日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -浜長-

2014-12-06 21:57:17 | 居酒屋
北陸のゴールデン街こと新天地を通り抜けて片町にやってきました。時間的にも腹具合としても、三軒目が今夜の真打ちとなります。満を持して乗り込んだのはもちろん「浜長」です。
実は、口コミサイトで不動の人気を誇る「いたる」の本店が、宿からわずか四、五十歩という至近距離にあったため、今回に限りここを表敬訪問するという選択も一瞬考えはしたのです。しかし、「京都へ行くことは赤垣屋へ行くことである」いう教祖の名言を借りれば、自分にとって金沢へ行くことは「浜長」へ行くことといっても過言ではありません。古都金沢で呑むという華やぎを彩ってくれるのは、一も二もなくこの店です。やはりここを素通りしてよそへ行くという選択は考えられませんでした。

10時も近いというのに、長いカウンターはざっと七割から八割の入りです。先客の後片付けをしているところを見ると、小一時間前までは満席だったのでしょうか。客層が総じて若かった「高砂」に対し、こちらはさすがに敷居が高く、先客は年齢も身なりもそれなりの面々です。しかし、ある程度予想できた通り、先客は皆〆の一品まで箸を進めており、程なくすれば大分落ち着いてきそうに見えます。やはり、この店で気兼ねなく呑むなら、遅い時間を見計らうのが吉でしょう。それが金沢の真打ちと評する理由でもあります。

今回は着席して間もなく、小豆色の皿に乗った五点の突き出しが供されました。中央にある握り寿司、ワカサギの南蛮漬け、一口大のお椀に入ったもずく酢はともかくとして、残りの二品は直截に表現できません。要はそれだけ手が込んでいるということで、見れば一目で分かる家庭料理とは全くの別次元です。一言で形容した握り寿司も、実は山椒風味の漬けを握ったもので、箸をつけた瞬間思わず刮目させられました。この突き出しをいただきつつ、正面にある黒板を何度も眺め、組み立てを考える時間が最高なのです。
長考の末、まずは昆布〆、次いで千枚漬、真打ちにはちり蒸しを選ぶということで腹は決まりました。ちり蒸しは八目と鯛かぶとの中から迷わず前者を選択。一人客には小さめの魚を用意してくれるという気遣いがありがたく感じられます。
繰り出される品々は、相変わらず皆しみじみ鑑賞したくなるほど美しく、味についても当然期待を裏切らない、いやそれ以上です。今回特に感銘を受けたのは、板前の勧めに従い注文したおからです。文字にすれば何の変哲もない家庭料理が、この店の仕事によってどう昇華されるかと期待していたところ、果たせるかな供されたのは全くの別物でした。三角形に盛られたおからは見るからにきめ細かく、箸では容易に掴めません。普通のおからを、外に積もっている湿った雪とするならば、こちらは酷寒地に降る粉雪でしょう。このおからで三本目の徳利を空けたところで席を立ちます。

浜長
金沢市片町2-27-24
076-233-3390
1700PM-2330PM
日祝日定休

福正宗・朱鷺の里・天狗舞
突き出し五品
平目昆布〆
千枚漬
八目チリむし
おから
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -高砂-

2014-12-06 20:41:38 | 居酒屋
宿から近いこと、金沢の中心街にある教祖の推奨店の中で唯一未踏であること、三軒目を考えると軽くしておきたいことなどが決め手となって、二軒目は自ずと「高砂」に絞られました。
九時近くにもなれば空いてくるだろうと思って乗り込むと、カウンターは奥の方までびっしり埋まる大盛況。ただし、カウンターの手前の角にわずかな空席はあります。前回はこの空席が予約席となっていてあえなく振られたわけなのですが、今回はどうにか着席と相成りました。とはいえ三つあるテーブルは終始満席、自分の後にも電話一本入れたお客が次々と暖簾をくぐり、カウンターが一ヶ所空けばそこがすぐさま埋まるという状況で、地元での人気のほどが一目瞭然です。
それに加えて気付いたのは、老舗にしては客層が若いということです。ざっと見渡す限り、平均年齢は自分の一回り下といったところではないでしょうか。独酌がおらず、だからといって大人数のお客がいないところも特徴的です。妙齢のお姉さんが二人して、上着も脱がずにコップ酒をあおる光景は、他の街ではなかなかお目にかかれないでしょう。おでん屋で呑むという金沢の文化は、自分が知る以上に根強く浸透しているのかもしれません。

