徳島に泊まる機会も事実上年に一度限りということになると、久々にはしご酒をしてみたくなるのは人情です。しかし今年も何だかんだで遅くなり、今からでも入れる店を探すのは難題です。そこまでしてもう一杯やりたいという気分でもありません。中華そばをいただいて締めくくるという、同じ流れの繰り返しとなりました。
それは想定の範囲内ながらも、誤算が一つありました。愛用していた「道麺」が見当たらないのです。あるべき場所には、開店してまだ一月半という他のラーメン屋が入っていました。あの繁盛ぶりを考えると、不振で店を畳んだようには思われません。味を若干変えたことから、屋号も変えて再出発したのだろうかとも思いました。ならば早速入ってみるのも一興ではありますが、それは次回の課題とし、今回は代わりの店に飛び込みました。「阿波屋」の暖簾をくぐります。
どういうわけかblogの記録になないものの、四、五年前に一度だけ世話になった記憶があります。その後出会った「道麺」の個性的な味わいが癖になり、こちらの店には無沙汰をして現在に至るわけなのですが、当店の中華そばもそれはそれで印象に残っていました。「道麺」の後継店を差し置いてこちらを選んだのは、あやふやになりつつあるあの味を、今一度確かめておきたかったという事情によります。
「道麺」ほどではないものの、長いカウンターが一本延び、それ以外にもテーブルがいくつかあるため、収容力はあちら以上と見受けられます。その店内は酔客らで常時賑わい、繁盛ぶりは相変わらずです。前もそうだったかどうか、中華そばの他に阿波屋そばなるものがあり、筆頭に掲げられているのは後者です。その正体は、バラ肉を起点に時計回りでメンマ、煮卵、青葱を乗せ、中央にもやしを盛ったものでした。それに加えて酢橘の小皿も。三分の一ほど残してから絞るようにというのが接客のお姉さんによる説明です。その指南に従い終盤に絞ると、スープの甘辛さに勝るとも劣らない酢橘の風味が立ち上がりました。これほど強いものだったかと思うほどの香りです。ただし、猫に小判というべきか、それが中華そばに不可欠なものとまでは思われませんでした。おそらくは、煮卵と酢橘が中華そばとの違いなのでしょう。それらを省いた中華そばにして、代わりに肉を増量するのもよさそうです。
★阿波屋
徳島市両国橋34
088-623-9596
1100AM-1400PM/1800PM-300AM(金土及び祝前日 -500AM 日曜 - 2400PM)
祝日除く月曜定休
阿波屋そば750円
それは想定の範囲内ながらも、誤算が一つありました。愛用していた「道麺」が見当たらないのです。あるべき場所には、開店してまだ一月半という他のラーメン屋が入っていました。あの繁盛ぶりを考えると、不振で店を畳んだようには思われません。味を若干変えたことから、屋号も変えて再出発したのだろうかとも思いました。ならば早速入ってみるのも一興ではありますが、それは次回の課題とし、今回は代わりの店に飛び込みました。「阿波屋」の暖簾をくぐります。
どういうわけかblogの記録になないものの、四、五年前に一度だけ世話になった記憶があります。その後出会った「道麺」の個性的な味わいが癖になり、こちらの店には無沙汰をして現在に至るわけなのですが、当店の中華そばもそれはそれで印象に残っていました。「道麺」の後継店を差し置いてこちらを選んだのは、あやふやになりつつあるあの味を、今一度確かめておきたかったという事情によります。
「道麺」ほどではないものの、長いカウンターが一本延び、それ以外にもテーブルがいくつかあるため、収容力はあちら以上と見受けられます。その店内は酔客らで常時賑わい、繁盛ぶりは相変わらずです。前もそうだったかどうか、中華そばの他に阿波屋そばなるものがあり、筆頭に掲げられているのは後者です。その正体は、バラ肉を起点に時計回りでメンマ、煮卵、青葱を乗せ、中央にもやしを盛ったものでした。それに加えて酢橘の小皿も。三分の一ほど残してから絞るようにというのが接客のお姉さんによる説明です。その指南に従い終盤に絞ると、スープの甘辛さに勝るとも劣らない酢橘の風味が立ち上がりました。これほど強いものだったかと思うほどの香りです。ただし、猫に小判というべきか、それが中華そばに不可欠なものとまでは思われませんでした。おそらくは、煮卵と酢橘が中華そばとの違いなのでしょう。それらを省いた中華そばにして、代わりに肉を増量するのもよさそうです。
★阿波屋
徳島市両国橋34
088-623-9596
1100AM-1400PM/1800PM-300AM(金土及び祝前日 -500AM 日曜 - 2400PM)
祝日除く月曜定休
阿波屋そば750円