ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年5月22日付 ビルボード 全米 Top40 ポール・デイビス Paul Davis - '65 Love Affair

2018-05-23 20:02:51 | 1982年ビルボードTop40
1982年5月22日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はPaul McCartney and Stevie Wonderの"Ebony and Ivory"。Paul McCartneyとStevie Wonderのスーパースター同士のコラボレーション、ヒットしないわけはありません。Paul McCartneyとStevie Wonder、両者ともNo.1ソングを含め大ヒットを無数に持つヒットメーカー、No.1については、Paul McCartneyは1980年の"Coming Up"以来、Stevie Wonderは"Sir Duke"以来となりました。

3位から上がって2位はRick Springfieldの"Don't Take To Stranger"。2週間の1位を記録した"Jessie's Girl"に続くTop3ヒットになりました。
3位は6位からアップ、Charleneの"I've Never Been To Me"。この曲のリリースは1977年ですが5年を経てのヒット。Charlene、初めてのTop40ヒットでTop3ヒットとなりました。
4位は5位からアップ、Tommy Tutoneの"867-5309/Jenny"。Tommy Tutone、1980年に38位まで上がった"Angel Say No"以来のTop40ヒットで、大ヒットはもちろん初めて、ヒット曲はこの2曲のみでした。
5位は9位からアップ、Ray Parker Jr.の"The Other Woman"。Ray Parker Jr.、1981年に最高位4位を記録した"A Woman Needs Love (Just Like You Do)"以来2曲目のTop5ヒットです。

この週6位はPaul Davisの"'65 Love Affair"。最高位はこの週と翌週29日の2週間の6位。年間チャートは39位。年間チャート12位の大ヒットした超ロングセラー曲"I Go Crazy"に次ぐヒットとなりました。

Paul Davisですが、1960年代から活動を開始したシンガー・ソングライター。1970年代からHot100には数曲チャートインしていて、初めてのTop40ヒットが1974年に最高位23位を記録した"Ride 'Em Cowboy"。そして1977年には前述の"I Go Crazy"が超ロングセラー大ヒットとなります。

どこまでも優しい声で極上のポップスを歌い上げるPaul Davis、ヒット曲にはバラード調の曲が多いのですが、この曲"'65 Love Affair"はその中ではアップテンポの曲で6位まで上がる大ヒットになりました。元々は"'55 Love Affair"という曲だったそうですが、彼は1948年生まれ、1955年はまだ7歳でこの曲のイメージには若すぎるということで曲名が"'65 Love Affair"となったそうです。
PVはその1965年のニュースが素材になっていて、ジョンソン大統領やベトナム戦争、ビートルズなどその時代の出来事の映像が流れています。なかなか面白いです。


今週 先週 song / artist
1 1 EBONY AND IVORY / PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
2 3 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
3 6 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
4 5 867-5309 / TOMMY TUTONE
5 9 THE OTHER WOMAN / RAY PARKER JR.
6 7 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
7 2 CHARIOTS OF FIRE / VANGELIS
8 16 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
9 10 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
10 11 GET DOWN ON IT / KOOL & THE GANG
11 14 ALWAYS ON MY MIND / WILLIE NELSON
12 12 THE BEATLES MOVIE MEDLEY / BEATLES
13 15 HEAT OF THE MOMENT / ASIA
14 4 I LOVE ROCK 'N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
15 18 EMPTY GARDEN / ELTON JOHN
16 19 MAN ON YOUR MIND / LITTLE RIVER BAND
17 8 FREEZE FRAME / J. GEILS BAND
18 22 IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / DENIECE WILLIAMS
19 21 RUN FOR THE ROSES / DAN FOGELBERG
20 27 ROSANNA / TOTO
21 30 CRIMSON AND CLOVER / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
22 24 MAKING LOVE / ROBERTA FLACK
23 23 STILL IN SAIGON / CHARLIE DANIELS BAND
24 26 FANTASY / ALDO NOVA
25 33 BODY LANGUAGE / QUEEN
26 13 WE GOT THE BEAT / GO GO'S
27 29 MY GIRL / DONNIE IRIS
28 37 LET IT WHIP / DAZZ BAND
29 31 WAKE UP LITTLE SUSIE / SIMON & GARFUNKEL
30 34 WITHOUT YOU / FRANKE & THE KNOCKOUTS
31 32 SHANGHAI BREEZES / JOHN DENVER
32 56 LOVE'S BEEN A LITTLE HARD ON ME / JUICE NEWTON
33 35 WHEN HE SHINES / SHEENA EASTON
34 38 WHEN IT'S OVER / LOVERBOY
35 41 CAUGHT UP IN YOU / 38 SPECIAL
36 17 GOIN' DOWN / GREG GUIDRY
37 49 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
38 39 CIRCLES / ATLANTIC STARR
39 43 TAINTED LOVE / SOFT CELL
40 42 I DON'T KNOW WHERE TO START / EDDIE RABBITT

