カジュアル・アミーガ         本ブログの動画、写真及び文章の無断転載と使用を禁じます。

ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

こちら、自由が丘ペット探偵-34-

2008年10月31日 | 投稿連載
こちら、自由が丘ペット探偵局 作者古海めぐみ
      34
 女の手に握られたドアノブがクルリと廻るとワンワンワン
という激しい犬の鳴き声が『犬部屋』から耳を聾するよう
に響いてきた。
ちょうど春が多摩川の葦原で穴に落ちたとき、狛江の安田
美貴のわんにゃん天国堂では警視庁の福田刑事らによる
『連続婦女傷害事件』についての家宅捜査が終盤に差し
掛かっていた。
「どうぞ。入って自由に見て下さい。刑事さん。息子は
どこにもいませんよ。」
鼻の頭に絆創膏を貼った安田美貴がドアノブから手を離して
力を抜いた口調で振り返った。
「すごい匂いだ。」
福田刑事がハンカチで口を押さえてそろそろと犬のケージ
が積み重なった部屋へ足を踏み入れた。
三段に積んだケージの一つ一つには、二匹から三匹の犬が
入れられていた。
奥のケージの犬ほど激しく吠え立てた。
「これは、みんな予防接種は済んでいるんですよね。」
鳴き声に指で耳栓をして福田が聞いた。
「ほとんどまだ生まれて一ヶ月とかばかりですから・・
そういうのは、まだやらないでんですけど。」
入口から中へ入ろうとせずに美貴は、答えた。
吠え盛る何十匹もの生きものの叫びで美貴の回答が辛うじ
て伝わったのか福田刑事は小さく頷くと、犬が嫌いらしく
肩をいからせてできるだけ吠える犬の眼を見ないように
部屋の隅から隅まで小まめに点検して歩いた。
「でも随分大きな奴もいるんじゃないですか。」
と押入れを開けて、中に納められたペットフードの段
ボールを上から下まで確かめた。
「エサ代もバカにならないでしょ。」
「そりゃ、まあ、ねえ・・・ショウバイですから。いい物
を食べさせないと売れる丈夫な子にはならないですから・・」
福田刑事は押入れの襖を閉めて床のじゅうたんに手をやった。
そこは、何かを拭いた痕があって、なぞった指を鼻に持って
いくとかすかにベンゼンの匂いがした。
福田は、ペンライトで周囲を照らして襖の下の方に一箇所
だけ血の粒が着いているのを発見してカッターで切り取る
とハンカチに包んだ。
その間廊下とキッチンとの間から美貴と
次郎が怒鳴り合う声が聞こえてきた。
「もう2階も庭も全部見たんだろ。早く帰ってもらえよ。」
「犬小屋を今見てる。私に怒鳴らないでよ。帰れっていう
んだったら自分であのデカに言えばいいでしょ。」
「真一だっていないんだ。こっちから捜索願いを出してや
ろうか。」
「しかしシンちゃんが女の子を夜な夜な襲っていたなんて
信じられない。」
「でも血液型も指紋もバールで襲った犯人と一致したって
言うんだから・・」
「受験勉強しているもんとばかり思っていたのに・・・
どういうこと?」
「知らねえよ。まったく。厄介ばっかり。お前がちゃんと
面倒看ないから、あんな子になっちまったんだよ。中学ま
で優等生だったのによ。」
「私だけのせいじゃないでしょ。あんただって父親なん
だから。」
「アパートでの一人暮らしもホームページの住所にいいし、
勉強に集中できて一石二鳥って喜んでたじゃないか。」
次郎は、酒臭い息を吐きながらつい大きな声を出すと赤く
なった禿げ頭をぽりぽり掻き毟り出した。
「あんたがアパート住まいを薦めたんじゃないのよ・・」
と美貴も唾っぽい怒声を放ってキッチンのテーブル椅子に
どかんと腰を下ろした。次郎は、興奮すると蕁麻疹が出る
らしくやたらと禿げ頭の赤いシミを掻いて、うろうろ廊下
を行ったり来たりした。
「まあまあ。そう興奮しないでください。なかなか子供は
親の思うとおりにならないものですよ。ただ今回は、重要
な事件に関連しているんで、まずは息子さんを探して本当
のことを伺う。それが先決です。」
福田刑事が廊下に出てきてハンカチを背広のポケットに
仕舞いながら、サルカニ合戦みたいに泡を吹いて火花を
散らしている夫婦を慰めた。
「もし本当に息子が事件を起こしているんだったらいくら
でも償いはさせます。」
と次郎は、頭皮から血を滲ませながらペコリと福田に向
かったお辞儀をした。
福田は、名刺を渡しながら穏やかな声で言った。
「もし息子さんから連絡があったら、すぐにここに連絡
してください。」
「どうも監督不足ですみません。」
美貴は立ち上がって刑事を玄関へ案内した。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

