日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い北陸へ 2015 - 赤玉金劇パシオン店

2015-02-07 23:57:56 | 居酒屋
間もなく日付も変わろうとする頃ではありますが、最後におでんで軽く一杯。せせらぎ通りを引き返して呑み屋街を横切り、片町の交差点の南東側にやってきました。立ち寄るのは「赤玉金劇パシオン店」です。
以前訪ねた本店が、交差点の角の超一等地に堂々と店を構えていたのと同様、こちらもきわめて分かりやすい場所にあります。本店とは国道を隔てて斜向かい、「金劇パシオン」なる映画館のごとき名を冠した巨大な雑居ビルの一階です。しかし、情緒も何もなさそうな建物の外観に反し、その一角を裏通りへの小路が貫いており、そこに「おでん」の赤提灯が灯っていて、店構えは本店以上に秀逸です。暖簾をくぐって店内に入ると、正面左手にカウンターが一本、右側には小上がりが四卓。明るい店内は大衆的な雰囲気で、自分と同じくはしご酒の二軒目、三軒目、あるいはそれ以上と思しき地元客が盛り上がっています。
金沢におでんの名店が数ある中、赤玉の特徴といえば、牛すじと湯豆腐が名物であること、おでんばかりかあらゆる肴が揃う品書きの豊富さといったところでしょうか。その特徴はこちらの店でも忠実に受け継がれており、カウンターの背面には目移りするほど様々な肴が、何枚もの半紙で貼り出されていました。おでん舟を中心にした清潔で機能的なカウンターの造りと、そこできびきび動く青年、お姉さん、ベテランの三人組も好ましいものがあります。
富山からの通算で四軒目ということもあり、さすがに酒は一杯限り、あとはおでんをいくつか選ぶのがせいぜいです。正面の一升瓶の中から選んだ常きげんはステンレスのちろりで燗付けされ、コップとともに供されました。名物の牛すじはもちろんのこと、おでんはどれも一つ一つが大ぶりで食べ応えがあり、価格以上の満足感があります。酒、肴、雰囲気、居心地どれをとっても申し分なく、さすが老舗と感服させられる名店でした。

赤玉金劇パシオン店
金沢市片町1-7-23
076-221-6655
1700PM-030AM(LO)
水曜定休

常きげん
牛すじ
大根
ロールキャベツ
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 町屋ダイニング あぐり

2015-02-07 22:29:32 | 居酒屋
前回金沢を訪ねたとき、教祖の名言を拝借して、金沢へ行くことは「浜長」へ行くことであると申しました。ところがその「浜長」に振られてしまいましたorz
10時過ぎに乗り込んだところ、既に看板だったという結果です。以前は同じ時間帯に入れたこともあると記憶しており、まだ間に合うだろうと思い込んで、悠長に風呂など浴びていたのが仇となりました。おそらく、10時前後でお客が引ければその時点で看板なのでしょう。次回以降の参考としますφ(. . )

とはいえ、真打ちに振られても立て直せるのが金沢の心強いところです。せせらぎ通りを延々北上し、以前も世話になった「あぐり」にやってきました。
この店に立ち寄ったのは一昨年の秋、金沢に連泊したときです。二泊目の特権を活かして新規開拓を試みたとき、何度か通りがかって注目していたこの店を選んだのでした。何度か通ったといっても、決して賑やかな場所ではありません。せせらぎ通りに沿って歩き、沿道の店が途切れた後も暗い夜道をひたすら北上して、こんな場所に飲食店があるかと半信半疑になってきた頃、ようやく現れるのがこの店です。看板をあえて置かず、大きな窓から漏れる明かりで店の存在を知らせるという佇まいは、住宅街でも煌々と看板を灯し続けるコンビニなどとは対極というべきもので、いかにも金沢らしい上品さに満ちています。
「町屋ダイニング」を標榜する通り、大正時代の町屋を活かしたこの店ですが、自分がそれと並んで心惹かれるのが、一枚板のカウンターです。厚さこそそれほどではないものの、黒光りする艶からしても、木目の美しさからしても、相当な高級材なのは素人でも一目瞭然です。建築当時の造りをそのまま残した天井と、三和土の床が純和風なのに対し、壁面に小洒落た酒器が並んだカウンターは程よい明るさのダウンライトに照らされ、雰囲気は直截にいうならカフェバーのようでもあります。
このような雰囲気からか客層は総じて若く、店員の多くも学生風です。しかし、若い店主が造った店にありがちな騒がしさはなく、中年の一人客でも心地よく酒が呑めます。心地よく呑めるのは、若いながらも機転の効いた店員の接客によるところもあるでしょう。前回主に接客してくれたのは、筑波大でデザインを修め、その後金沢の美大に転入してきた、つまり教祖の後輩にあたる青年でしたが、今日はその青年と美大で同級というお姉さんがカウンターに立ちます。年代が全く違うこちらに合わせて話題を選んだり、和らぎ水のグラスをほどよい間合いで入れ替えてくれるところは大したもので、今回も心地よく呑ませていただきました。

