先月下旬の開幕以来、週末の直前に休養日が入り、試合数が一時的に減るという傾向は一貫していました。ただでさえ試合数が少なくなる最終盤はなおさらです。北海道、北信越と九州沖縄は終戦しており、東北と東海でも試合がなかったため、関東、近畿、中国、四国の12大会で18試合の開催にとどまりました。
34日目を終えた時点で新たに6代表が決まり、残る代表の座は18となりました。全ての大会で4強以内に絞り込まれ、10大会は決勝を残すのみです。これは、残る試合もあと34しかないことを意味します。日毎に試合結果を振り返るのはここまでとし、週末は近場の決勝を観に行くのも一興のところ、あいにく明日は台風来襲との予報が出ています。引き続き我が家でやり過ごすしかなさそうです。
・関東
東京学館浦安は敗れ、初の甲子園出場は惜しくもなりませんでした。
・近畿
大体大浪商は敗れるも、市尼崎が二年ぶりの決勝に進みました。前回は下馬評が必ずしも高くない中、再試合を含む接戦を次々に勝ち上がり、奇跡の快進撃と形容すべき戦いぶりを見せましたが、今回は秋季に県4強、春季も県3位に入り、戦前の下馬評でも滝川二に次ぐ二番手に挙げられています。つまり順当に勝ち上がってきたわけですが、決勝で相見えるのは報徳学園です。滝川二、市尼崎を神戸国際大付と報徳学園が追うとされていた中、そのうち滝川二と神戸国際大付を破って勝ち上がった実力は侮れません。最後にして最大の難関を乗り越えられるかが注目されます。
・四国
生光学園は敗れ、またしても代表の座をあと一歩のところで逃しました。霞ヶ浦と同様、なかなか呪縛を破ることができません。
13年ぶりの4強に進んでいた松山商は、新田に一蹴されて散りました。済美と今治西を含む4強の顔触れを考えても、近年の実績で見劣りするのは明らかでしたが、1安打無四球に抑えられる完敗で、格の違いが一層如実に現れたのは酷な結果です。盛者必衰としみじみ思う出来事でした。
盛者必衰といえば、明徳義塾が決勝で足をすくわれ、連覇は8で止まりました。それも、大量10点を奪われての完敗です。ただし、松山商と違うのは、最終回に2点返して意地を見せたことです。主戦が全試合を投げ抜いたのも特筆されます。明治神宮大会制覇の立役者となり、その後もほぼ一人で投げ抜いてきた主戦に寄せる信頼が、それだけ絶大だったということでしょう。今や複数投手制が当たり前になった中、大黒柱に全てを託す心意気が殊勝に感じられました。試合の流れを客観的に振り返り、勝者を讃え、自軍の選手を労い、全ての自分の責任と潔い敗戦の弁にも、歴戦の名将にしか語れない含蓄に満ちています。生光学園の悲劇的な結末とは一味違う、清々しく美しい散り際でした。
★西千葉大会決勝
中央学院6-2東京学館浦安
★南大阪大会準決勝
近大付4-2大体大浪商
★東兵庫大会準決勝
報徳学園3-2神戸国際大付
市尼崎12-6村野工
★徳島大会決勝
生光学園2-4鳴門
★愛媛大会準決勝
松山商0-9新田
今治西1-8済美
★高知大会決勝
明徳義塾2-10高知商
34日目を終えた時点で新たに6代表が決まり、残る代表の座は18となりました。全ての大会で4強以内に絞り込まれ、10大会は決勝を残すのみです。これは、残る試合もあと34しかないことを意味します。日毎に試合結果を振り返るのはここまでとし、週末は近場の決勝を観に行くのも一興のところ、あいにく明日は台風来襲との予報が出ています。引き続き我が家でやり過ごすしかなさそうです。
・関東
東京学館浦安は敗れ、初の甲子園出場は惜しくもなりませんでした。
・近畿
大体大浪商は敗れるも、市尼崎が二年ぶりの決勝に進みました。前回は下馬評が必ずしも高くない中、再試合を含む接戦を次々に勝ち上がり、奇跡の快進撃と形容すべき戦いぶりを見せましたが、今回は秋季に県4強、春季も県3位に入り、戦前の下馬評でも滝川二に次ぐ二番手に挙げられています。つまり順当に勝ち上がってきたわけですが、決勝で相見えるのは報徳学園です。滝川二、市尼崎を神戸国際大付と報徳学園が追うとされていた中、そのうち滝川二と神戸国際大付を破って勝ち上がった実力は侮れません。最後にして最大の難関を乗り越えられるかが注目されます。
・四国
生光学園は敗れ、またしても代表の座をあと一歩のところで逃しました。霞ヶ浦と同様、なかなか呪縛を破ることができません。
13年ぶりの4強に進んでいた松山商は、新田に一蹴されて散りました。済美と今治西を含む4強の顔触れを考えても、近年の実績で見劣りするのは明らかでしたが、1安打無四球に抑えられる完敗で、格の違いが一層如実に現れたのは酷な結果です。盛者必衰としみじみ思う出来事でした。
盛者必衰といえば、明徳義塾が決勝で足をすくわれ、連覇は8で止まりました。それも、大量10点を奪われての完敗です。ただし、松山商と違うのは、最終回に2点返して意地を見せたことです。主戦が全試合を投げ抜いたのも特筆されます。明治神宮大会制覇の立役者となり、その後もほぼ一人で投げ抜いてきた主戦に寄せる信頼が、それだけ絶大だったということでしょう。今や複数投手制が当たり前になった中、大黒柱に全てを託す心意気が殊勝に感じられました。試合の流れを客観的に振り返り、勝者を讃え、自軍の選手を労い、全ての自分の責任と潔い敗戦の弁にも、歴戦の名将にしか語れない含蓄に満ちています。生光学園の悲劇的な結末とは一味違う、清々しく美しい散り際でした。
★西千葉大会決勝
中央学院6-2東京学館浦安
★南大阪大会準決勝
近大付4-2大体大浪商
★東兵庫大会準決勝
報徳学園3-2神戸国際大付
市尼崎12-6村野工
★徳島大会決勝
生光学園2-4鳴門
★愛媛大会準決勝
松山商0-9新田
今治西1-8済美
★高知大会決勝
明徳義塾2-10高知商