市民の皆様とともに、今、何となく元気のない前橋の“復興”について考える機会に…とスタートした「ルネッサンス前橋」フォーラムも、お陰様で今回11回目。
第11回目の今回は、これまで大変要望の多かった「教育」をテーマに、群馬大学教育学部教授で、最近ことに食育の分野でご活躍の高橋久仁子先生を講師にお招きし、開催。
先生がお話し下さったポイントは2点。
1点目は、このところの食に関する情報の受け止め方について。情報化社会の中で食に関する情報も氾濫しているが、それらの情報を正しく受け止めることの重要性、すなわち食の情報に踊らされてはいけないということを説かれた。具体的には、このところの健康ブーム、或いはダイエットブームで、様々な食品がよいとの話があるが、それらについて注意を促され、ご飯に汁物、1皿の肉か魚、それに1皿の野菜をとることを基本に考えるようにとのことであった。
2点目は、食事を家族皆で作ることを提案された。そうすることで①食に関する基本知識も自然に得られる、②家族の絆が深まり、教育効果も見込める、③男女共同参画社会の感覚も自然に身につく等の見解が示された。私は、ここにこれからの教育・子育てのあるべき姿を考える上で、大変重要な要素があるように感じた。
高橋先生は研究者でありながら、これまでの研究の成果を大変分かりやすくお話しして下さった。私にとって、大変有意義な勉強会となったが、恐らくご参加頂いた皆様にも十分ご満足頂けたのではないか。高橋先生は、食育推進基本法の策定にも係わった方。このような食育の第1人者が群馬にいらっしゃることは大変ありがたいことである。高橋先生には今後益々ご活躍頂きたい。