おでん屋というより大衆割烹の趣だった「大関」に対し、こちらは正統派のおでん屋と形容するのが合っています。艶やかなニス塗り一枚板のカウンターの角でおでん舟が湯気を立て、そこを持ち場にして女将と思しきおばちゃんが接客をこなし、奥にある土手焼きの台の前には飄々とした店主が立ちます。奥の厨房から時折顔を出すのは大女将でしょうか。ぼんぼりのほどよい明かりも、背面に張り出された短冊と経木の品書きも良い味を出しています。
酒は一定量まとめて湯煎した後魔法瓶で保温され、注文を受けるやいなや女将によりコップの縁ぎりぎりまで一滴もこぼすことなく注がれます。おでんは店主が皿に取り分け、味噌ダレを一塗りしてから供されました。味噌おでんの甘いタレと全く違う味わいは、門外不出の当店流。そんな職人芸を含めて楽しめるのは、さすが教祖の推奨店です。

高砂
金沢市片町1-3-29
076-231-1018
1600PM-2230PM
日曜定休

酒二杯
おでん四品
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -小休止-

2014-12-06 19:00:10 | 北陸
ある程度の余力を持って「大関」を辞去し、そのまま二軒目へなだれ込むにもやぶさかではないところ、呑み屋街を軽く一周しただけで宿に戻ってきました。「大関」を出るとき、長いカウンターがほぼ埋まるという状況を目の当たりにして、これが六時、七時ともなれば、満席で四連敗した二月の再来になりかねないと見込んだからです。一風呂浴びてから八時頃に再び繰り出せば、少なくともおでん屋のお客は一回転二回転しているでしょう。多少なりとも落ち着いてから出直すのが吉と判断した次第です。
窓の外では雷が鳴っています。風雪がそれほどでもない状況で鳴ることからして、関東で夏場に鳴る雷とは全くの別物なのでしょう。初冬の北陸へ来たことを、そこはかとなく実感するひとときです。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -大関-

2014-12-06 16:46:50 | 居酒屋
宿に最も近い「高砂」を素通りして香林坊の交差点を渡り、すぐ先にある「菊一」も素通りして、更地になったラブロの跡地を横目に見つつ、木倉町の呑み屋街にやってきました。金沢での一軒目に選んだのは、前回と同じ「大関」です。
前回初挑戦してあえなく振られた「高砂」にも、もちろん興味はあったのです。店が開くのも30分とはいえそちらの方が先でした。それにもかかわらず、そこを素通りしてまでこの店にやってきたのは、金沢へ来たならここのおでんを是非ともいただきたかったという理由によります。そこそこ値も張る代わりに、一つ一つが一品料理といってもよいほど食べ応えがあり、出汁まで一滴残らず飲み干したくなるおでんは、ありそうでなかなかありません。30分余計に待ってでも、ここを一軒目にすることについては迷いがありませんでした。

金沢の街は、駅で列車を降りたときから一貫して寒く、湿った雪を踏みつつ歩いて爪先から冷えてしまいました。しかし暖簾をくぐると店内の暖気が押し寄せ、眼鏡が曇るとともに安堵感が押し寄せてきます。開店直後ということもあり、途中で折れ曲がったカウンターには先客が二名のみ。中ほどに陣取る先客に対し、こちらは折れ曲がった先の奥手、おでん舟と品書きを左に、板場を正面にした位置に腰を下ろしました。
中ほどに張り出された品書きは、かぶら寿し、はすむし、香箱ガニ、白子に生子とまさに百花繚乱の様相を呈しており、冬の北陸へやってきたという実感が否応なく押し寄せてきます。高揚感に浸るのもそこそこに酒を注文。おでんは手堅く大根と、この店の白眉と個人的に思うキャベツ巻きを選びました。ホロホロと崩れるような食感はまさに狙い通りで、これなら歯の状態が不完全でもおいしくいただけます。
目当てのおでんに続いては、冬の北陸らしいものを選ぶのが順当でしょう。しかし惜しむらくは、歯の状態からしてかぶら寿しを見送らざるを得ないことです。その穴を補って余りあるものといえば、月並みながら鰤ではないでしょうか。相当値が張ることを覚悟の上で注文すると、やってきたのは見た目からして弾力のある造りが屹立した皿でした。艶も透明感もそこらの鰤とは全く違います。醤油を弾く刺身など、少なくとも自分が日頃出入りしている呑み屋では、まずお目にかかったことがありません。
肩慣らしの一軒目なら、このおでんと鰤で切り上げてもよさそうなところ、あえて選んだもう一品は蓮蒸しです。素人でも一目で違うと分かる鰤ほどの鮮烈さこそないものの、丁寧な仕事ぶりは居酒屋の域を超えています。それでいながら割烹特有のかしこまった雰囲気がなく、店主と女将と板前がきびきび立ち回る中、気兼ねなく酒を呑んでいられるところがこの店の真骨頂です。大衆割烹の看板に偽りなしの名店でした。