富山の名店を二軒はしごし、百花繚乱の海の幸を賞味した後では、ここの品書きがやや色褪せてしまうのは事実です。しかし、酒も肴も品数は必要にして十分で、価格はどれも良心的。一本ごとに替わる信楽焼の徳利など、器の一つ一つも凝っています。金沢でいの一番に寄りたいというまでには至らないとしても、連泊したときの二泊目であったり、短い間隔での再訪であったりしたとき、立ち寄ってみたくなるよさがこの店にはあります。そのような場面が訪れたときは、この店の暖簾を再びくぐるのもよさそうです。

町屋ダイニング あぐり
金沢市長町1-6-11
076-255-0770
1700PM-2300PM(LO)
不定休

遊穂・吉田蔵
突き出し(さわら山かけ)
蓮根饅頭
西京焼
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 投宿

2015-02-07 20:59:35 | 北陸
その後金沢駅からバスに乗り継ぎ香林坊で下車。前回も世話になった「きくのや」に投宿したところです。そのとき歩くのにも難儀するほど積もっていた雪は跡形もなく失せ、寒さも取り立ててどうということはありません。早春と形容するにふさわしい今夜の金沢市街です。
実は今日、兼六園のライトアップが行われており、金沢に泊まったのもそのためでした。しかし、到着がこの時間ではもう間に合いません。予定外の富山に寄り道したのが結果としては仇になりました。そもそも富山に寄ったのは、国鉄型の普通列車を待つという大義名分があったからで、その普通列車を逃してしまった以上、形の上では負けと見ることもできます。とはいえ、富山で呑むことについては完勝といってよい結果であり、二兎を追って少なくとも一兎を仕留めることはできたわけです。もう後がない「はくたか」にも乗れたため、これでどうにか痛み分けと納得しています。
時間的にも腹具合としても、金沢ではあと一軒寄れれば十分です。一風呂浴びてから呑み屋街に繰り出します。
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春まだ浅い北陸へ 2015 - はくたか20号

2015-02-07 19:41:57 | 北陸
国鉄型の普通列車を狙ったつもりが、結局特急に飛び乗りました。「はくたか」で金沢へ向かいます。
本音をいうなら、この程度の距離に特急料金を注ぎ込みたくはなかったのです。しかし、「やつはし」につい長居してしまい、七時過ぎに出る国鉄型の普通列車は逃しました。その結果残ったのは、帯に短し襷に長しの中途半端な時間でした。すなわち、そのまま駅に向かえば521系の普通列車に乗れはするものの、これでは面白くも何ともありません。だからといって、国鉄型の普通列車が次に出るのは小一時間後です。しかるに、たかが小一時間ではもう一軒はしごするわけにもいかず、手持ち無沙汰で待ち続けるしかありません。何とも歯痒い状況の中、「はくたか」に飛び乗れば国鉄型を待った場合に比べて一時間早着することが分かったため、早く着く方を選んだというのがここまでの顛末です。
このように、いわば究極の選択を迫られた上での結果だけに、これが最善なのかどうかは自分でもよく分かりません。とはいえ、国鉄型で運用される「北越」ばかりに気を取られ、同時に消え去る「はくたか」には手が回っていないのが実情でした。その「はくたか」の中でも特に貴重な北越急行の編成が来たということもあり、とりあえずこれでよかったのだろうと納得しています。

