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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

年をとる

2019-03-11 04:26:06 | 気層化石


三月に入って目がしょぼしょぼしだした。

花粉のせいだと思っていたけど、年齢のせいもあるらしい。

年をとってくるといろいろケアしなくてはならなくなるらしいね。

われわれは、この世界で長生きすることはそうないので、こういう肉体の変化は新鮮な経験ではあるよ。

年をとることはまた楽しい。今まで積み重ねてきたことから何かが芽生えてくる。

何かが安定してくる。

若いころに、愛を信じてがむしゃらにやってきたことが、できる力となって自分の中に満ちている。もちろんそれはかのじょのおかげなんだけどね。

霊魂は違うが、この人生の本番はこれからだという気がするよ。





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ニヒリズム

2019-03-10 04:20:27 | 気層化石


ツルゲーネフの「父と子」を読んだ。

主人公がニヒリストだということで、ちょっと斜めに構えて読んでたんだけどね、なかなか感動的だった。

最後まで読んだ時には涙が出たよ。

あまりネタばれはよくないので詳しくは言わない。

ただとにかくわたしはニヒリズムは嫌いだ。それはすべての価値を認めないが、それ自身が多くの価値観の一つでしかないことに気づかない。

このうつくしい創造のすべてを、唯物論の見方で見るのはばかげている。ニヒリズムそのものが、その批判の対象として多くの存在を必要とするのは、根本的にそれが大きな矛盾を抱えていることを意味する。

要するにそれは、子が親に敵対するときの、こけおどしの一種にほかならないのだ。

などと、ロシア文学的に言ってみた。





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歯医者

2019-03-09 04:24:47 | 気層化石


歯を一本抜いてきた。

もう義歯にするので、よけいなのはみんな抜くらしい。

もうだいぶ歯はぬけていて、硬いものは食べられなくなっていたから、仕方ないんだけど、なんだか惜しい気はするよ。

年をとるということはそれなりの処置をせねばならないということだ。でも、なんとなくサイボーグにでもなるような気分もして悪くない。

ポリデントとか、つかうようになるんだろうな。入れ歯を入れるのってどんな感じなんだろうか。

とにかく、改造が終わったら焼き肉でも食べてみるか。





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ナポリタン

2019-03-08 04:26:25 | 気層化石


なんか夕食のことばかりだね。

息子がナポリタンを作りたいというので、クックパッドでしらべて、二人で作った。

具材料を切ってパスタをゆでるまではわたしがやった。野菜やパスタを炒めるのは息子がやった。

六人分を一つの大鍋でいっぺんに作ったら、なんかパスタが重くてかき回すのに一苦労だったらしい。

ちょっと味が薄かったかななんて言ってたけど、おいしかったよ。

息子はいろんなパスタをマスターしたいと言っていた。

向上心には学ぶべきだね。

決まり切ったレパートリーに安住してそればかりつくってたわたしにも良い刺激をくれる。

ちょっと心を入れ替えなければいけない。





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スランプ継続中

2019-03-07 04:35:38 | 気層化石


少し前だけど、米朝首脳会談があったね。

あのとき、いろんな現象を見て、書きたいこともいっぱいあったのだが、書けなかった。

なぜかというと、この肉体の機能を馬鹿に妨害されているからだ。

書きたいと思っても、なんか、言葉が浮かんでこないんだよ。

まあ、書いてはいけないということでもあったんだろう。きついことだしね。

前なら、サービスのいいアンタレスがなんでも書いてたんだが、今はその彼も著しくおとなしい。書く気にならないらしい。

今は、われわれは、あまりものを言わないほうがいいのだと思っている。

だからこんな感じで、日ごろのよしなしごとばかり書いてるわけだ。





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うちの白薔薇

2019-03-06 04:28:30 | 気層化石


うちの庭の白薔薇。前にも紹介したけどね、あれ以後のことも書きたくてまたあげてみた。

長く咲いてくれているんだけど、こうして開いてきてみると、彼女?の不器用さがわかるだろう。

薔薇としては、まだ勉強が必要なんだ。ほかの薔薇は、もっと花びらのまき方だとか数だとか、うまくやれてるけど、この薔薇はまだそこまでいってないみたいだ。

花はどんな努力をしてるんだろうね。うまく咲けるようになるためには、どれだけ花を咲かせなきゃならないんだろう。

ほかの薔薇と比べたら、まだ素人っぽいという感じだけど、頑張っているのがいとおしくて、つい見てしまう。

また次の花が楽しみだね。




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怒りの葡萄

2019-03-05 04:36:58 | 気層化石


ジョン・スタインベックの代表作。うちに昔の世界文学全集が何冊かあった中にこれがあったので、読んでみた。

世界恐慌の時代のアメリカの貧農一家の物語なんだけどね、まるで別世界のファンタジーのようで面白かった。

故郷を追われた小作農の一家が、楽土と頼んでカリフォルニアを目指して旅をするんだ。しかしカリフォルニアで見たものは…と、帯を書くならこんな感じになるだろうね。あまりネタばれはよくない。

次々に降りかかる苦難をかきわけて、一家は命をつなぐために生き抜くんだ。激しい貧しさと、夢と、あまりに厳しい現実。その中でも助け合い、ないにひとしいものでも与え合おうとする、かすかな人間性の光。結末が印象的だった。

さて次は何を読もう。時間はたっぷりとあるから、また世界文学全集に手を伸ばそうか。





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ひとり鍋

2019-03-04 04:19:45 | 気層化石


仕事のない日は、亭主はいつもひとり鍋を作って昼間から酒を飲んでいる。

自分の分だけを作ってね。

エビだとかイカだとかタラだとか、自分の好きなものをぶち込んでひとりでつついてる。

優雅なもんだと思ってる。

まあ言いたいことはあるんだけど、黙っておこう。

正確に言えば、この存在はもう彼の妻ではないんだ。わかれたわけではないけれど、霊魂が違えば、何かが薄くなる。

いろんなことがあったしね。

半分他人様だと見れば、怒りもわいてこない。

同じ家に住んでいても、心は違う世界を生きている。

今は、お互いに痛いところをよけてつきあっていればいいという感じだよ。





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ドライカレー

2019-03-03 04:31:17 | 気層化石


ネタがないので、夕食のことでも書こう。

四男坊がドライカレーの作り方を教えてくれた。

合いびき肉とみじん切りにしたたまねぎとニンジンを炒める。

水少しとカレー粉を入れてさらに炒める。

ごはんにかけてできあがり。

できたら、息子は一番最初にわたしの分をついでくれた。

なんだかそんなことがくすぐったかった。母親というのはいつもみんなの後だから。

おいしかったよ。





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うぐいす

2019-03-02 04:20:42 | 気層化石


はすむかいにある竹やぶで、うぐいすが鳴き始めた。

春だね。

でもこんな近所でうぐいすの声が聴けるのは今年が初めてだ。

一区画離れたところに、荒れ放題に荒れた空き地があって、そこに鳥のねぐらにちょうどよさそうな木が生えてて、去年までうぐいすはそこで鳴いてたんだよ。

だけどね、いつかしらそこがきれいに整地されてしまって木がなくなってしまったんだ。

だからうぐいすは困ってしまって、うちの近くに新たに縄張りを張ったんだと思う。

きれいな声で鳴いてくれるもんだから、散歩の途中などに立ち止まって、しばらく聞きほれている。





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