僕が、勉強に参加させていただいているプログラムの
運営団体である、
NPO法人ISLさんが人材を募集しています。
志高く、とても素晴らしい組織です。もしご関心ある方々
いらっしゃれば、是非、チャレンジしてみてください。
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こんにちは。NPO法人アイ・エス・エル(ISL、Institute for Strategic
Leadership)で、社会イノベーションセンターを統括しています伊藤健で
す。
今回、ISLでは、業容の急拡大から、私たちと一緒に活動を担っていただ
ける方を募集することになりました。
詳細については下の理事長の野田からの案内文をご覧頂ければと思います
が、ISLは、ビジネスセクターを基盤にして、新しい社会の在り方を希求
する大変ユニークなNPOです。
「社会起業家」が時代のキーワードとなり、事業的な社会活動が注目を集
める昨今ですが、ISLでは2001年から、「社会全体のイノベーションを推
進する人材の輩出」を目的に、リーダーシップ教育を中心とした活動を展
開して来ました。
そして、2008年12月からは、「社会イノベーションセンター」を組織内に設立、
日本を代表する企業からのスポンサーシップを得て、これまで企業人材をその中
心的な対象としていたプログラムに加え、日本と世界の社会イノベーションをリー
ドする人材の発掘・育成・支援に取り組んでいます。
私自身も、昨年4月に、それまで勤務していたGE社を辞して、ビジネスとノンプ
ロフィットの懸け橋にならんという想いで、ISLに飛び込みました。今回の人材
募集では、営利・非営利の枠組みを超え、新しい経済社会システムを構築する一
翼を担う、仲間を募集しています。
NPOと言うと、給与水準の低さに尻込みをされる方も多いかと思いますが、ISLは
事業型NPO(ソーシャル・エンタープライズ)で、年間2億円近い安定収入があり
ます。全く民間水準と同レベルとは言えませんが、NPOとしては破格の勤務条件
が整っています。それに何よりも、「見えない社会的価値を形にする」やりがいと喜び
があります。
我こそはと思われる方、また候補としてご推薦頂ける方をご存じの方は、
是非、私伊藤宛か、事務局担当松倉・川口宛に
recruit@isl.gr.jp まで
メールにてご連絡を頂ければと思います。
積極的なお問い合わせ、ご応募をお待ちしております。どうか宜しくお願
い致します。
伊藤健
ito@isl.gr.jp
NPO法人ISL
社会イノベーションセンター統括ディレクター
www.isl.gr.jp
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【理事長からのメッセージ】
皆さん、こんにちは。
ISL理事長の野田智義(のだ・ともよし)です。
ISLって何だろうと思われる方が大多数だと思いますが、ISLは、リーダー
の発掘・育成・支援を通じて日本を変えんとする有志が、集い協力し運営
する、他に類を見ない教育啓発団体であり社会運動体です。運営の中核と
なる事務局のスタッフとして、私たちとともに明日の日本を創るという挑
戦を担っていただける方を募るため、このメールを書いています。
リーダーシップ、全人格教育、企業家精神、経営、社会イノベーション、
日本再生、世界への貢献、コミュニティ、場、行動、ギフトの循環、社会
運動、新しい経済社会の実現といった言葉に関心があられれば、少し時間
をいただき、メールを読み続けていただければ幸いです。
さて、まずは自己紹介からはじめさせてください。
私は、京都市東山の生まれで、いま49歳です。灘中・灘高・東大法学部と
いう難関コースの出身ですが、自意識過剰の見栄ばかり強い学生でした。
28歳のとき、ろくに英語ができないまま妻に連れられ(笑)ボストンに留
学しました。人と社会のお役にたちたい、夢のある社会を実現したい、日
本と世界に貢献したいという思いが強くなっていったものの、自分が何を
できるのか、何をすべきなのかわからず苦悩する若者でした。
少なくともこれまでの人生が、自分のやりたいこと、やるべきことではない
と思い詰め、ボストンについて間もなく、当時勤めていた日本興業銀行を
退職しました。マサチューセッツ工科大学スローンスクール、ハーバード
大学ケネディスクールで学びながらも、依然として暗中模索の毎日。悩んだ
末、企業と資本主義という経済社会活動の本質と、そのあり方に強い興味
を持っていたことから、経営の学徒となることにしました。というと論理
的に聞こえますが、とってつけたような自分への言い聞かせにすぎず、要
はモラトリアムの延長だったかもしれませんが・・・。
ハーバード大学で経営学の博士号(DBA)を取得し、 35歳のときに、ロンドン大学
