日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2018(5)

2018-07-05 22:22:35 | 野球
昨日をもって北海道の支部予選は終結。沖縄では異例の五日連続雨天中止となり、九州では鹿児島に先んじて熊本が開幕しました。月初の四日間の戦いぶりを振り返ります。

・第9日(7/1)
旭川地区と沖縄が全試合中止。東愛知が開幕し、南北北海道と東西愛知の4大会で43試合の開催でした。
西愛知では、藩校の流れを汲む伝統校、旭丘と明和の両校が揃って初戦を突破しました。中でも旭丘は第1回大会から皆勤している15校の一つであり、なおかつ敗者復活からの全国制覇という空前絶後の記録を保持することから、全国紙でも写真付きで報じられています。しかしその記事によると、近年は部員不足に悩んでおり、新入部員がなかった代もあるとの裏話が。少子化に野球人気の凋落が追い討ちをかけ、伝説級の名門も安泰とはいえなくなってきたようです。

・第10日(7/2)
沖縄がまたも全試合中止。釧根、空知、旭川の6試合は予定通り戦われたものの、小樽と札幌では計6試合のうち4試合が中止、そのうち3試合がノーゲーム、成立した2試合も5回コールドという内容でした。初回に13失点しながらノーゲームとなった小樽潮陵は命拾いしたことになります。相手が北照だったとはいえ、1回だけで13失点というと只事ではありません。雨でまともに試合ができる状態ではなかったのでしょう。

・第11日(7/3)
残っていた代表決定戦7試合が戦われ、支部予選終結かと思いきや、旭川の2試合が中止。札幌の1試合もノーゲームとなり、決着は翌日に持ち越されました。雨で順延された沖縄でも8試合中4試合が中止、1試合がノーゲームとなり、成立したのは3試合でした。
前日ノーゲームに救われた小樽潮陵は返り討ちに遭いました。1点差で迎えた8回に3点挙げて突き放すも、その裏に6点取られて敗れるという結末でした。両軍合わせて16得点という打撃戦の中にも、北照の老獪さが感じられる試合結果です。札幌南はそれをも越える打撃戦の末、16対20という野球とは思えない得点で敗れました。6点先行された5回に一挙8点挙げて逆転するも、その直後に5点返され、6回は1得点で4失点、7回は5得点で5失点、9回に2点返すも及ばずという顛末です。点を取ってもそれ以上に取り返され、最後に力尽きたことが窺われます。

沖縄では前週の土曜にも2試合中止となっており、これで四日連続中止が出たことになります。例年いち早く梅雨明けする沖縄には珍しい現象です。
加えて珍しいのはそのまま順延されないことです。土曜に中止となった2試合が月曜に順延されるのは、元々予定されている日曜の試合を考えれば順当ともいえます。しかし、日曜に中止となった9試合については、陽明対辺土名の一戦だけが翌日に順延され、他は火曜と水曜に分散されました。こうして設定された月曜の3試合がいずれも中止され、土曜から順延された2試合が火曜、日曜から順延された1試合が水曜に回るも、前者のうち首里東対浦添商の一戦は、四日間で三度目の中止に追い込まれ次の日に順延という経過です。文字だけでは何が何やら分からない、複雑な日程調整が繰り広げられています。
参戦二年目の沖縄カトリックは、今年も敗れて選手権初勝利ならず。ただし、初の公式戦だった去年の選手権こそ大敗したものの、直後の秋季大会では早くも公式戦初勝利を挙げ、春季も初戦敗退ながら9回まで戦い抜きました。この日もコールドながら8回まで戦うというそれなりの健闘ぶりです。

・第12日(7/4)
沖縄は中一日で今季三度目の全試合中止。首里東対浦添商にいたっては、五日で四度目の順延という異例の事態となりました。前日から順延された北海道の支部代表決定戦3試合に熊本の3試合が加わり、3大会6試合の開催です。
新たに開幕した熊本では、済々黌が初日早々散りました。中盤に1点先制するも追加点を奪えず、9回に3点奪われ逆転負けという顛末で、選手権では七年ぶりの初戦敗退です。その翌年に選手権出場を果たした後、翌年が4強、その次が8強、そこから3回戦敗退が三年続いて、今年の初戦敗退に至ります。初戦敗退からの復活劇の再現なるかが来季の見所となります。
ちなみに、熊本の開幕により、公式サイトでの中継も始まりました。去年は長野だけだった全試合中継が、石川、滋賀、奈良、和歌山、長崎の各大会で新たに導入されるなど、一層拡大されているのが今年の特徴です。連休中は連日50試合前後の中継が予定されており、相当忙しくなりそうです。

★北北海道大会
・名寄地区代表決定戦(7/1)
 士別翔雲17-7天塩
・釧根地区2回戦(7/1)
 根室根西標羅0-10x釧路工
 釧路湖陵7-9武修館
・十勝地区代表決定戦(7/1)
 広尾0-10帯広大谷
 江陵1-4白樺学園
・北見地区代表決定戦(7/1)
 北見北斗4-3北見工
・釧根地区代表決定戦(7/2)
 釧路明輝14-2別海
 標茶0-3釧路江南
・空知地区代表決定戦(7/2)
 岩見沢東1-7クラーク国際
★南北海道大会
・小樽地区3回戦(7/1)
 小樽潮陵11-6岩内
・室蘭地区代表決定戦(7/1)
 浦河2-9駒大苫小牧
 北海道栄9-1室蘭清水丘
・札幌地区代表決定戦(7/2)
 札幌厚別1-11x北海
・小樽地区代表決定戦(7/3)
 小樽潮陵7-9北照
・札幌地区代表決定戦(7/3)
 札幌南16-20札幌創成
★東愛知大会1回戦(7/1)
 豊橋東13-1豊田高専
 豊田大谷11-0豊川工
★西愛知大会1回戦(7/1)
 稲沢東4-8旭丘
 長久手5-6x明和
 佐織工0-5名古屋市工芸
★熊本大会1回戦(7/4)
 天草工3-1済々黌
★沖縄大会2回戦(7/3)
 沖縄カトリック4-11x与勝
 首里5-4浦添
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