emo Cafe~シーちゃんのおやつ手帖69

2008年10月31日 | 味わい探訪
スイーツフォレストには他にアイスクリームやクレープ、
スフレや香港スイーツのお店が入っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お洋服もらったよ

2008年10月30日 | めんちゃん日記
前略。Yさま。
 ぼくは、あなたから貰った服がとても有り難く
 木枯らしや雨の日にゃ
 外に着て出て行くなんて
 もったいなく、
 こっそりお家で着て
 たまに固まったりして
 楽しんでいます。
 
(師範代より)
 カッパ姉ちゃんが~~~
カバンにデジカメ入れて~~~~
帽子をかぶりだしたらぁぁぁ~~~

なんだか今夜はいけそうな気がする~~~~
 あると思います。プレゼント服のお散歩!

 (因みに固まるって感覚=服を着慣れないワン子をお持ちの方はわかると思います)
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パンタグラフ

2008年10月29日 | めんちゃん日記
          (自由が丘踏み切で動かなくなっためんちゃん)

線路はつづくよ。
どこまでも・・・電車は、電気で走るんだって。
その電気をパンタグラフから貰っているんだ。
ぼくは、カッパ姉ちゃんとカメラおじさんがいないと生きられない。
ごはんを貰っているんだもの。
ぼくをつなぐリードは、言ってみればパンタグラフ。
そうか。もうぼくは、野生では生きられないのか。

編集後記 
 帰りあのワンルームマンションでは
 やっぱり あのひとは、粗大ゴミになったままだった。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まぜる

2008年10月28日 | 写真コラム
きれいな花をアップしてなんなんですが、
最近の出来事で
困ったことは、
みんなこの「まぜる」というキーワードに
当てはまると思いませんか。
毒餃子から、事故米混入・・・
そしてサブプライムを高等数学でまぜた金融投資。
人間は、本当に進化とともに発展してるのでしょうか。
まぜていいのは、カフェ・オレぐらいにしといてもらいたいですネ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二人の世界かあ

2008年10月27日 | めんちゃん日記
つつつつっと。
ぼく、歩みでてしまう。
すると座っていたカップルが、

何?
微笑んでぼくを見たよ。
何?っていわれても・・・
ぼくが黙ってると、又二人の世界へ。
・・・・・おじゃましました。

ラブラブ、いいなあ、って。
ぼくは、秋風がつめたいなあ、って感じたよ。
(あんまりぼくのお尻の筋肉を見ないで恥ずかしい)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眠りますぅ。

2008年10月26日 | めんちゃん日記
新しい座布団。
でも裏地が一番寝やすいよ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cardごのみ30~ハロウィン・カード

2008年10月26日 | 食玩小物
今日はハロウィンをイメージしたカード2枚です。
お化けカボチャ、黒猫、コウモリ、クモなど…
定番のハロウィン・アイテムをたくさん使ってみました☆
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三茶大道芸08 後記

2008年10月25日 | 街角探検
先週あった「三茶de大道芸」のあとがき。
二日にわたるアトラクションと神出鬼没のアクシデントのお祭り。
すっかり三軒茶屋の名物になっていた。

パフォーマンス、手品、サーカスなどの大道芸の他に
街角パフォーマーがあちこちに出没。


とくにフランスからきたシルクバロックの芸は、たのしかった。

自由が丘のシャンソンとガラリと違って
街があやしい、わくわくした雰囲気につつまれていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちら、自由が丘ペット探偵-33-

