ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

エリック・カルメン Eric Carmen - I Wanna Hear it from Your Lips(1985年の洋楽 Part9)

2021-03-04 22:39:15 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart9はEric Carmenの"I Wanna Hear it from Your Lips"。
最高位は3月2日付の第35位。残念ながら小ヒットに終わり、年間チャートは圏外でした。

Eric Carmenですが、皆さんご存知でしょうか?まずは1970年にロックポップグループRaspberriesのリードボーカル、ピアノ、ギター担当としてデビュー。
1972年にデビューアルバム『Raspberries』をリリース、そのアルバムからはセカンドシングルになりますが"Go All the Way"が第5位まで上がる大ヒットになります。
グループはアルバムを4枚、Top40ヒットを4曲出したのち、1975年にいったん解散します。

グループ解散後、Eric Carmenはソロ活動を開始、ソロのファーストアルバム『Eric Carmen』が大ヒット、シングルの"All by Myself"が最高位2位を記録する大ヒットになります。この曲は名曲中の名曲でした。
続くシングル"Never Gonna Fall in Love Again"邦題「恋にノータッチ」も11位の大ヒットでした。
この2曲、クラシック(ラフマニノフの交響曲第2番)を取り入れた曲なのですよね。哀愁を帯びたエリック・カルメンのボーカルが曲にぴったりの素晴らしい曲でした。

1978年に19位を記録した"Change of Heart"の後、しばらくヒットがありませんでしたが、この曲で久しぶりにTop40に戻ってきてくれました。
とはいっても実は、その間もソングライターとしてTop40には登場していました。それがこの曲Mike Reno & Ann Wilsonの"Almost Paradise"、1984年に7位まで上がった曲です。この曲も名バラードでしたね。こちらをご覧ください→→→

さて"I Wanna Hear it from Your Lips"ですが、邦題はおがっちょさんに教えていただきました「噂の女」でした。
曲の作者はEric CarmenとDean Pitchford。そう、このコンビは"Almost Paradise"と同じですね。いい曲作ります。
ポップな中にも愁いを帯びたエリックのボーカルがイイんです。ちょっと怪しげな雰囲気に仕上がっているところもまたお気に入りのところです。


こちらがRaspberries時代に最高位5位を記録した"Go All the Way"です。ポップロックな曲調ですが、やっぱりエリックのボーカルはすぐにわかりますね。

コメント (20)
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