月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男」

2008年12月03日 | ◆ハ行&バ・パ・ヴ行

●「実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男」
(原題「BRUCE LEE THE CURSE OF THE DRAGON」)

1993年制作 
監督フレッド・ワイントローブ、トム・カブン

とても懐かしかったですね・・・
ブルース・リーに関しては、いまさらここのブログでご紹介するまでもないと思います。ご存じないお若い方がいらっしゃったら、まずは映画『燃えよドラゴン』をご覧下さい。映像的に古さは否めませんが、そういった瑣末なことを超える魅力が彼のカンフーと肉体と、そこから立ち現れてくる彼の人間性にあります。それを観るだけでも素晴らしい。

父息子二代に渡っての、まさにこれからというときの急死など、
いかに映画界広といえどもないだろうと思います。
死因については薬物による過敏反応によるショック死という剣士報告が出されているにも関わらず、いまなお暗殺説がなくならないブルース・リー。32歳、あまりにも惜しまれる死でした。
その息子であるブランドン・リー(Brandon Lee)、
映像を久々に観ました。
デビューしたときには胸が高鳴ったもので、
遺作となった映画『クロウ』(原題「THE CROW 」)は数回観ました。かえすがえすも惜しまれます。この制作中に現場で使われた空砲のはずの銃で撃たれて亡くなるとは・・・・
誰がどういう目的で実弾を込めたのか、
この事件は迷宮入りです。

早すぎる突然の死ということもありますが、
何だか、今年の初めに急死したヒース・レジャー(Heath  Ledger)と重なって見え切なくなりました。

 

★画像は後日時間ができた時、ここのページに追加しますので、
お楽しみに。


「ケイブマン(洞窟男)」(原題「THE CAVEMAN'S VALENTINE」)

2008年12月03日 | ◆カ行&ガ行

●「ケイブマン(洞窟男)」(原題「THE CAVEMAN'S VALENTINE」)
2000年 監督キャシー・レモン(Kassi Lemmons)

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD1810/index.html  

NYの郊外の洞穴で、ホームレスとして暮らすサミュエル・L・ジャクソン(Samuel・L・Jackson)扮するロミュラスが、凍死体の青年が実は殺されたのだと考え犯人を暴き出そうと孤軍奮闘します。
そのとき、いつも妄想の中で出てきては彼を苦しめる魔王的存在のの敵とその事件の犯人が重なり合う。けれど、この映画の見どころは、そうしたミステリー小説を原作としているからといってミステリアスな展開や彼の探偵ぶりにあると思って見ると、おいしいところを見逃してしまう。

昔観たとき、本作がここまで綿密に音楽を選んでいるとは気づかなかったですね。テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard )に脱帽です。
本作は、天才音楽家の精神的な病やおかしな言動を生む自閉的苦悩は半ば煙幕で、人間の≪勇気というもの≫を静かに問う映画。

ジュリアード音楽院を中途でやめてしまった天才ピアニストであり作曲家であるロミュラス、将来を嘱望されながら成功することへの恐怖から逃避し、精神の病すなわち「狂気」というものに捉えられホームレス生活をするまで落ちぶれてしまった彼が、ニセモノの芸術や芸術家が跋扈する世界の放つ腐臭に対し憎悪と恐怖を抱きつつ、その実、自分が芸術と向き合う勇気を持てないでいる。そんな姿を軸にし自閉した世界の住人となっている人間がその運命を乗り越えていくまでを描いています。
真犯人を探す道程は、いわば、自らの運命を受け入れ向き合っていく勇気を持つに至るまでの道で、それを探偵業に仮託しているということで、スクリャービンが本作を読み解くキーかなと。

サミュエル・L・ジャクソンを起用したことで映像的な面白さが突出してはいるけれど、他のキャスティングを見ても分かるように、本作はどこまでも硬派な作品(のはず)である。
さすがに女性監督。キャシー・レモンの繊細な演出が冴えた映画だと再認識。撮影を担当したアメリア・ヴィンセント(Amelia Vincent )も要チェックです。

 


「The Stranger」(「Orson Welles in srtanger」)

