カジュアル・アミーガ         本ブログの動画、写真及び文章の無断転載と使用を禁じます。

ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

さすらいー若葉のころ14

2010年04月30日 | 投稿連載
若葉のころ 作者大隅 充
     14
 次の日雨は真っ直ぐ槍のように天から落ちてきた。
朝出勤するのに猿越峠を抜ける辺りからその勢いが
烈しくなってマリエントに辿り着くまで忙しなくワ
イパーを動かして、安全走行に徹してハンドルを握
る手に力が入る。
 当然生暖かい春の雨は、水産科学館の入場者にも
影響を与えた。午前からほとんど観覧者がなく、ラ
ンチも近くに港湾工事に来た実測技術者とマリエン
トの施設点検業者の十人足らずしか注文がない。し
かも工事人たちは、午後から春雨が冷たい豪雨に変
わって仕事ができず延々とビールを飲んだり、コー
ヒーを追加注文して2時過ぎまで窓側の席に居座っ
ていたが三時には誰もいなくなった。
 私は、ホールでナプキンや楊枝立ての各テーブル
の補充を済ませ、明日以降の献立つくりをしている
栄養士の佐伯さんの手伝いで事務所に行ってパソコ
ンで野菜の在庫数のプリントアウトをしたりして、
暇な時間をつぶす。
 午後3時半を廻って事務室のテレビ画面を地デジ
のデータ放送に切り替えた佐伯さんは、まだ短大を
出たばかりで濃い目の化粧が若すぎる肌に不釣合い
で、そのピエロのようなぽっちゃり顔の眉間にシワ
をよせて天気予報を凝視している。
「やっぱり支配人に言って早く帰らしてもらった方
がいいなあ。台風並みの高気圧が直撃してるもの。」
「春の嵐・・・」
と私はパソコンから顔をあげて尋ねる。
「ううん。すみれさん。そんな生易しいもんじゃな
くハリケーン並みだって。八戸のフェリーも苫小牧
の太平洋航路もみんな出航停止みたい。」
佐伯さんは、料理番組を地方局のニュースへチャン
ネルを替えて心配そうに言う。
「ほら、陸奥湾が映ってる」
テレビは、港に大波が飛沫を上げているところを映
し出してリポーターのアナウンサーがカッパを着た
まま太い雨粒に打たれながら接岸された漁船が出漁
取りやめになりましたと報告している。
「本当だ。私の実家の近く。」
そう私は言ってみたものの、今テレビに映し出され
ている漁港には行ったことがない。
「今度は三沢よ。すごい風ーー」
佐伯さんがそう言ったとき支配人がメガネを拭きな
がら入って来た。
「ちょっと大変な暴風雨らしいね。すみれさん。お
まけに地震があったの知ってる。」
「ええ。どこで。」
「メキシコー」
佐伯さんが立ち上がってテレビのテロップを指差した。
「本当だ。速報が出てる。メキシコ東部海岸で大き
な地震があり、津波に警戒してください・・」
テロップを読んでいる佐伯さんの横を通って私は窓
辺に行く。
 外の棕櫚の並木が雨風にメラメラと乱れて揺れて
いる。駐車場を出て行く車が水しぶきをたてて坂道
へ下りていく。
「津波、厳重警戒になった・・・メキシコはマグニ
チュード7だって。」
幼い慄きに満ちた佐伯さんは、支配人の顔を見つめ
たまま椅子にドスンと座る。
「もうレストランどころか、一階の入場受付にもお
客さんがいなくなって、しーんとして葬儀場みたい
だったさ。さっき下に行ったら。」
支配人は、自分の席に座ってホワイトボードを出し
てマジックで本日の営業は終了しましたと活字のよ
うなはっきりとした字で書くと大きな溜息をつく。
「すみれさん。これ、レジ前の入口にかけてくださ
い。早終いしよう。」
「はい。」と私はホワイトボードを受け取って事務
室の入口へ向かう。
 リリリリリリン。
 佐伯さんの前の電話がなる。
「はい。マリエントです。・・・ああ。はい。ちょ
っと待ってくださいね。」
と佐伯さんは受話器を私の方へ向ける。
「お嬢さんからー」
「すいません・・」と電話を受け取って「ハルカ?」
『ママ。さっきパパから電話あって十和田で大雨で
足止めされて今日は帰れないって』
「そう。わかった。うん。十和田の旅館に泊まるの
ね。はい。ありがとう。私ももうじき帰るから・・
はい。よろしくね」
 受話器を置くと支配人が「もうみんな帰る支度を
しなさい」と促して立ち上がる。
「はい。じゃ、コックさんたちに伝えてきます」と
佐伯さんは出て行く。
「私は、本事務所へ行ってくるから、戸締りして先
に退社しててね。」
と佐伯さんにつづいて部屋を後にする。
 私はロッカーで私服のコートを取り出して袖を通
すとテレビのスウィッチを切る。
 窓ガラスを水がガタガタガタと叩く音が不規則に
響いている。私は窓ガラスの曇りを手のひらで拭い
て大嵐に見とれる。駐車場も岬の高原もマリエント
の玄関もどれもこれも水飛沫で霞んで見える。この
水墨画のようにぼやけて烈しく吹き荒れる水の風景
をどこかマゾヒスティックに受け入れている自分の
心を発見してハッとなる。
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ディズニーシーのダッフィー・クッキー&チョコ~シーちゃんのおやつ手帖135