2008年10月24日 | 投稿連載
こちら、自由が丘ペット探偵局 作者古海めぐみ
          33
「ごめんなさい。お食事中。」
と焼けたシラネの前の鉄板の上に甲高く可憐な少女の響く言葉を
春がコロコロところがすと、慌てて入ってきた入口へ引き返して
振り返らずに走り出した。
「すいません。お邪魔しました。」
と葦の狭い通路を駆け出しながら付け加えた。
「そんなに、慌てて帰らんでも・・・」
シラネは呼びかけたが、鉄板にモヤシとキャベツを乗せたの
でジュッと水蒸気が上がって『天国の部屋』の主のあとの言葉
がかき消された。
 春は、入ってきたときより薄暗い葦の曲がりくねった通路
をシューズの紐が解けて跳ね上がってくるのも構わず歩調を
速めて進みながら、ふとこれは、夢の中で雲の中を走ってい
るのではないかという感覚に襲われて足の筋肉に力が入らなかった。
振り返ればあの、歯の抜けたシラネという浮浪者
が追いかけて来そうで怖くて後ろを見ることが出来なかった。
どのくらい走ったのか、どうも帰り道の通路がどんどん狭く
なっていって、天井も行けば行くほど低くなって来た。
そんな筈はない。来た道と違う。
たしかあの部屋の扉の付いた入口はひとつしかなかった。
間違える筈がない。
しかし出口に辿りつくどころか、明らかに入ってきた通路
より狭くなってほとんど両手で行く手の張り出した葦の壁を
掻き分けるように進まないと前へ行けなくなった。
この道は、違う。
そう思った瞬間春の目の前に小さな竹編みの扉が現われた。
こんな扉は『天国の門』の入り口にはなかった。
この道は、間違っている。
春は棒のように突っ立って考えた。
しかしシラネのいた『天国の部屋』には入口はひとつしか
なかった。どうして入ってきた入口に又戻れなかったのだろう。
もう一度あの部屋を出たときを巻き戻して思い出してみると
竹の扉が出る時右に見えた。
入った時は、そういえば左にあった。
もしかして通路の出口がふたつあってその真ん中に扉が一つ
付いていて、片方を閉めるともうひとつの出口が塞がれて見
えなくなる仕掛けになっていたのかもしれない?
ガサガサ追いついてくる足音が通路の奥から響いてきた。
春は、竹の扉を開けようとしたが鍵がかかっていて開か
なかった。汗だらけで葦の咽るような青い匂いに囲まれて立ち
尽くしている春の方へガサガサと葦を揺らす音がさらに近づい
て来た。そしてそのガサガサがすぐ後ろに迫ったかと思うと葦
の上へ走って、遠退いて行った。
春は、一瞬心臓を掴まれた気になった。
あああああー!
と叫んでその竹の扉に体当たりした。
飛び出した春の眼に陽の傾いた青空が映った。出た?
いや、そこは小さな円形の屋根のない広場だった。
ちょうど四人も入れば一杯になるミステリー・サークルのよう
になってぐるりが葦の壁で囲まれていた。
「逃げても無駄だ。」
シラネの声がしたが姿が見えない。うつ伏せで辺りをキョロ
キョロ見回しながら春は葦の刈られたサークル広場で立ち
上がった。
「ここから出してくださいっ。」
シラネの声は、押し黙って返事をしない。川風が頭の上を
唸って駆け抜けて行った。春は、サークル広場の葦の壁を
こじ開けようと手を差し込んでみたが葦壁の中に鉄の柵が
ぐるりとあり、ここに閉じ込められたということがわかった。
「せっかく来たものを逃がさないよ。」
破れた竹の扉の暗い通路からシラネの声が近づいてきた。
春は、ゆっくり後ずさりサークル広場の中央へ下がった。
カアカアと頭上をセイコちゃんが飛んで来て旋回した。
「セイコちゃん。」
と叫んで飛び上がった瞬間、春の体が地上からぷっつりと消えた。
激しく鳴くセイコちゃんの声と羽ばたきとが小さな空の中
で見えた。ドンドンとつづいてピストルの音がして、セイコ
ちゃんが急上昇して小さくなり見えなくなった。
春は、深い穴の底からそれらを見上げていた。ここは、サー
クル広場の中央に掘られた穴だった。その穴の入口までの
距離は、落ちた春の背丈の三倍はあった。
「出してー・・・」
春の声には力が入らず裏返った叫びになった。すると頭上
の丸い入口に模造銃を持ったシラネの顔が出てきたかと
思ったら、鉄の板でガラガラと出口を塞がれてしまった。
春は真っ暗な世界に取り残された。
視界ゼロの闇は、春の叫びも悲鳴もべったりと呑み込んで
しまって声が出なくなった。それでも恐る恐る寡黙な一歩を
踏み出すとすぐに何かに躓いた。
春はコトンと濡れた地面に倒れた。
そのとき咄嗟に手を突いて何か生暖かくて長いモノを片手
に掴んだ。そしてそれがグニュと動いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンハッタン・デリ~シーちゃんのおやつ手帖68

