日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2020続編 - 一八寿し

2020-11-01 17:33:45 | 居酒屋
またしても足をすくわれかけたものの、立て直しには成功しました。「一八寿し」の暖簾をくぐります。
今日中に青森から列車で帰るという前提で考えた場合、二時半の便で函館を出れば間に合いました。あえて一本早めたのは、降り出す前に海峡を渡りたかったのに加え、青森で一杯やって帰りたかったからでもあります。持ち帰る荷物をまとめ、帰りの列車を手配してからバスに乗ると、五時頃には青森駅に着きます。駅前で土産を買った後、「大黒寿司」で一杯やれば頃合いとなるはずでした。ところがその「大黒寿司」の袖看板が消えていました。ただし、店内の明かりはついており、玄関にはしばらく店を閉める旨の張り紙があります。しばらく閉めるということは、いずれまた再開するかもしれないということです。しかし、その可能性に期待して一報入れるも、予約で満席という信じがたい返答が。自身にとっては初耳ながら、今日がたまたま「すしの日」とやらに重なったらしく、その関係でやたらに混んでいるようでした。
まさかの事態に直面したとき、甦ったのは去年の二月の出来事です。今日と同じく、帰りがけに一杯やろうとしたところ、まさかの臨時休業に面食らったというのがそのときの顛末でした。しかし、あのときと違うことが一つだけあります。「一八寿し」という切り札が温存されていることです。あちらにも振られれば振り出しに戻る状況で、不穏な空気を感じつつ店へ向かうと、玄関の窓越しに待ち客らしき人影が見えました。この状況で突入し、あえなく振られてしまえば何とも小恥ずかしいものがあります。そうなることを避けるべく、一呼吸置いて問い合わせると、電話口のお姉さんからは、待ち客が一組いる、ただしお客は入れ替わるため、直に案内できるだろうとの的確な説明が。すぐに向かうと返答して店へ戻ると、二人組の先客が出るところと重なりました。先にいた待ち客を通した後、五分足らずの待ち時間で無事着席という結果です。
そのようなわけで、席数こそ減らされてはいるもののカウンターは満席、空いているテーブル席にも予約が入っているようです。先客が席を立っても、すぐさま次のお客が入ってきます。引きも切らない注文を捌くため、カウンターに立つ板前は増員され、今夜は五名の布陣です。今日に限った現象の可能性はあるものの、弘前の現状を小耳に挟んで、青森はどうかと気にかかっていただけに、老婆心で終わってくれたことを幸いに思います。

一八寿し
青森市新町1-10-11
017-722-2639
1130AM-1430PM/1600PM-2145PM(日曜 -2045PM)
第二・第四日曜定休

一八
真鯛
平目
あん肝
にぎり(松)
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