2010年04月30日 | 味わい探訪
今回ご紹介したダッフィーのクッキー&チョコは
バレンタイン~ホワイトデーの限定商品なので、
現在は販売されておりません。
時期外れな掲載で申し訳ありません。
クッキー…ダッフィーがミルクコーヒー味で裏側
にチョコが付いており、シェリーメイはグランベ
リー味です。
チョコ…ダッフィーがミルクチョコで、シェリー
メイがミルクティー風味のチョコです。
 
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哲学する犬?

2010年04月29日 | めんちゃん日記
雨降りだった夜。
むにゅむにゅ・・もぐもぐむにゃむむ・・
めんちゃん、苦悩の顔で寝ている。
ベートーベンもカントもびっくりな苦渋の面持ち。

うーん。別に哲学してる訳じゃないよ。
雨に濡れて歩きづらいなぁ・・
って思い出していただけ。
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雨のペナルティー・キツク

2010年04月28日 | 写真コラム
雨の夜。
サッカーの試合。
寒いのに頭から湯気が立つ。
試合をしている選手は案外気持ちいい。
応援する方が大変。
寒くてソックスまでビチョビチョ。
しかし
絶対に思い出になる雨の公式試合。
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おかしいな・・・お菓子ーズ。

2010年04月27日 | めんちゃん日記
どーも。ダブルお菓子ーズでーす。
あんた、何怒ってるねん?
これ。怒らずにいられまっかいな。
何やねん? いったい。
うちら、顔がおっさんやて子供手当貰えんって。
うそ! うちら、子供やん。マジで。
でもその顔じゃ認めんってお役人さん。
なんで。なんで。納得できへん。
チェックリストで椅子に座る時何と言いますかって。
聞かれた? でなんて答えたん?
イヤー、ドッコイショってな。つい出んねん。わし。
うっへえ。そりゃオヤジの証拠やん。ボケ!
ホンマ! だってめんちゃんも言うとるよ。ドッコイショって。

うううん。言いません。ぼく。ヨッコラショだもん。
ああああっー!!


