日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2018(24)

2018-07-24 09:39:45 | 野球
先月下旬の開幕以来二月目に突入した地方大会、第31日は22大会59試合が戦われ、そのうち4試合が決勝戦でした。日毎に試合数が半減していき、いよいよ大詰めと実感させられます。

・近畿
公式サイトの中継予定を見て目を疑ったのは、鳥羽が登場する準々決勝第4試合の開始が18時半とされていることでした。しかし誤植ではありませんでした。府連盟の発表を見て知ったのは、11時開始の第2試合の終了後に昼休みを入れ、第3試合を四時からにしたことによる影響だということです。最高気温38度の予報に鑑み、最も気温が上がる時間帯を避けたのでしょう。しかし、実質的には第3試合を順延して第4試合の時間帯に回し、押し出された第4試合をナイターに振り替えた形ともいえます。つまり、第3試合を戦う両軍にとっては五十歩百歩の違いに過ぎず、明確な違いが出るのは第4試合だけということです。しかも、炎天下を避けられる一方、不慣れなナイターで戦わなければならないことを考えると、観客はともかく選手にどこまで恩恵がもたらされるかが微妙なところではありました。
こうして異例の遅い開始となったこの試合、九時過ぎに帰った時点でまだ7回でした。鳥羽が序盤に先制して4点差をつけるも中盤に逆転され、なおも押され気味の状況を必死に凌いでいるところでした。その後8回裏に1点返して追いつくも勝ち越せず、延長11回表に再び勝ち越されて終戦という顛末です。三年前の神がかり的な強運は最後まで発揮されず、そのとき決勝で涙を呑んだ立命館宇治が雪辱を果たしました。試合終了時刻は22時37分、プロならともかく高校野球がこの時間帯まで戦われるなどということがこれまでにもあったのでしょうか。準決勝と決勝は開始時刻を早めて乗り切ることが決まっており、少なくとも今季は後にも先にもこの日限りの珍現象ということになります。

初代代表桐蔭も1点差で惜敗しました。こちらは12対11という打撃戦でした。前日敗れた高松、岐阜の両校にしてもそうでしたが、打つには打つが守り切れないというのが、今季上位に進出した伝統校に共通する傾向です。打力はそこそこ鍛えられても、投手力と守備力は身体能力に依存する部分が大きく、強豪との差が如実に出やすいということかもしれません。伝統校の中でも傑出した堅守を誇る彦根東は、希有な存在ということになります。

・中国
大社が敗れ、皆勤15校の中では鳥取西が最後の砦となりました。鳥羽、桐蔭の敗退により、初代代表10校で勝ち残るのも鳥取西のみとなります。

・四国
徳島商は鳴門渦潮に一蹴されて散りました。中盤まで両軍無得点の投手戦を経て、7回表に待望の先制点を挙げるも、その裏に一挙8点取り返されて終戦という唐突な幕切れでした。勝った鳴門渦潮は、悲願の初代表を目指す生光学園と準決勝を戦います。

★秋田大会準決勝
 由利4-7金足農
★京都大会準々決勝
 龍谷大平安11-0乙訓
 立命館宇治6-5鳥羽(延長10回)
★南大阪大会準々決勝
 大阪偕星3-5大体大浪商
★西兵庫大会準々決勝
 洲本2-5明石商
 小野4-2社
★奈良大会3回戦
 橿原学院11-3磯城野
★和歌山大会準々決勝
 紀北工12-11桐蔭
★島根大会準々決勝
 大社6-7出雲商(延長12回)
★山口大会準々決勝
 徳山5-11宇部鴻城
★徳島大会準々決勝
 徳島商1-8x鳴門渦潮
 脇町0-7x生光学園
★高知大会準々決勝
 追手前2-9x高知商
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