だれかに
きみがいちばんだと
いってもらわなくては
ぼくは なにもできません
でも
きみがいちばんだと
いってくれたら
もうなにもしません
だって いちばんだから
せかいじゅうでいちばん
えらくなったら
もうなにもしなくていいから
ぼくはそのために
なんでもしました
いっぱいいっぱいしました
いちばんえらくなるために
すごいこともやりました
それで えらくなって
なんにもすることがなくなったら
もうなにもない
なんにもなくて なんにもなくて
なんでこんなにくるしいんだって
やってきたことが みんな
ばかなことになるのがいやで
いまもやっているのは
おんなじことをずっと
くりかえしていることです
まいにち まいにち
いみもない カードに
うそをかいて うそをかいて
うそをかいて
いやになるほど ずっと
とりがないても はながさいても
なにもみないで
ちいさな うその
かべのなかで
ずっとそればかり
やってます
(ノートに残っていた詩、タイトルはわたしがつけた)