2008年12月03日 | ◆サ行&ザ行

生前、俳優ではオーソン・ウェルズが一番好きと語っていた女友達のバースディに、彼女を偲んで見ることにした映画でした。白黒の陰影に登場人物の心理を重ね、観る側を画面に釘付けにするあの印象的な白黒の陰影の芸術的映像は、本作でもいろいろと試みられていて、ああ、オーソン・ウェルズは天才肌ながら努力と研鑽の人だったのだと改めて思った次第です。彼女は、男性としてのオーソン・ウェルズのどこに惹かれてやまなかったのだろうと思っていたとき、そういえば、生前の彼女、リタ・ヘイワースに似ていたと思い出されました。男と女のことは、当人同士にしか分からないものがある・・・・・ということかもしれませんね。

【お知らせ】

すみません。操作ミスでこの映画の画像がPCから削除されてしまいました。なので、またこの映画を見た折に感想をアップさせていただくことにしました。楽しみにしていて下さった方には、この場をお借りしてお詫び致します。アップの折は、画像てんこ盛りでご紹介したいと思いますので、お許しくださいね。

   12月3日                        月光院璋子

 

それまで、こちらをお楽しみください。


「The Stragers」

2008年12月03日 | ◆サ行&ザ行

これ、恋愛映画ではありません。


(プロポーズのシーン。恋人からのプロポーズをリブ・タイラー演じるクリスティンは、なぜか断ります。なので、後に登場する犯人との関係をここでちょっと深読みをしてしまいそうになりますが、それは無関係です)

映画の最初のこのシーンを見る限りでは、
見間違うのも無理はないのですが、


(クリスティンの恋人ジェイムズ役のスコット・スピードマン。ここでも映画『死ぬまでにしたい10のこと』での夫同様に、≪死ぬまで≫やさしい青年を演じていました)

スコット・スピードマン(Scott Speedman)もホラー映画というイメージではないけれど、れっきとしたホラー映画です。

★ご参考までに。http://www.thestrangersmovie.com/

が、

ただのホラー映画ではないところが、
この映画の見所かもしれません。
本年公開の、ブライアン・ベルチノ(Bryan Bertino)という監督の映画ですが、知らない監督なので、どういう作品を撮りたかったのかと、作品を通して考えてみました。



ホラー映画をよくご覧になっていらっしゃる方からすると、おそらく本作は、B級ホラー映画クラスとして位置づけられるのではないかと思われるほど、展開そのものはホラー映画としてはありふれた展開なのですが、



それでも、見終えてしまったのは、
実話に基づいた映画という救いのなさではなく、
ひとえに音楽に誘い込まれてしまったせいかもしれません。
音楽を担当したのは誰かと思うほど、
効果音が絶妙で選曲された音楽もなかなかでした。
観終えたときに、恐怖とは無関係の映画の中で流された音楽が鳴り響いていたくらいでした。

物語は、冒頭の二人が結婚披露宴のパーティ会場でプロポーズして断られた後に、二人が重苦しい空気のまま車でいっしょに彼の別荘に出向いた、その夜の出来事。
煙草が切れたために車で買いに出掛けた後の別荘で、
クリスティンは、結婚指輪を嵌めてみるのですが、この指輪が外れなくなるシーン・・・・実に象徴的です。



リヴ・タイラー(Liv Tyler)は、ますますお顔が長くなったような気がしましたが、このヘアースタイルのせいでしょうか。
ホラー映画に出そうに思われない彼女を起用したのは、実はこの映画が愛を考えさせる内容になっているからでしょう。
無論、彼女を主演にしているので、
以下のような入浴シーンでファンサーヴィスをしています。

恋人から「君しか考えられない」と言われるほど愛されてプロポーズされたクリスティンですが、恋人からのプロポーズを断った理由は、「いまのままでいたい」「まだ結婚する心の準備ができていないから」というもの。 つまり、「愛のモラトリアム」ですね。
この後二人を襲う「信じられない出来事」がなければ、彼女はずっと「愛のモラトリアム」を維持したままだったかもしれない。

そう、この映画は、愛にモラトリアムなどないというメッセージを持っているのだと思った瞬間、映画の冒頭のシーンが意味を持ってきました。「このままがいい」という自由人クリスティンでしたが、恐怖の中で泣いて恋人にすがりつくだけの女性に変貌していくのですよね。

このマスクが何とも・・・・



「なぜ、こんなことをするの」と問われても、
お面をしたまま返事をしない若者たち。

世の中には、不条理なことが氾濫しているというのに、そして、人生もまた実に不条理なものだというのに。だからこそ、一瞬一瞬を大事に生きていかねばならない。ましてや愛する人との関係を「今のままの方が気楽でいいからこのままでいたい」という「愛のモラトリアム」などやっていたらどうなるか。

本作では、そのクリスティンが、
ラストで「意志を持った女性」に変貌します。



彼女の指に嵌められていた指輪に気づいたジェイムズに対し、ここで初めて、「永遠の愛」を誓うのです。もう遅い!と言うなかれ。こうしたことでもなければ、彼女は気づかなかったかもしれないのですから。モラトリアム女からパニック女へと変貌し、今わの際で意志を持った女性に変貌していく・・・・・実話とはいえ、その実話から創り出した本作『The Strangers』での恐怖は、彼女の変貌を覆い隠すトリックのように思われるほど。彼女自身、この惨劇の只中で見知らぬ自己と遭遇することになるのですから。
うがった見方をするなら、この『The Strangers』は二重の意味があるのかもしれませんね。

ただのホラー映画ではないというのは、そういう意味。展開を見ると、監督は愛との向き合い方を問うという隠されたメッセージを持っていたのだろうと思えてきます。
ソンなことはしたくないという意味で結婚に慎重な現代女性たちに、監督は、「それでいいのか?」と突きつけたかったのかもしれませんね。いわば、女性向けのホラー映画を作りたかったのかなと。


本作では、そうした愛を問いかける隠されたテーマがあるためか、起用された俳優もこちらのように優男ばかり・・・・それが、他とはテイストの異なるホラー映画にしていたように思います。
 

(グレン・ハワートンもホラー映画に出るようなイメージの俳優じゃないと思うのですけれど・・・・・)

ホラー映画じゃなければ、このジェイムズの親友マイクが別荘にやってきた時点で、別の展開もあったでしょうが、恐怖と愛を並べているために好青年を演じていたグレン・ハワートン(Glenn Howerton)も、あっという間に無残な死に方をしてしまいます。

ところで、
映画のラストで、
犯人たちが乗った車とすれ違う二人の少年ですが、



車から降りてきた犯人の女性に請われて、
聖書のパンフレットを渡すところ、
ここも、意味深でしたけれど・・・・



何より不気味で怖いと感じたのは、
別荘での惨劇以上に、実は、
この少年の表情でした。

普通、これだけ惨い遺体を、
こうやって傍にたたずんで
一人でじ~っと眺めたりしないでしょ!!

蛇足ながら、本作の邦題は、ただのホラー映画でいいのなら、カタカナの『ストレンジャー』よりも『見知らぬ訪問者』というオーソドックスなタイトルの方が良かったように思いました。


 


★「他人の空似」・・・・(5)長瀬智也と内田有紀

2008年12月02日 | ★俳優&他人の空似

映画『禅 Zen』の配役を眺めていて、
この画像を見た瞬間、


(少年時代)


「ああ、彼女と彼が似ているんだ!」と気が付きました。
忘れないうちに、シリーズ「他人の空似」に、
その二人を取り上げることにします。


(青年時代)

ここまでで「少年時代」「青年時代」としてアップした写真、
実は、上は、



少年時代として挙げた写真は、内田有紀で、
青年時代が、長瀬智也です。

二人の事はあまり知らないけれど、
何かの折に、



この二人は、兄と妹なのではないかと思ったほど。
とても良く似ているなあと思いませんか。

無論、男性は成人して大人になると、
だいぶ顔の形など変わっていきますけれど・・・・、
それでも、やっぱり若い頃の長瀬智也は、
内田有紀とよく似ていますよね。

ということで、
「他人の空似」の第五回目は、
内田有紀と若い頃の長瀬智也でした。



 


「禅 ZEN 」

2008年12月02日 | ◆サ行&ザ行

先行上映会にお誘いいただいたので、
迷わず行くことにしました。



監督高橋伴明、主演は中村勘太郎他。
藤原竜也が一人浮いていないかちょっと心配なキャスティングですけれど、主演の中村勘太郎と内田有紀の脇を固めているのが哀川翔や勝村政信のほかに笹野高史や高橋恵子など。
この顔ぶれを見ただけで硬派なイメージがします。


(若き道元を演じるのは、中村勘太郎)

やっと「道元」の映画が制作されたのかと思うと、
個人的にとても感慨深いものがありますが・・・
果たしでどんな映画になっているのか。
不安な思いもあります。

でも、とてもときめいています。
楽しみ!

 

 


「戦場の勇者たち」(原題「Home of the Brave」)

2008年12月02日 | ◆サ行&ザ行

2006年制作(2008年公開)
監督 アーウィン・ウィンクラー

アーウィン・ウィンクラー監督が撮ったイラク戦争帰還兵の物語と聞いただけで、いまは遠慮しておこうと思った映画、
その『戦場の勇者たち』(『Home of the Brave』)をwowowで観ました。そろそろ観てもいいかなという気持ちになったのは、12月といえば脳裏をかすめる真珠湾攻撃の8日のことを、たまたま昨日思ったせいかもしれません・・・・

アメリカという国のあり方、志願兵制度ゆえの兵士供給のシステムも含めてこの国の特質を随所で考えさせられる映画です。
音楽同様にとても静かな映画ですが、冗長なところがない展開で緊張感がいい意味で持続して観終えることができました。音楽は、スティーブン・エンデルマン (Stephen Endelman)です。監督の全作品と同じスタッフなんですね。


(主演の一人は、軍医役のサミュエル・L・ジャクソン)

サミュエル・L・ジャクソン(Samuel Leroy Jackson)が演じている軍医として従軍した医師が、帰還した後に勤務先の病院で手術執刀中に集中できなくなったシーンが印象的でした。
何事もなく暮らしに復帰できるタイプに思われただけに、平和な日常生活、家族生活に溶け込んでいけなくなる帰還兵をじっくりと演じていました。
その妻役の黒人女優(名前を失念)も実に良かったですし、父親の従軍がきっかけでイラク戦争のことを考えるようになった高校生の息子、思春期ゆえの難しさを抱える「この戦争には正義はない」「石油のための戦争だ」「この国はいつからこんな傲慢な国になったんだ」と語る高校生の息子、反戦主義となる表情はもなかなか良かった。


(ジェシカ・ビール)

女性兵士はいまや珍しいものではなくなったけれど、帰国直前に医療物資を届ける輸送車両に乗っているときに攻撃され、破裂した爆弾で重症を負い左手を失った女性兵士を演じていたジェシカ・ビールも好演していたと思います。
メグ・ライアンのときのように人気先行で配したばかりに失敗作で終わってしまった戦争映画と違って、本作で彼女を起用しているのは成功だと思いました。
搬送された陸軍病院には重症を負って入院している兵士たちがたくさんいて、命が助かっただけでも運が良く、さらに言えば、片手だけを失うだけで済んだのはさらに幸運だと言われても・・・・・
小さな子供を育て世話をするにも家事をするにも、失われた片手の痛みは、彼女の心の痛みを増すばかり。普通の暮らしに馴染めない帰還兵士の傷ついて病んだ心は、同じ体験をした人たちじゃないと分かり合えないに違いない。そのやるせない思いがとてもよく伝わりました。わたくしには、その精神状態は想像するしかできませんが・・・

そして、イラクに出向いた兵士たちの家族や友人や恋人たちもまた、多くの苦しみを背負うのですね。そんな国内に残った側の一人として、 

帰国直前に戦死した青年の恋人役として出演していたクリスティーナ・リッチ(Christina Ricci)、映画『耳に残るは君の歌声』(『The Man Who Cried』)のスージー役がいつまでも鮮烈な彼女ですが、本作ではほんの少しの出番ながら、戦死した恋人の遺品を彼の親友といっしょに手に取るシーンでの抑制した表情がとても印象的でした。

 

ブライアン・プレスリー(Brian Presley)も帰還兵の一人を好演していますが、彼の場合、帰還した後に復職しようとしたらすでに後釜がいて失職。市民にとって、戦地に行って戦って帰国した兵士たちの存在は、国家の名誉や誇りや崇高な使命を果たしてきた若者でも何でもないという場面。アメリカにとって帰還した若者兵士は、無職の若者に過ぎないかのようです。帰還兵におけるこうした再就職の問題なども実に深刻な問題なのですね。これでは星条旗が空しく感じられてならないのではないかと・・・・そういう瞬間が何度も出てきます。仕事を失っただけではなく、子供のときから兄弟のように育ってきた親友を目の前で亡くしている喪失感に、彼もまた精神を病み、それを乗り越えるために軍隊に戻っていく、そういう若者を演じていますが、こうした若者は少なくないのではないかと思われました。戦地で助けを求めている仲間がいる以上、そこに戻ることで人生を再構築していく・・・・その道を悩んだ挙句に選んでいく帰還兵の若者たち。
けれど、戦争の後遺症で日常生活を普通に営めなくなってしまう若者もいる。精神的に傷ついて助けを求めているけれど、恋人はその負担に耐えかねて去っていく。それを追って人生を破綻させる若者を演じていたのはが、こちらのカーティス・ジャクソンです。