のビジネススクール(LBS)で国際経営論と組織戦略論の教鞭を取り始めました。
その後、欧州をより深く理解したいという好奇心にかられ、フランスのインシアー
ド経営大学院で教育と研究を続けました。
(一見)順風満帆だった人生に転機が訪れたのは2000年。インシアードを休職し、
妻の仕事の都合で、日本に一時帰国した時でした。バブル崩壊後の失われた10年。
元気のない日本を見て、心が痛むと同時に、そのふがいなさに正直腹が立ちまし
た。こんなことでいいんだろうか。こんなところで立ち止まっていいんだろうか。
自分ができることは何だろう。何が自分のなすべきことだろう。自問自答を続け
た末、リーダーシップ教育を通じての社会変革に賭けることにしました。仲間10
人で、まったくのゼロからNPOを設立しました。出資金は1人1万円の合計10万
円。15坪の窓のないオフィス。家賃月25万円。従業員は、当時まだ大学教授を
兼職していた私を含めて3名でした。すぐに二股の矛盾が顕在化し、2003年には、
当時復職していたインシアード・アジア(シンガポール)の教職を退任し、私は
文字通りこのNPOに人生を賭けることになりました。
いまは、リーダーとして日々自覚を持っている私ですが、これまでの人生を振り
返ってもリーダーシップの旅は、決して綺麗ごとじゃない・・・と思うのです。
不安、葛藤、勇気、情熱、いろんなものが交差します。でも、見えない明日に向
かって挑戦するというリーダーシップは、いまの社会、日本、そして世界にもっ
とも必要なものだと心から信じています。
評論家や批評家にならない。肩書きやポジションに安住しない。不安やリスクと
闘いながらも、自らをリードし行動を続け、見えない明日を創りだす挑戦をする
リーダー。そんなリーダーが日本と世界にあふれれば、きっと私たちにとって、
より良い社会が生まれるに違いない・・・・。ナイーブな考えですが、そう強く
信じています。
ISLの構想を、10枚のパワポに書きあげたのが、2000年1月元旦。あれから、9年
と3か月が経ちました。まだまだ「海のものとも山のもの」とも知れぬ活動です
が、その時の夢と志は、着実に多くの人に共有され、明日へのエネルギーとパッ
ションを紡ぐ原動力となっています。
現在のISLを支えるのは、財界トップ、社会リーダーから、企業人、社会起業家、
大学生のボランティアまで、世代やバックグラウンドを超えた数百名の支援者、
理解者です。理事には有名財界人が名を連ね、会長と最高顧問がともに、経済同
友会の代表幹事経験者であることから、経済団体の別働部隊にも見られますが、
まったくの草の根活動です(笑)。活動の中核は、NPOの会員である、30代、40
代、50代のとても元気なリーダーたち。ただ同時に、理事会も名ばかりでなく、
大変なコミットメントをいただいて真剣に運営しています。最近は、うれしいこ
とに理事の方々のコミットメントのほうが強すぎるぐらいです。
肝心のISLの活動ですが、リーダーシップの涵養と行動の誘発を軸に、大きく3つの柱から
構成されています。
最初の柱は、世界にも類をみない(自分で言うのもおこがましいですが、
世界最高峰と信じて疑わない)全人格リーダーシップ教育プログラムの企
画・開発・提供です。教養とは「人の心をわかる」心を持つことだと養老
孟司さんは言われますが、かつての旧制高校が持っていたリベラルアーツ
の伝統を継承し、世界観・歴史観・人間観を持つリーダーが育ってほしい
と願っています。
同時に、私自身が10数年慣れ親しんだ欧米ビジネススクール教育のエッセ
ンスを、その功罪を十分に勘案しながら織り込み、経営プロフェッショナ
ル教育を提供しています。単なる戦略、マーケティング、財務といった個
別の機能スキルではない、より根本的な統合的・包括的思考、そして経営
の視座の涵養です。さらに、心理学やコーチングをベースにした自身との
対峙に焦点をあて、徹底的に自分の心の奥底に潜む弱さ、不安、さらには
情熱、志を振り返るというプロセスをつくり出しています。
グローバルな色彩も濃く、中国、バングラデシュへのトリップ、北欧ビジ
ネススクールとのジョイントワークショップが用意されています。こう書
くと、一見ばらばらに見えますが、それらは「リーダーとして生きる」と
いう横串で、有機的に統合されています。約一年間のタフなプログラムで
すが、これまでの9年間で、九州福岡の姉妹校(九州アジア経営塾・碧樹
館プログラム)もあわせ、約500名が卒業し、トップ企業、国連機関、
NGO、行政組織で、リーダーとして活躍しています。
自分は何のためのリーダーとしての責任を引き受けるのか。そもそも、企業とは
何か。経営とは何か。私達が住む資本主義の本質は何で、私達は、どんな貢献を
経済と社会にできるのか。日本や世界に対してはどうか。正解のない課題に真正
