のぼくを見ているみたいだった。

オリエント急行

箱根ラリック美術館にて
　梅雨の合間の曇り空の下、高速バスで箱根に
行きました。いつの間にかここは、美術館の万国
博覧会のように数十もの美術館が点在して、もし
ここにテポドンを落としたら、世界中の国が黙って
いないだろうと思います。
　今回ここのラリック美術館にカフェとして展示され
ているオリエントエクスプレスの本物の車両がお目当て
でした。走る美術館とはよく云ったものですね。
２千百円の乗車料は、高いか、安いか、
一度仙石原に行かれることがあれば試して見られては・・・
　因みにこのオリエント急行は、かつて日本を走っていた
というのを知っている人は少ないのではないでしょうか。
東京ー大阪、山口とＤ５１が牽引してその雄姿を１９８８
年秋に披露していたのです。
そのときの姿がこれです→Orient Express

　話によるとなぜこのビッグイベントが一部のテッチャン
しか知らないかというとこの年、昭和６３年の１０～１１
月はちょうど昭和天皇の危篤事態で日本が沸いていた時期で
運が悪かった。２ヵ月後年が明けて昭和が終わった。

Jakeくん再会

そういえばこの前ジェイクくんというワンちゃんに
駒沢通りで久しぶりに会ったんだ。
　面目ない話なんだけど大きな犬はぼく苦手でつい
吠えてしまうんだけど、ジェイクくんだけは、ぼくが
ほんの一年前小さいとき(今の半分だった)によく
散歩で会うと乗りっこして遊んでた。
　この日は本当に一年ぶりぐらいでぼくがこんなに
大きくなってるのにジェイクくんのおばさんも驚いてた。
いやあ、ジェイクくんは羊飼いのように大きいワンちゃん
だけど顔がとてもこどものように可愛いんだ。
大好き!

６丁目Ｃａｆｅに

　雨が降るまえにいつもの坂を登って下りて
６丁目カフェに連れて行ってもらった。
　もともと古道具やさんなので入ってすぐの
ところに並んだテーブルや椅子なんかが少し
増えていて、おじさんたちがその中の古い雑誌
を読みだした。
　「最近「七人の孫」などで売り出し中の俳優が
石坂浩二といい、まだ現役の慶応の四年生だ」
「一年から自分で劇団を立ち上げ、脚本家、演出家
の顔を持ち、田園調布から仕事へ通う」
　大人たちがみんなで６０年代のＶＡＮの広告のある
その雑誌を見ながらわいわい話してるんだ。
　いしざかこうじって誰？
ぼくは、そんなことより随分歩いたのでお腹が減って
たまんないわけで・・・・
カッパさんたちは、うまいパスタとやらを食べていい気な
もんで・・・・こっちはペコペコでタマンナイわけで・・・
つい女主人のやっちゃんにウーううと唸っちゃった。
すいまそんー。

ゆきちゃん

　トルルンと電話が鳴って、おじさんが話していると
「いぬ、XXXXドールっち云うんちゃ、しかたなかっ・・」
なんてことばが聞こえてきたんだ。
　どうやらカメラおじさんの弟くんの家に子犬がやって
来て一週間がたったらしいんだ。

原因はおじさんの弟の義理の弟の奥さんがインターネット
のワンワンSOSで大型犬を母子五匹引き取っちゃったん
だって。
で、弟くんの小学生のこどものマヨちゃんがそれを見て
飼うって聞かなくてついに家にそのうちの一匹を連れて
きたってわけ。なんだかぼくには、誰が誰だかさっぱり
わからないんだけど・・・
　そして家の中で飼うのが嫌いな弟パパは、その子犬を
玄関の中で寝かしつけていると、マヨちゃんがいないと
子犬くんは懐いて鳴くんだって。
で、朝になると、
マヨちゃんが玄関で子犬と一緒に寝ている
んだそう。
ペロペロとマヨちゃんの顔をなめて起き出した子犬君に、
「ゆきちゃん、おはよう」と眼をこするマヨ。
その子は、その日からゆきちゃんになったんだって・・・

ぼくは、留守番。

カッパさん、ぼくを朝から公園に連れて行き、
たっぷりと散歩させてくれて喜んでお家に
帰ってくると、顔にパタパタと三枚も何やら塗って
(ハッセイ女史言うところの30過ぎたら三枚塗ら
ないと外に出れない旨の論説より)ぼくを檻の中に
閉じ込め「おじさんもいないしルンルン」と独り言
呟いて出て行ったんだ。
　それから長い留守番が始まって、カッパさんが
帰って来たときなんか、外はもう夕陽になつてたんだ。
にほんばし、たかしまや、アンモナイト・・・・
おじさんと夕食を食べながら話しているのを覗いて
聞いたよ。

どこ、行ったか、何のことかさっぱりわからないけど・・・

日本橋にアンモナイトが

神坂雪佳展(日本橋高島屋にて)
カッパです。
久々に日本橋までひとりで行くと半蔵門線を降りて迷って
しまって三越の受付の人に私は、つい高島屋どこですか
って聞いてしまって恥ずかしい思いをしました。
　でも実は神坂展とは別にある魂胆があったのでした。
東京のデパートの中には、古くていいものがあり、
その中でも三越と高島屋の階段や壁に使われている大理石
の中に本物のアンモナイトとかジュラ紀、白亜紀の生物が
混在して今でも手に触れるのです。
　これって、結構冒険ツアーかもね・・・・・
神坂雪佳展

マンションの二階にノラ猫、子産む。

　カメラおじさんの会社の近く、都心のマンションの二階
ベランダにノラ猫ちゃんが五匹も子を産んだんだって。
しかも昨日二匹減り、又二匹減りと一日のうちにやっと目が
開いた子猫くんが消えていって、迷惑ながら興味をもって
いた二階の人も心配になって、カラスか?と見ていたそう。
　でも親猫ちゃんがくわえてどこかへみんな持って行った
らしいんだ。
　どこも出産ラッシュだなあ、とおじさんのため息。
そんでもってぼくも暖かくなったからワクワクしてきているわけかあ。
もはや・・・青年?