世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

神のごときミケランジェロ

2013-10-10 04:04:26 | アートの小箱

かのじょはこの芸術家がきらいだった。
だからめったには使わなかった。
なぜというに、この芸術家こそが、人間の狡さの象徴だからだ。

真実を告げれば、この芸術家の作品は、ほとんどが、裏の馬鹿の操作によってつくられたものなのである。こういう表現者はけっこういる。かのじょの好きな画家の中にも、けっこういるのだが、ミケランジェロほど、ずるい芸術家はいない。

人間は、天使には絶対に正当な評価をしないが、人間には、下駄をはかせまくって、天才を作り上げる。ミケランジェロが順当に人間に評価されているのに対し、レオナルドに対して人間は今も、歪んだ感情を持つ。これによって、ミケランジェロが、本当は、偽物だったということが、わかるのである。

今も、ミケランジェロの作品にケチをつける人間はあまりいない。だが、レオナルドにはいつも、歪んだ人間の気持ちがつきまとう。

要するにミケランジェロは、レオナルドをつぶすために、その対抗として人間がつくりあげた天才なのである。

信じられないかね? だが本当なのだ。

いずれあなたがたは、ミケランジェロの真実を見る。そのとき、彼の作品が、どのように見えるかは、お楽しみにしておくがよい。言っておくが、かなり、きついぞ。

人間というものは、本当に優れたものには、いくつもあらを探して歪んだ評価をするが、本当の馬鹿には、欠点など一切見ずに最高の名誉を与えるのだ。神のごとき、と。



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絵の解説 (てんこ)
2013-10-10 04:08:10
ミケランジェロ・ブオナローティ、「アダムの創造」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス。

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