大関
金沢市木倉町1-5 中泉ビル1F
076-221-9450
1630PM-2200PM
火曜定休

酒二合
おでん二品
ぶり
はすむし
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -雪の金沢-

2014-12-06 16:10:28 | 北陸
呑み屋が開くまでの時間稼ぎに、宿の近くを散策してきました。雪が積もっているのは情緒的で実によいのですが、よいことばかりではありません。雪が湿っている上に除雪をしないため、非常に歩きづらいのです。普通に歩けば五分ほどの距離を難儀しながら往復し、兼六園の入口だけ冷やかすようにして戻ってきたところです。滅多には見られない金沢の雪景色を、明日もう一日見物して行きたいのはやまやまながら、この雪が止んだとしても、道がこれでは行動も自ずと制約されます。明日は北鉄か万葉線に乗るのが妥当な落とし所かもしれません。
身を切るほどの寒さではないものの、手先と爪先が大分冷えてしまいました。こんな日はおでんと熱燗で暖まるのが一番でしょう。教祖が勧める「高砂」「菊一」「大関」の三軒はいずれも宿の近くです。これらの中から最低二軒はしごして、あとは腹具合の許す範囲で居酒屋か割烹に寄れればと考えています。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -予定変更-

2014-12-06 14:49:36 | 北陸
そのようなわけで、宿の居心地よさについ長居してしまい、昼酒には中途半端な時間となりました。あと一時間少々もすれば、すぐ近くの「高砂」が開き、さらに30分すれば「大関」も開くため、そちらを待った方がよさそうです。「赤玉本店」は明日にとっておいてもよいでしょう。今回は宿から呑み屋街が至近のため、ここを拠点に腹ごなしを交えつつはしごができ、かような観点からもまことに理想的です。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -きくのや-

2014-12-06 13:59:52 | 北陸
さて、昼食代わりに「赤玉本店」で一杯やるつもりが、宿の好意によりチェックインよりかなり早めに部屋へ入れたため、思わず寛いでしまいました。本日は市役所裏手の旅館「きくのや」の世話になります。
前回泊まった「兼六荘」が、城の近くの閑静な立地といい、ビジネスホテルとは一線を画した落ち着ける雰囲気といい、どれをとっても申し分のない宿だっただけに、今回も当然選択肢として考えはしました。あえて違う宿を選んだのは、和室に泊まれるのが決め手になってのことです。以前京都で和室の宿に泊まったときと同様、古都へ来たならホテルの洋室よりも旅館の和室を選びたかった次第です。そして、この狙いはどうやら的中しました。
香林坊の交差点から、おでんの老舗「高砂」のある路地に入ってしばらく進むと、通り沿いの建物から少しだけ奥まったところに、木綿の暖簾を掛けた玄関があります。全7室とささやかながらも、上質なニス塗り天然木で造った玄関は、商人宿とは明らかに違う、純然たる旅館の趣です。
もちろん、金沢の旅館に関して高みを目指せばきりがありません。この私が選ぶということは、ビジネスホテルとさほど変わらぬ価格帯であり、それ相応に年季は入っています。しかし、隅から隅まで丁寧に手入れされて、むしろ居心地よく感じられるのは、京都の宿に泊まったときと同様です。六畳の和室は一人客にはちょうどよく、漆塗りのテーブルと、竹を編んで作った床置きの行灯に、古都ならではの上品さが感じられます。家族経営による文字通りの家庭的な雰囲気もよく、おかげで快適に滞在できそうです。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -雁木-

2014-12-06 13:32:06 | 北陸
駅からバスに揺られて片町で降り、宿に荷物を置いて一息ついたところです。富山を出てから目に見えて雪が少なくなったと思ったのも束の間、湿った雪が大量に降ってきました。新潟よりもさらに粒の大きい雪です。道行く人が皆傘を差しているところは、乾いた雪が舞い降りる北国とは好対照です。
今回感心させられたことが二つあります。一つは、大した雪が降らないにもかかわらず、道端の潅木にまで雪吊りが施された、冬の金沢ではおなじみの光景です。そしてもう一つは竪町の商店街です。
金沢といえば、思いつくのは戦災を免れた古い町並みですが、この商店街はそれらと異なり非常に現代的です。現代的といっても、安普請の素っ気ない建物が並んでいるわけではありません。石畳の街路に沿って、高さの揃った箱型の建物が並び、福井にも富山にもなさそうな、上品で小洒落た服飾店が軒を連ねます。しかも秀逸なのは、その建物から庇が垂直に張り出し、雁木のように延々続いていることです。単なる都会や雪国では考えられない上品さと機能性を兼ね備えた街並みには、さすが金沢と感嘆せずにはいられませんでした。
商店街の存在自体は、もちろん以前から認識していました。しかし、雁木になっていることについては、恥ずかしながら今の今まで気付きませんでした。これも雪の日に訪れたおかげです。やはり北陸を選んだのは正解でした。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -金沢到着-

