有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1156 全国聴導犬キャラバンNo1 in山形「全国ろうあ者大会、山形県庁、山形市内」

2013-06-26 07:19:56 | 「年賀寄附分配金」

スタッフ矢澤Report:

日本郵便株式会社 平成25年度「年賀寄附分配金」事業

No.1 「聴導犬普及するための『聴導犬ユーザー』による『聴導犬』出前デモンストレーション」 in 山形

 (福)日本聴導犬協会の年間スケジュールの中でも、毎年、参加させて頂いております「全国ろうあ者大会」。今回の山形大会で16回目の参加を数える積み重ねとなりました。

 参加のきっかけになりましたのは、(福)日本聴導犬協会がある宮田村のHさんのお誘いでした。「耳の不自由な方のための聴導犬事業なら、『全国ろうあ者大会』に参加しないとダメ」と、ご助言をくださいました。

 当時は、「聴導犬」という言葉もご存じない方が多かったのですが、それでも、ブースをお訪ねくださいます方たちが口々に「聴導犬は高い」という認識の方も多く、この16年間、地道に地道に、「聴導犬は無料」をPRをさせて頂いて参りました。

 この16年の中で、とても嬉しく幸せに思いますのが、ここ数年はユーザーさんが同行してくださり、ご自身の経験や良い変化を積極的に伝えてくださることです。

 

 毎回、聴導犬ユーザーさんに同行していただきますが、今回は新潟の聴導犬いこまちゃんとユーザーKさんを途中でピックアップして、同行していただきました。たくさんの希望者や関心のある方に、Kさんの体験談はとても参考にも、勇気づけにもなったようです。

 Kさんは、聴導犬いこまちゃんとの生活が3年目を迎え、強い信頼関係と愛情でとても輝いて生活をされています。そのお姿を拝見するだけで、訓練士にとってはやりがい、いきがいになります。また、聴導犬ユーザーさんと出掛けることは、とても勉強になり、訓練で足りないところはないかとか、聴導犬の思ってもみない効用で、ユーザーさんの生活はもちろん、お人柄まで変わられる幸せを感じ、私ども訓練士にとって貴重な機会となります。

  今まで「耳の日」や「聴こえない方対象のイベント」に数多く参加させて頂きました。今回の2日間の「全国ろうあ者大会」でも、遠くから手を振ってきて下さる方、何度もブースに足を運んで下さる方、地元・長野から参加の方々の応援。「久し振り」「また会えたね」「協会は頑張っているね」と笑顔で声を掛けて下さるみなさまとの再会など、嬉しさの連続でした。

  当日の助っ人は、聴導犬ユーザーKさんはもちろん、ボランティアY様が参加し、Y様のお引き立てで、手話グループ7名のみなさま。埼玉県からはH家のご家族が来てくださいました。(福)日本聴導犬協会のブースは楽しさいっぱいでした。

 みなさま、(福)日本聴導犬協会のことはスタッフ以上にご存じです。終始笑顔で、協会活動や聴導犬についての説明をしてくださいました。

 この日も(福)日本聴導犬協会が多くの方々に支えられていると、感謝とともに改めて実感いたしました。

  その中で、全日本ろうあ連盟様からイベント出展の光栄なお誘いもいただけました。光栄なことで、これまでの参加を認めてくださった慶びは表現できません。

 二日間のブースにいらしてくださいましたのは、聴導犬ユーザー希望の方や、聴導犬のデモ依頼、マスコミ取材まで頂き、積み重ねの大切さを改めて感じました。

  翌日、山形県庁の障がい福祉課にもご挨拶に伺い、聴導犬ユーザーKさんの体験談の中で

「いこまちゃんが来てから、音を教えてくれる安心感だけでなく、一緒に暮らせて幸せが大きくなったこと、私自身が大きく変わりました。自分ではわからなかったけど、前は怖い顔をしていると言われることが多かったのに、今は笑顔になって気持ちも優しくなった」

  との言葉に、私どもまで胸が熱くなりました。

  山形市内では、一般の方々が優しく温かい目で聴導犬を見てくださる場面が多くありました。ユーザーKさんと聴導犬いこまちゃんは地元のバスに乗ったり、何件かのお店で買い物をされましたが、どこでも好意的に迎えてくださいました。

 

 

ただ、レストランではご理解頂き難く、入店まで時間が掛かる場面もありましたが、この2日間、たくさんの良い経験と今後の課題も意識できる機会となりました。

 このような機会を頂戴できた日本郵便株式会社 平成25年度「年賀寄附分配金」と、お手伝いをくださいましたみなさま、ブースに応援にきてくださいましたたくさんの方々に深く、感謝申し上げます。



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