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繁殖期むかえるライチョウ

2010年04月27日 | お宝テレビ館
ライチョウ

絶滅危惧種のライチョウ。17種のライチョウが世界に
あると言う。ニホンライチョウは、最も南に住む亜種。
飛ぶのが下手なところは、ヤンバルクイナに似て愛ら
しい。
 キジ科だそうですが、顔が古風でなんとも雅び。白
くて美しい姿の割にガアーガアーとダミ声で鳴く。
去年白山でとっくに絶滅したと思われていたライチョ
ウが発見されて話題になった。

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砧公園。ぽっかぽっか

2010年04月26日 | めんちゃん日記
あったかお日様。
てんてん、そそいで
汗かいたよ。
さすがにぼく、木陰で一休み。
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『荒野」桜庭一樹著

2010年04月26日 | Bookっり箱
ジュニア小説から直木賞作家になった桜庭一樹の
青春小説。
 北鎌倉に住む恋愛小説家の娘・荒野の12才から
17才までの思春期を描いてさわやかな読後感。
 実母を知らずに育った山野内荒野が父の再婚相
手の息子神無月悠也との淡い恋心を抱きながら、
同級生の女の子たちとの子供から大人への成長を
ビビットに描く。
 まだ物足りなさが残るところで終わりがくるが
不思議とどんな形の家族でも目の前にいる人を
大事にしようという感情がわいてくる。
 これはやはり決まり手やどきつさを排した作戦
がこの小説でうまく働いていると思える。
たぶんこれは続編があるのではないかと個人的に
期待する。
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Cardごのみ101~くまキッチン1&2

2010年04月25日 | 食玩小物
今日はキッチンのステッカーを使って、クマさん
の台所風景を再現☆
上のクマさんはこれからパスタを調理するところ。
下のクマさんは3時のおやつにカップケーキを焼
いているようです♪
 
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やっと晴れたぞ!

2010年04月24日 | めんちゃん日記
もうすぐ五月だというのに
雨ばかりで・・・・
やっと晴れたよ。
今日は、野を駆け回るぞ。
久々に自由が丘まで往復10キロの旅へ
出ようかなぁ。
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さすらいー若葉のころ13

2010年04月23日 | 投稿連載
若葉のころ 作者大隅 充
      13
「明日。パパ帰って来る?」
ハルカはケーキをスプーンで頬張りながらラウンジ
のソファに深々と座って確認するように問いかけた。
「そうね。たぶん遅くなると思うよ。」
私は、夫の垢だらけの顔と汚れた赤いダウンジャケ
ットに猟銃を背負った姿を思い描く。
「きっと又汚れて収穫なしで帰ってくるよね。」
「うん。ウサギは獲ってくるでしょう。汚れて帰っ
てくるのは当たってるけど。」
「臭うね。抱きしめないでほしい。ハルカを」
「やるわよ。儀式だから。」
「でもマローズだって最初だけ尻尾ふってペロペロ
出迎えるのに後はパパの臭いに吠えたり逃げたり・」
「パパ、ハルカっ子だから。ママは、お洗濯屋さん。」
「変!パパっ子ママっ子ってあるけど・・」
「・・・でもパパ帰って来るの、気になるんでしょ」
「うん。だって来週入学式だもん。お祝いに買って
もらいたいもの、あるの。」
「何?」
「パソコン。安いの、盛岡のホクト電気でセールし
てるってシオンちゃんのお父さんが言ってた。」
「ちょっと中学生にしちゃ、高くない。時計とかで
我慢できないの。」
「ノートパソコンが4万円であるって」
「どうしてもほしいの。」
 ハルカは、ショートケーキのイチゴをガリガリと
大袈裟に噛んで飲み込む口がアヒルのように扁平に
尖んがる。
「だって学校でケイタイないの、女子じゃハルカだ
けだもん。」
「でも家ではパパが嫌いでしょ。ケイタイ、子供が
持つの。」
「だからパソコンがほしい。」
「よくわからないなあ。ケイタイとか?パソコンと
か?」
「メールがしたいの。友達みんなケイタイでメール
してるし、中学校のお知らせなんかも一斉メールで
やるんだって・・」
 ハルカの肩から長い棘がハリネズミのように出て
いてとても説得の手も出せないし、生クリームのつ
いた唇が真一文字に結ばれて貝になっているのを元
に戻すのは大変そうだ。
「とにかくパパ、帰って来てからね。その話。私か
ら言ってはみるけど・・・」
「わかった。ハルカ、お年玉貯金出す。」
「いいわ。パパに頼んでみるから・・」
「わあー。ママ好き」と私の胸にハルカは頭をゴリ
ゴリと押し付けて、ココアをジュルジュル音をたて
て飲んだ。
「もう。ハルカの口についた生クリームママの襟に
ついた。今週はあなた、洗濯当番しなさい。パパの
もあるし」
「それだけは。お願い。パパの臭いんだもの。ママ
の襟のクリーム拭くから」