★富山1941/はくたか20(1020M)/2018金沢
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春まだ浅い北陸へ 2015 - やつはし

2015-02-07 17:54:28 | 居酒屋
先週札幌で、長らく素通りを続けていた「あんぽん」を訪ねたとき、同様に素通りしている店が他にもあると申しました。その手の店の代表格として挙げた「やつはし」を本日の二軒目とします。
牡蠣を理由に食わず嫌いをしていた「あんぽん」と違い、この店を避ける理由は特にありませんでした。しかるに、駅前に「親爺」「あら川」「真酒亭」と名店がひしめく富山にあって、唯一駅から遠いこの店には足が向かなかった次第です。そして去年の花見の際に訪ねたときは、残念ながら予約満席で振られました。しかし、今回もそのような事態を覚悟しつつ乗り込むと、幸いにして満席の貼り紙はありません。これにてようやく宿願達成と相成りました。

古びた雑居ビルの一階にある店舗は、建物と同様に年季が入っていながらも、清潔に手入れされた様子はむしろ好ましく感じられます。玄関から奥へと延びる折れ曲がったカウンターは、金沢の「大関」のそれを一回りか二回り短くしたもので、格子天井から下がった行灯、石を貼り合わせた床を含めて大衆割烹の趣です。カウンターと奥の座敷は隔てられ、一人酒には申し分ありません。中央には短髪黒縁眼鏡に割烹着の店主が立ち、Tシャツ姿の助手二人がつきます。ほどなくして女将も加わりました。店の年季の割に自分とさほど年代が変わらないことからして、おそらく二代目か三代目なのでしょう。
富山の居酒屋といえば、当然ながら富山湾の幸が売り物です。しかし、富山の名店が数ある中でも、魚介の秀逸さについて教祖がとりわけ絶賛しているのがここです。その評判通り、目の前の冷蔵ケースには数え切れないほどのネタが詰め込まれており、期待も否応なしに高まってきます。その魚介は冊子になった品書きを二面使って書き込まれており、刺身に始まり焼物、煮物、揚物、酢物、鍋物と死角がありません。またしても選びきれずに刺身を盛り合わせてもらうという展開です。
一人前と「小」がある中、二軒目ということもあり控えめに後者を選ぶと、十分気前よく盛られた六点が、下駄に乗って出てきました。お約束の鰤を主役にしつつも、平目、メダイ、梅貝など、「親爺」と違うものが盛られてくるところに、富山の居酒屋の実力が感じられます。ヤガラのほっこりした食感も秀逸。「四方浜キトキト魚直送」の看板に偽りはありませんでした。

やつはし
富山市桜木町6-4 千歳ビル1F
076-431-8284
1730PM-2200PM(LO)
日祝日定休

吉乃友
突き出し(真子と白子の煮付け)
刺身盛り合わせ小
ヤガラ天ぷら
雑魚汁小
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 親爺

2015-02-07 16:23:02 | 居酒屋
明るいうちから富山で呑むのは初めてのような気がします。毎度おなじみ「親爺」にやってきました。
もともと大店ではないこともあり、いつ行っても賑わっているのがこの店です。開店直後も例外ではないようで、教祖の著作にも「四時開店、即満員」とありました。そのくだりを思い出し、やや身構えながら店内をのぞくと、満席とは行かないまでも、カウンターの手前側は隙間なく埋まっています。自分が入った時点で七人目ということは、ざっと六分の入りといったところでしょうか。しかし、残った席も次第に埋まり、五時を過ぎた頃には予約席を含め満席となったため、やはり早く乗り込むに越したことはないようです。