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1965年の出来事 (hannah)
2018-05-23 21:31:24
星船さん、こんばんは。
タイトルから1965年に関する歌詞だとは思っていましたが、ジョンソン大統領やベトナム戦争などが歌詞になっているとは知りませんでした。
もう一度歌詞を確認してみます。
この曲はドゥワップ調ですが、バラードのP.Davisのイメージが強いですが、アップテンポの曲でいいですね。
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ドゥワップ調 (星船)
2018-05-23 22:18:23
hannahさんこんばんは。
ジョンソン大統領やベトナム戦争はこの曲の動画に入っていましたが、ざっと歌詞を見てみると入ってはいないようです。歌詞は難しそうですが。分かりにくくてすみません^^;
彼の曲でドゥワップ調は珍しいですよね。
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年間TOP100集めしてて (地味JAM尊)
2018-05-24 00:22:27
初めて聞いた時に「元気になる曲」で凄く好きでした。ただ輸入盤で取り寄せた時、国内盤のジャケットとのあまりの違いに心底焦ったのは言うまでもありません。
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恋人たちのメモリー (音時)
2018-05-24 00:40:01
だいぶ意訳しましたが和訳しました。
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/9492447.html
この曲、僕らも楽しく聞けましたが、60年代ではなく50年代の音楽を聴いていた皆さんだとめちゃ血が湧き踊るんでしょうね!
地味JAM尊さんも書いていらっしゃるように、ヒゲづらのポール・デイヴィスはオシャレなAORには似合わないとばかり、国内盤のジャケットは写真やイラストにすり替わっていましたね(^▽^;)
 ポールがこの世から旅立って10年になります。生きてもっといい曲を作ってほしかったですよね。R.I.P・・・。
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元気になる (星船)
2018-05-24 21:07:56
地味JAM尊さんこんばんは。
な~るほど、ポール・デイビスの「cool night」のイメージと彼の仙人のような風貌は似合わないかもしれませんね。ホテルカリフォルニア風でありAOR風でもあるジャケットに差し変わっていたのはレコード会社の配慮ですね。
彼の曲の中では最も元気になるタイプの曲ですね。
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55年で良かったのでは (星船)
2018-05-24 21:59:41
音時さんこんばんは。
ポール・デイビスさんの歌はバラードやポップスバラードのヒット曲が多かったですが、この曲はその中で異色の楽しいアップテンポの曲でした。曲ができた過程を知ると、「55 Love Affair」で良かったのではないかと思ってきます。
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ノリのいい曲 (hannah)
2018-05-24 22:03:14
星船さん、こんばんは。
♪I Go Crazy♪に代表されるように彼はバラードのイメージが強いですが、この曲こそ彼が歌いたかった曲だったのではないでしょうか。
アルバムタイトルの♪Cool Night♪よりも、♪I Go Crazy♪の7位よりもヒットしましたね。
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楽しそうに (星船)
2018-05-24 22:13:08
hannahさんこんばんは。
そうだった、"I Go Crazy"は最高位7位だったですか。この曲の6位よりも低かったですね。Hot100内に40週間で年間も12位という超ロングセラーで大ヒットだった記憶が強すぎます。
バラード歌手だと思っていたらこういうアップテンポも違和感なく楽しそうに歌ってますね。
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I Go Crazyを超えた曲 (hannah)
2018-05-25 21:31:46
星船さん、こんばんは。
今週39位には♪I Go Crazy♪のHot100内40週を超える♪Tainted Love♪がチャートインしてきました。
確か43週チャートインだったと思うのですが、最高位は何位か忘れました。12位だったでしょうか。
そして、82年の顔のひとりでもあるJohn Cougarの♪Hurts So Good♪もチャートインしてきました。
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ロングセラー (星船)
2018-05-25 22:35:28
hannahさんこんばんは。
Soft Cellの"Tainted Love"はこの週のTop40初登場の時点でHot100になんと19週目という驚くべきスロー出世曲でした。最高位8位ながら年間チャートも11位と歴史的ロングサラーヒットでしたね。
John Cougarの"Hurts So Good"は、こちらはTop40に最終的に22週チャートインして最高位2位ながらの年間8位でした。両曲とも凄いロングヒットでした。
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