 結局生クリームのついたブラウスの襟を洗ったの
は私だった。夜家風呂に入るのと一緒に手洗いする。
 浴室の窓を開けてワイヤーハンガーに吊るして干
そうと窓庇にかけようとしたが雨が降っていて、諦
めて脱衣場の天井棚に引っ掛けて室内干しにする。
 それからゆっくりとゆずの入浴剤で白濁した湯船
に肩まで浸かって体を温める。一日暴漢事件と車の
運転で強張った脹脛を指で揉みしごく。何日も寝不
足がつづいていたのがやっとこのお湯の中でその張
りつめた緊張が解凍してゆらゆらと眠気が襲ってく
るのが心地よい。
 いつの間にか雨が降り出して窓ガラスとスレート
の屋根を不規則なリズムで強かったり弱かったり撫
でつけてゆく。
 私は、雨つぶの音を聞きながらなぜハルカはメー
ルがしたくてパソコンを買いたかったのだろうと思
う。ケイタイだったら家では使えないけど中学校と
金田一温泉では使えるし、家族割引だとほとんど安
く手に入れることができるのに・・・と鼻までお湯
に浸かって考えていると、ふとメールという文字だ
けが頭の中で大きな映像になった。
 それは、今年の元旦に来た年賀状でハルカのもの
の中に太い手書きの字で俺のメールアドレスとだけ
書かれた派手な色のものがあった。私が初めて見る
ハルカへ来た男の子からの郵便物だった。
 そうか。どうしてもメールがやりたいと訴えた時
の目は、うるうるして子供の目ではなかったわ。本
能的なおんなを直感した。だからいつまでもこうし
て時間がたってもひっかかってたんだと自覚する。
 何かに似てる。誰かに似てる。あのハルカの上目
使いな目が・・・
 そうだ。あの青いコートの女、輪竹由香の桟橋で
海を見つめていたときのうるうるした目にそっくりだ。
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TARLUMのマカロン~シーちゃんおやつ手帳134

2010年04月23日 | 味わい探訪
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コロモガエ?!

2010年04月22日 | めんちゃん日記
(衣替え。その前に子供変え! 大人になろう)

春は気まぐれ。
暑くなって、寒くなって
でもだんだんセーターがいらなくなるよ。
衣替えの季節。
ぼく、レインコートも新しいの、欲しい。

いいなあ。レインコート。
歩きやすいのがいいなあ。
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希少種アムールヒョウの3つ子が誕生、フランス

2010年04月21日 | お宝テレビ館
Amur Leopard

シベリアと中国北東部に生息しているヒョウ。
いまは野生で40頭しか確認されていない。
絶滅の危機になったのは、
人間が毛皮が高値なために乱獲したのが原因。
元気なヒョウの子供たち、がんばれ!

ぼくも子供だった3ヶ月の頃。あったよ。
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たけのこ、スクスクぅ。

2010年04月20日 | めんちゃん日記
雨がこれだけ多いと
たけのこちゃんがスクスクのびるよ。
水だけでお腹いっぱいになるなんて
いいなあ。
   
ぼく、とても我慢できません。
カミカミチキンもおやつもドッグフードも
チーズもミルクも、漢方薬すら欲しいよ。
食べること、生き甲斐でーす。
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