2008年10月24日 | 味わい探訪
東京ミッドタウンの中にある、アメリカンな雰囲気のデリ・カフェ。
簡単な食事からデザートまで、イートインもテイクアウトも出来ます。
oluoluクッキーのデザインは多様で、春なら桜の花、秋ならお月見ウサギ…
といった具合に、季節ごとに変わります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カミサマ、お願い! 八王子のチワワを助けて!

2008年10月23日 | めんちゃん日記
なんでもおまえの望みを叶えて進ぜよう!

ふと見上げると
そんな声が聞こえてきたよ。
木の上に
神様か、妖精みたいなのがいたよ。
ぼくは、すぐに昨日のぽっぽ通信が伝えていた
八王子でチワワが十数匹捨てられていた!
というニュースを思い出して、
あの子たちがいいにんげんにもらわれていきますように
とお願いしたよ。


八王子チワワ捨てられる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

捨てられたウルトラマン

2008年10月22日 | 街角探検
とある、桜新町のワンルームマンション。
そのゴミ置き場。
ウルトラマンの兄弟が捨てられていた。
誰が、何のために、どんな事情があって
こんな大それたことをしてしまったのか。
もう日本では、正義の味方が必要でなくなったのか、
世界は平和になったか?
うーん。
このままじゃM16星雲にも帰れない。
地球になんか来るんじゃなかった。
そんなボヤキが聞こえてくるような顔してた。


ぼく、次の日散歩で通ったら
案の定清掃局の人は、持って行かなかったよ。
粗大ゴミってこと?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョン・エヴァレット・ミレイ展

2008年10月21日 | 美術館・イベント
本展は、19世紀英国の代表的な画家・ミレイの10代から晩年までの広い
範囲の作品を紹介する、本格的な回顧展です。
彼の絵は写実的なリアリズムを追求しながらも、
常に優雅で繊細な美しさに満ちています。


小川で溺死する悲劇のヒロインを描いた「オフィーリア」はあまりにも有名
ですが、他にも恋人に捨てられた失意の女性を描いた「マリアナ」や、
スペインの宮廷画家ベラスケスの画風を模した「ベラスケスの想い出」など、
どれも印象的で美しい絵ばかりです。
ミレイ展は10月26日まで渋谷文化村のザ・ミュージアムにて開催されています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハートのエースが出てこない

2008年10月20日 | めんちゃん日記
ぼくは、男の子。
散歩のたのしみの一つに女の子の匂いを見つけること。
道端の草にメスちゃんのおしっこの匂いがあると
クラクラして動けなくなってしまうよ。
思春期のぼくとしては、どうすることも出来ない。
最近「ブルセラ症」って病気が蔓延してるんで
その心ときめく匂い嗅ぎを禁じられてるんだ。
ブルセラ症って尿などで感染して不妊症を引き起こす病気で
人間にもうつるんだって。
つらい。
病気のこともつらいけど
ぼくは、本当のハートがときめくメスちゃんに
会えないことがつらいよ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする