好きだった映画。
★「明日に向かって撃て」
(1969年制作 ジョージ・ロイ・ヒル監督)
★「スティング」(1973年制作 ジョージ・ロイ・ヒル監督)
★「傷だらけの栄光」(1956年制作 ロバート・ワイズ監督)
★「評決」(1983年制作 シドニー・ルメット監督)
9月27日、ガンとの闘病に終止符が打たれました。
享年83歳。
ポール・ニューマンが83歳になっていたなんて、
最初、正直なところ驚いてしまいました。
よく考えてみれば、そろそろそうした年齢になっているということは分かるのに、闘病中だったことを思えば、お疲れさまでしたという思いもあるのに、なぜか、私の中ではいつまでもブッチのイメージが鮮烈です。
思えば、そのイメージを覆してくれたのは、映画『傷だらけの栄光』におけるロッキーでのポール・ニューマン。
とてもいい映画でした。
『評決』のとき、ブッチは50代後半になっていました。
どこで猛勉強したのか弁護士になっていて驚いたものですが、
・・・・・、なのに、やっぱりブッチは変わっていないなあと。あの頃のブッチのままです。ああ、こんな歳になっても全然変わらないじゃない!だめだなあ・・・・と、あれからどこかで生きていてくれた彼を叱責するような気持ちに、一人苦笑。
でも、あのとき、あの後、
やっぱり死なないで助かったんだ・・・・と安堵する不思議。
弁護士として闘う姿に、何より自分自身と闘う姿に、
ブッチ、負けるんじゃない!と手に汗握る思いで応援したものでした。ああ、もうすっかり一人前になり、いまや円熟した男の魅力を放つようになったわね、もう大丈夫かなとヘンな感情もまた生まれたり。
私の中のポール・ニューマンはそのときの姿のまま、
どこかでゆっくり歳を重ねて生きいて・・・・・
映画『ハスラー』は、だから
受け入れがたい映画になっています。
おかしなものですね・・・
祖父のような年齢のポール・ニューマンですが、
ブッチは不滅。
俳優ポール・ニューマンの訃報に接し、
思い出された映画は上記の4作。
感謝を込めてご冥福をお祈りしたいと思います。
そのことにご共感いただけてとても嬉しいコメントでした。
ロバート・レッドフォードは、皺取り整形をなぜしないのでしょうね。ふたりの持ち味がいみじくも明らかになっていく後年ですが、昔の映画なのに『明日に向かって撃て』が映画史上に残る不滅の青春名画となったのは、個人的にはブッチのキャラ=ポール・ニューマンの特質に負うところが大きいと思うわたくしです。