ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年3月31日付 REO Speedwagon - Can't Fight This Feeling

2021-03-28 22:22:54 | 1985年ビルボードTop40
1985年3月30日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、3位から上がっての1位はPhil Collinsの"One More Night"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続く2曲目のNo.1ヒット。2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"を合わせて3曲目のTop3ヒットです。

2位は前週と変わらず、Phil Collinsに抜かれてしまいました、Madonnaの"Material Girl"。Madonnaですが、6週間の1位を記録した特大のヒット"Like a Virgin"に続くTop3ヒットになりました。この曲で5曲目のTop40ヒットで、"Like a Virgin"に最高位4位の"Lucky Star"を加え3曲目のTop5ヒットです。
3位は3週間の1位からダウン、REO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットで2曲目のNo.1ヒットです。
4位は6位からアップ、Teena Marieの"Lovergirl"。Teena Marieですが、1980年に"I Need Your Lovin'"が最高位37位、初のHot100ヒットでもちろん初のTop40ヒットを記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで4位まで上がってきました。
5位は21位から驚異のジャンプアップ、U.S.A. For Africaの"We Are the World"。前週21位に初登場、Hot100に2週目で早くも5位まで急上昇です。U.S.A. For Africaですが、皆さんご存知のアフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたチャリティソング、大物アーティスト45人が結集した洋楽史上最高の豪華メンバーです。

この週3位は3週間の1位からダウンしてしまいました、REO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。年間チャートは13位、彼らとしては2曲目の久し振りの大ヒットでした。

REO Speedwagonですが、バンドの結成は1967年、そしてファーストアルバム『R.E.O. Speedwagon』のリリースは1971年と、大ベテランのロックグループです、が、商業的には成功に至らず、アルバムチャートでは100位以内にチャートインするアルバムは出るものの、シングルではTop40ヒットにまではいかない状況が長く続きます。

そして苦節10年、ついにブレイクするときがやってきます。通算9枚目のアルバム『Hi Infidelity』が突然の大ヒット、なんとアルバムチャートでNo.1を獲得、年間アルバムチャートで1位となる歴史的な大ヒットアルバムとなります。
シングルでもロックバラードの名曲"Keep on Loving You"がNo.1を獲得、年間チャートでも10位の初めての大ヒットとなりました。過去の記事はこちらをご覧ください→→→

アルバム『Hi Infidelity』からは6曲がシングルカットされ、"Keep on Loving You"の1位の後、"Take It on the Run"が5位、さらに2曲がTop40ヒットとなります。次のアルバム『Good Trouble』からは"Keep the Fire Burnin'"の7位の他、もう1曲がTop40ヒットとなります。

そして彼ら11枚目のスタジオアルバム『Wheels Are Turnin'』から、ファーストシングル"I Do' Wanna Know"が最高位29位を記録した後の2枚目のシングルがこの曲"Can't Fight This Feeling"で、再びシングルチャートの頂点に戻ってきました。

"Can't Fight This Feeling"の作者はリードボーカルのKevin Cronin。
Kevin Croninですが、パワーバラードにぴったりの美しい声の持ち主です。また、ソングライターとしての才能も素晴らしいものですね。
ワンパターンと言われようとも、これだけの大ヒットを記録する、REO Speedwagonはアメリカンロックの王道を行くグループです。


この動画はREO Speedwagonが1985年の「Live Aid」に出演した時のステージです。
伊達に長いキャリアを積んでいるのではありませんね。素晴らしい迫力あるステージです。


今週 先週 song / artist
1 3 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
2 2 MATERIAL GIRL / MADONNA
3 1 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
4 6 LOVERGIRL / TEENA MARIE
5 21 WE ARE THE WORLD / USA FOR AFRICA
6 5 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
7 7 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
8 8 HIGH ON YOU / SURVIVOR
9 20 CRAZY FOR YOU / MADONNA
10 15 NIGHT SHIFT / COMMODORES
11 4 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
12 13 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
13 14 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
14 17 I'M ON FIRE / BRUCE SPRINGSTEEN
15 19 MISSING YOU / DIANA ROSS
16 9 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
17 12 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
18 24 RHYTHM OF THE NIGHT / DEBARGE
19 22 OBSESSION / ANIMOTION
20 10 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
21 18 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
22 16 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
23 11 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
24 29 ALL SHE WANTS TO DO IS DANCE / DON HENLEY
25 25 TAKE ME WITH U / PRINCE & THE REVOLUTION
26 30 ALONG COMES A WOMAN / CHICAGO
27 35 ONE NIGHT IN BANGKOK / MURRAY HEAD
28 36 DON'T YOU / SIMPLE MINDS
29 37 THAT WAS YESTERDAY / FOREIGNER
30 43 SOME LIKE IT HOT / POWER STATION
31 39 RADIOACTIVE / THE FIRM
32 32 THIS IS NOT AMERICA / DAVID BOWIE
33 34 WHY CAN'T I HAVE YOU / CARS
34 38 LUCKY / GREG KIHN BAND
35 26 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
36 23 MISLED / KOOL & THE GANG
37 44 SOME THINGS ARE BETTER LEFT UNSAID / DARYL HALL & JOHN OATES
38 52 SMOOTH OPERATOR / SADE
39 40 SECOND NATURE / DAN HARTMAN
40 45 FOREVER MAN / ERIC CLAPTON
コメント (49)
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