穏やかで暖かく、早春そのものといった一日ではありましたが、こちらの品書きはまだ冬です。例えば酒はしぼりたてが何種か揃い、日替わりの品書きも牡蠣、白子、ナマコに香箱蟹と冬らしいものが並びます。その一方で菜の花、山菜といった文字にわずかながら春の兆しが感じられ、二月上旬の季節感が現れているようです。
よりどりみどりの魚介が揃って選びきれず、結局刺身を盛り合わせてもらうのは、清水の「新生丸」などと同じ流れです。今回もそのようにして盛り合わせを注文すると、鰤を主役にした豪勢なものが出てきました。主役の鰤もさることながら、この時期の風物詩である鱈の子付が心憎く、さらには〆鯖に二種類の昆布〆と一手間加えたものが並んで、彩り、味わい、季節感のどれをとっても申し分ありません。菜の花まで昆布〆にするのは富山流。今回も盤石の横綱相撲です。

早い時間帯ということもあり、今日は久しく見かけなかった店主がカウンターに立っており、女将、跡取り、助手二人を加えた五名の布陣です。早くも宴会が始まるようで、自分が入ってしばらくしてからお客が三々五々暖簾をくぐり、背後を通って三階の座敷へと上がって行きました。五時を過ぎたところで本格的に始まったか、厨房も俄然忙しそうになってきます。お客が一巡した時間とは一味違う、ほどよい緊張感もよいものです。

親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1600PM-2300PM
日祝日定休

三笑楽・勝駒・幻の瀧
突き出し(鰤大根)
お造り六点
菜の花昆布〆
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 413系

2015-02-07 14:47:39 | 北陸
魚津で「北越」を降りると、余韻に浸る間もなく上りの普通列車がやってきました。この列車で富山まで移動します。
そこから先については若干の修正を行い、まずは四時の開店と同時に「親爺」で一献。場合によってはもう一軒はしごしてから金沢へ向かうことにしました。というのも、金沢へ直行しようとすると、富山からの普通列車が521系となるのに対し、六時以降の金沢行に三本続けて国鉄型が入ります。そこで時間稼ぎを兼ねて富山で呑み、一石二鳥を狙おうというわけです。その分金沢での持ち時間が削られるとはいえ、新幹線の開業後は413系も475系も風前の灯となる以上、これらを優先するしかありません。

★魚津1445/552M/1510富山
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 立山連峰再び

2015-02-07 13:58:40 | 北陸
県境を越えると、早くも立山連峰が視界に入ってきました。富山平野の向こうに屹立する山並みが、午後の日差しを浴びた姿は、往路にもまして様になっています。薄雲に覆われぼやけた空とはいえ、春らしい眺めと思えばこれもまた一興ではないでしょうか。
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 北越5号

2015-02-07 13:44:27 | 北陸
慌ただしく撮影するうちに時間は過ぎ、折り返しの「北越」の時刻となりました。この列車に魚津まで乗ります。時間の経過とともに空全体が薄雲に覆われてはきたものの、山全体を覆い隠すような雲ではありません。立山連峰の眺望もそれなりに期待できるのではないでしょうか。
車内はごくわずかな乗り鉄を除けば一般客ばかりで、往路と同様平静を保っています。撮り鉄が相当数出ているとはいえ、先週末「北斗星」から眺めた現場に比べれば、これとてどうということはありません。最後までこの調子で乗り切れればよいのですが。

★金沢1338/北越5(1055M)/1433魚津
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 突きつけられる現実

2015-02-07 13:29:45 | 北陸
金沢駅に戻りました。折悪しく新幹線の試乗会に重なってしまい、プラカードに先導された集団が、大挙してコンコースを闊歩しているところでした。新幹線の改札も全貌を現しており、その脇では開業までの日数が電光掲示で35と表示されています。いよいよ後がなくなってきましたorz
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 浅野川線

