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青城澄
人間の裏切りにあった神が、たったひとり自分のもとに返ってきた人間の魂を救うため、巨大な魔と闘う。疲れ果てているが為それに勝てないことを理解した神は、大いなる深淵の神を呼び、魔とともに自分を飲み込んでくれることを願う。
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「小さな小さな神さま」に出てくる神です。神とは言うが、概念的には神を越えた神であるらしい。善も悪も、聖も魔も、ともにすべてをのみこんでしまうという、あまりにも大きな存在。作者は、人間を愛し育てている神の上に、すべてを認め、すべてを支えている大きな存在を考えていたらしい。それには、すべてを存在の前の深淵にのみこむ深淵の女神と、すべての存在の生を照らす豊穣の女神にんかなとあり、この二柱は根を同じにしているらしい。
実におもしろい神話です。