月の世に降りた一角獣
2013年
月の世の物語、本章「恋」より
線刻派表現は、おもしろい。だがこれは人間には無理だ。
技術よりも、人格が問題となる表現だからだ。
天使は、一度は、この線刻派による絵画表現を試みてほしい。
高い技術など要らない。ボールペンや鉛筆などで簡単に描ける。
おもしろいものができるようになるまで、そう努力を必要としない。
まったく、おもしろい表現である。
2013年
月の世の物語、本章「恋」より
線刻派表現は、おもしろい。だがこれは人間には無理だ。
技術よりも、人格が問題となる表現だからだ。
天使は、一度は、この線刻派による絵画表現を試みてほしい。
高い技術など要らない。ボールペンや鉛筆などで簡単に描ける。
おもしろいものができるようになるまで、そう努力を必要としない。
まったく、おもしろい表現である。
仏教美術には、最近好ましくない影が流れ始めている。かのじょも昔は、中宮寺の弥勒菩薩や東大寺戒壇院の四天王像などが好きだった。だが今は、昔ほどの輝きを感じられない。
ご存じのように仏教には根底に大きな間違いがある。彼女はそれを明らかにしてしまった。そのことが、仏教の背後の見えない世界に影響を与えぬはずはない。
なにごとかのことが起こっている、ということを感じざるを得ないだろう。
この図は彼女が弥勒菩薩半跏思惟像に着想を得て、創造したものである。
弥勒はもう考えるのをやめ、立ち上がり、歩き始めている。すべての人を救うために、行動を起こし始めているのである。それが、すばらしい自分自身というものなのだ。
右手に持つ薔薇は、美と真実の象徴である。
この図は、自己存在の美を唱えたかのじょが残した、ひとつぶの宝石である。
真実の天使は、死ねばこういう顔になる。信じられるかね。これが孔子なのだ。超がつくマジメ男とは、これのことなのである。嘘のような本当の話だ。
天使はみな美しいが、彼のこの風貌は特異である。めったにいないタイプだ。しかし彼はこの顔のおかげで、たいそう人類に甘く見られている。
あなたがたはいつの世も、この天使にはまりまくったのである。かわいいなどというものではないからだ。
どうだ。恐ろしいだろう、真実の天使は。
もう二度と会えないのだぞ、この天使には。
この方は、やさしい方なんですよ。
ほんとうに、細やかに愛してくれる。
とてもやさしい方なんです。
それはもう美しい。
怒ってます。
目が怒ってます。
こんな人を怒らせたら、おしまいなんですよ。
怒ってますよ。
だれが橋梁用ケーブル切ったんですか?
アルギエバさまです。
なんで「さま」づけかというと、ほんとうに怖いお方だからです。
怖いんですよ。
ほんとうに怖いんですよ。
怒らせたらおしまいなんですよ。
怒ってますよ。
とんでもなく怒ってます。
だれが橋梁用ケーブル切ったんですか?