面から向き合う心のタフネスを磨くプログラムです。
二つ目の柱は、こうしたプログラム卒業生やNPOの会員が、行動に向けて
相互に切磋琢磨する「場」「コミュニティ」の創出、提供です。年次大会、
リーダーズフォーラムなど、様々な活動の中で、世界、日本、経済、社会、
企業、組織、コミュニティの課題とあるべき姿が議論されています。単な
るサロンや仲良しクラブではなく、日本再生と世界への貢献に向けて、一
人ひとりが、理念、夢、志を研ぎ澄まし、「あまねく公(おおやけ)」の
視点を持ち、「企業家精神」を発揮し未来を構想し、自らをリードし行動
する場でありたいと、真剣に願っています。
そして最後の柱が、昨年開設した社会イノベーションセンターを通じての
取組み。社会の課題に、従来にない革新的な手法とアプローチで挑み、社
会イノベーションを牽引するリーダー人材を発掘し、育成し、支援してい
ます。ロールモデルを提示するべく、今年9月には、世界経済フォーラム
で知られるスイス・シュワブ財団と提携しての社会起業家アワードの授与
を開始し、来年には、日本青年会議所と連携して、20歳未満の未来の社会
リーダーの表彰を行います。都内の主力大学院と提携しての社会イノベー
ター塾や、起業や事業の拡大を、人的メンタリング・ネットワークの供与
を通じて支援するプラットフォームの構築が進行中です。
これら3つの活動は相互に連関しており、営利、市民、行政といったセク
ターを越え、また、60歳代の財界トップから、中堅の社会人、大学生、さ
らには青少年まで世代を超えて、セクター間・世代間の協働を促進するこ
とで、社会全体のイノベーションを誘発し、新しい経済社会を具現化する
一助とならんことをめざしています。
こうした活動を日々支えるのは、赤坂ニューオータニに隣接する100坪の
オフィスにある事務局です。フルタイム・スタッフは、現在14名。このほ
かに、有給インターン2名と、パートタイム2名が働いています。まだま
だ組織としては未熟で、創設者である私のワンマン体制が色濃く残ってい
ますが、TOTOで人材育成に携わってきた松倉小百合や、リクルート出身の向谷一、
そしてGE出身の伊藤健などを中心に、組織体としての整備も急速に進んでいます。
ISLは、世界にも他に類を見ないとてもユニークな活動体・組織です。こ
こには、日本と世界の明日を真剣に、とてもプロフェッショナルに、そし
て同時に、とても青っぽく議論する世代やセクターを超えた仲間がいます。
ビジョンとは、見える1%から見えない99%を創りだす力だと、韓国の
イー・ミョンバク大統領は言いますが、私たちISLの挑戦も、現在の見え
る1%から未来の見えない99%を創りだし、人に共感してもらい、少し
ずつ具現化していくものだと思います。
教育、リーダーシップ、社会イノベーション、日本再生、社会運動体に、
強い関心を持たれている方で、私たちの仲間になっていただき、ともに
事務局で活動を紡いでいただける方、ぜひ、ご連絡をいただければと思い
ます。
メールを最後までお読みいただき感謝します。
貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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NPO法人アイ・エス・エル 求人概要
【主な業務内容】
・ISLの運営する「変革型リーダーシップ養成プログラム」、ならびに
「ISL社会イノベーションセンター」事業の企画運営
・事務局ならびに理事会・主幹事会等の内部意思決定機関の維持運営
・その他ISLの主催する各種活動の企画運営
【求める人材像】
・ISLの理念に強く共感し、その一翼を担うことを希望していること
・人の成長、人材教育に強い関心を持ち、リーダーシップ教育に実績、あ
るいは興味を持っていること
・世界の中での日本社会のあるべき姿に、強い問題意識を持っていること
・民間企業、あるいは非営利組織での社会人経験があり、マネジメント経
験を含めて通算6年以上のご経験を持ち、経営感覚を持っていること(で
きれば両者を合わせて持っていることが望ましい)
・複数の異なるステークホルダーの間で、コミュニケーションや調整を行
いながらプロジェクトを推進できること
・チームワークに優れ、複数のメンバーでの業務を円滑に進められること
・必ずしも流暢でなくても構いませんが、ビジネスレベルの英語能力があ
ること
【勤務条件と待遇】
・勤務時間9:30~18:30、週休2日
・プログラムや会議の関係で、月2、3日程度の土日出勤有(振替休日有)
夏季、年末年始に連続休暇あり
・初年度有給休暇10日、毎年4月に年棒を決定
・交通費全給、社会保険適用
・待遇については、本人の能力と業務適性に合わせ、ご相談させて頂ければと思
います
以上