 

カーティス・ジャクソン(Curtis Jackson )も、戦闘中に間違って撃ち殺してしまったイラクの一般市民の女性の亡くなったときの姿にずっと悩まされ、カウンセリングを受けても苛立ちが治まらない・・・
そんな若者を迫真の演技で演じていましたが、本人にとってはかなり辛い役だったのではないかと思えるほど真に迫っていました。

映画としては、キャスティングが演出同様に実に丁寧だったように思われ、それが本作を印象深い戦争映画にしているように思われました。

観終えた感想としては、
8000名を超える死者を出したイラク戦争の是非以上に、戦争を人類はいまだに克服できていないという現実ですね。
いつの時代も、「お前は迷い、俺は重症を負い、あいつは死んだ。これが戦争か」と映画ラストに無冠の名優リチャード・バートン(Richard Burton)言わしめた『The Longest Day』でしたが、あの戦争で人類は戦争というものに懲りたかと思えば以後もまったく懲りなかったように、戦争は人類ある限り続くものなのでしょう。

そうだとするなら、名もない兵士として従軍し帰還したアメリカの一般市民たちを迎える現実、「イラク症候群」の現実に対して、アメリカ大統領たる人物は、やはり、この戦争の意味と目的に対する説明責任と、帰国後の生活や人生をフォローすべき責任があると感じますね。

マキュアベリの、「戦争はいつでも始められるが、思うように終えるのは難しい」という言葉がラストに字幕で流されていましたが・・・・世界のトップリーダーには肝に命じてもらいたいです。

★ご参考までに。
  ↓
http://www.nikkatsu.com/yusha/

冒頭の戦闘シーンは、実にリアルで、感傷のない映像だったです。音(音楽)を消してご覧になるとその凄さが分かります。


 


12月最初の映画はこれ。

2008年12月01日 | ★ご挨拶&その他

早いものですね。
いよいよ今年も残すところあと1ヶ月になりました。
もう1ヶ月で今年も終わる!わけですが、
まだ一ヶ月あるとも言えます。
世の中は「三日見ぬ間の桜かな」と歌われるほど、その変化がプラスであれマイナスであれめまぐるしいものですけれど、個人においても「三日会わずば刮目すべし」というのは、男子に限りません。いったん何かを決したならば、1ヶ月というのは人間を変えるには十分すぎる時間ですね。

今日までを振り返って、
今年はどんな1年だったかと考えるのは、
そういう意味では早計ですけれど、

平々凡々たる日常を普通に、つまりは人並みに送ることが目標の私にとっては、この一年で全てが上向きになってきたと感じますので、成果のある1年だったような気がしています。
拙ブログにお越し下さる皆様におかれましては、
どのような一年だったのでしょう。

さて、ここは映画ブログ。
あまり映画が観られなかった11月下旬ですけれど、月末にまたあらたに100本くらいDVDを頂戴したので、ホクホクとしている私です。12月最初に観た映画のことをご紹介する前に、先月ラストに観た2本の「ストレンジャー」をご紹介したいと思います。

最初の1本は、オーソン・ウェルズの昔の映画『The Stranger』(原題『Orson Welles in srtanger』、邦題『ストレンジャー 異邦人』)です。もう1本は、『ロード オブ ザ リング』で妖精の女神様になっていた『アルマゲドン』のリブ・タイラー主演の最新作『The Strangers』というホラー映画です。ホラー映画を見慣れている方にとってはB級ホラー映画としか言えない内容なのですが、実話の基づいた話という点では確かに怖い映画ですけれど、この映画を別の観点から見ると、実はまるで違う映画になってしまいます。それが監督の意図だったのではないかと思われるので、そのことをご紹介したいと思います。

 

ちなみに、
12月最初の映画はこちら。