2015-02-07 12:37:42 | 北陸
二時間の間合いをどうやり過ごすかというところ、恰好の使い道がありました。北鉄の浅野川線に乗車します。
北陸にある私鉄の中で、北鉄に乗車した回数は他社より明らかに少なく、blog開設後は初めてと記憶しています。趣味的観点からみた場合、北鉄は今一つ見所に欠けるからです。味のある古い駅舎が散らばり、撮影地もそこそこある福鉄、えちぜん鉄道、富山地鉄の各線に対し、北鉄、 とりわけ浅野川線の駅はどこもかしこも味気なく、撮影に適した場所も皆無に近いのが実態です。それがこの路線に長らく無沙汰していた理由でもあります。
しかし、井の頭線からやってきた、半流線型をした二枚窓の古風な電車はよい味を出しています。その電車をクレヨン画で描いた、土日祝日限定の一日乗車券の絵柄も秀逸です。しかも券面には「27.2.-7」のゴム印が。キリ番の日付も入り、よい旅の記念ができました。

★北鉄金沢1200/131レ/1217内灘1230/136レ/1247北鉄金沢
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 金沢到着

2015-02-07 11:43:37 | 北陸
金沢に着きました。三時間弱の移動は今回もめくるめく光景の連続でした。穏やかな早春の日本海もさることながら、白眉だったのはなんといっても立山連峰です。薄雲が出ていたとはいえ、二月の北陸でこれほど晴れる日がどれだけあるのでしょうか。屏風のように連なる立山連峰の車窓も、来月新幹線が開業すれば事実上の見納めとなる可能性が高くなります。ならば今日中にもう一度乗るしかありません。
とりあえず、二時間後に出る折り返しの新潟行に黒部か魚津まで乗り、そこから普通列車で金沢へ引き返そうかと考えています。これにより立山連峰の車窓をあと二回、それも日が当たった状況で眺められる上に、国鉄色の「北越」にもう一度乗れるという寸法です。そればかりか、乗車券のフリー区間を余すことなく活用でき、特急料金も100km以内の区間にちょうど収まり、金沢に戻った頃には呑み屋が開くため、全てにおいて理想的といえます。昼の部の使い道はこれで決まりました。
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 立山連峰

2015-02-07 10:23:06 | 北陸
列車は直江津から北陸本線に入り、長岡発車時の遅れをそのまま保って走行中です。通称「北陸本線キャンプ場」こと海浜公園キャンプ場を通過したところで富山平野が広がってきました。それとともに姿を現したのが立山連峰です。
完全な逆光のため、写真映りの点では今一つとはいえ、巨大な壁のような山並みが分厚く積雪しているのは車窓からもよく分かります。もう少し時間が経って順光になれば、かなり見事な絵柄が出現しそうです。常願寺川のお立ち台は時間的に微妙だとしても、折り返しの列車を西魚津のお立ち台で狙えば最高ではないでしょうか。これほど天気がよいのであれば、汽車旅ではなく撮影中心にすればよかったかと後悔させられます。
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 春の海

2015-02-07 09:22:30 | 甲信越
柏崎を過ぎたところで、お待ちかねの日本海が車窓に広がってきました。長岡を出て以来、空は一貫して晴れています。関東の乾いた青空とは違う、薄雲の向こうから穏やかな日差しが注ぐ晴天です。空と海は青く、波は静かで、はるか彼方に雪をかぶった山々が連なります。荒波寄せる冬の海は跡形もなく、目の前に広がる景色はまさに早春そのものです。
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春まだ浅い北陸へ 2015 - 北越2号

2015-02-07 08:53:57 | 甲信越
115系を撮るなどするうちに待ち時間は慌ただしく過ぎ、定刻より少し遅れて国鉄色の485系がホームに滑り込んできました。長岡を2分遅れで発車したところです。
定刻の20分前にホームへ下りた時点で先客はなく、発車直前でも一つの乗車口につき10人弱が並んだ程度でしょうか。あからさまな乗車目的の利用客はおらず、入線時に乗り鉄が一名だけカメラを構えていたに過ぎません。廃止まで一月強ともなればさすがに切迫するかと思いきや、いたって平穏なのが幸いです。
窓側の席は八割方埋まる一方、通路側がほぼ空席ということは、ざっと四割の乗車率ということになります。しかも、直江津で相当数が下車することは経験上分かっています。今回も最後まで心置きなく乗車を楽しむことができそうです。

★長岡847/北越2(1052M)/1131金沢
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