2014-12-06 12:13:25 | 北陸
北陸本線内をほぼ定時で走破し、定刻より30分ほど遅れて金沢に着きました。国鉄特急色の編成に当たった先週末が、全ての運を使い果たしたと思えるほど神懸かっていただけに、今回も1000番台に乗れたのはあり得ない僥倖だったと改めて思います。
この後は中心街に移動して、宿に不要な荷物を預けます。二月に訪ねて秀逸だった「赤玉本店」が、昼から開いていると聞いたため、もし事実なら昼食がてら一杯ひっかける予定です。その後は金沢市街を散策するか、北鉄の電車に乗るかのいずれかを考えており、夜はもちろん酒場で一献傾けます。
惜しむらくは、先日の矯正治療により、歯の状態が当初思った以上に悪化してしまい、選べる品に相当程度の制約が出そうなことです。しかし、冬本番の北陸へ来た以上、これはというものを一つか二つは賞味して帰りたいと思っています。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -T13編成-

2014-12-06 11:21:09 | 北陸
めくるめく場面の連続で時間は思いの外早く過ぎ去り、只今富山に着きました。金沢まであと40分となったところで、本日乗車している通称上沼垂色のT13編成に触れておきましょう。
国鉄色のT18編成に比べ、人気の面では一歩譲るこの編成ですが、車内に関する限りはこちらの方がより原型に忠実です。荷物棚、座席、仕切扉に廊下の床張りなど、後年手の入った箇所はあるものの、小豆色の化粧板を使った壁面は原型のまま残り、それがT18編成との決定的な違いとなっています。
さらに秀逸なのは、「鉄道唱歌」のオルゴールが今なお使われていることで、富山に着く際にもこのオルゴールが鳴らされました。金沢でもう一度聞けるのが楽しみです。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -雪晴れ-

2014-12-06 10:56:56 | 北陸
親不知を越え、仲間内での通称「北陸本線キャンプ場」を過ぎたところで富山平野が広がってきました。ここで海側から山側へと移るのが定跡のところ、立山連峰は分厚い雪雲に覆われ、影も形も分かりません。今日は最後まで海側の座席とします。
車窓には、北陸にしては珍しい一面の雪景色が広がっています。湿った雪が止み間なく降っていた新潟に対し、こちらでは雪雲の間から時折日が差してきます。しかし、最新の予報では明日の朝まで雪となっており、この雪晴れも束の間となりそうです。現在の積雪は海沿いの柏崎、直江津よりも多く、内陸の長岡と比べても大差がありません。さらにどれだけ積もるのでしょうか。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -力走-

2014-12-06 10:34:32 | 甲信越
二本の長大トンネルをくぐり抜け、デッドセクションを通過して糸魚川に着きました。親不知の天険を突破すれば北陸です。
30分近い遅れはいかんともしがたいものの、列車は老骨に鞭打って回復運転を続けています。「くびき野」の場合、車両こそ特急型でも快速のため最高速度が抑えられ、一旦遅れると終点までほぼそのままなのが常です。その点、車両の性能の限界までフルノッチで力行する「北越」の走りは、まさに国鉄特急型最後の力走と呼ぶにふさわしいものがあります。デッドセクションで室内灯が一瞬消える光景も、この車両が引退すれば事実上の見納めではないでしょうか。一つ一つの場面を、深く印象に刻んでおきたいものです。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -くびき野3号-

2014-12-06 10:11:32 | 甲信越
27分遅れで直江津を発車。それと同時に、隣のホームに「くびき野」が滑り込んできました。定刻なら一本前の「妙高1号」と入れ違いになるところ、双方の遅れが絶妙に噛み合ったための遭遇です。
ちなみに、向こうの列車には活動仲間の一人が乗車中です。しかし、国鉄色が柿崎におり、この列車が上沼垂色という状況から、あちらは必然的に3000番台となります。まずはこちらの「勝ち」ということになるでしょう。この列車が折り返して新潟に戻り、18時発の「北越」となることは分かっています。国鉄色の稼働が微妙な状況下で、当人はこの編成を代わりに狙うのでしょうか。幸運を祈ります…
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -再会-

2014-12-06 09:57:00 | 甲信越
柿崎で先週末乗車した国鉄特急色の編成に遭遇。前日「くびき野」の運用につき直江津で滞泊したことは分かっており、順当ならば今日は再び「くびき野」として新潟に下るところです。しかし、新潟行の方向幕を掲げていながら、乗客はなくパンタグラフも下りています。しかも、止まっているのは本来通過列車も使用する3番線です。この状況から察するに、1号の運用に入ったものの故障に見舞われ、柿崎で運転打ち切りになったのでしょうか。来春まで無事走り通してくれればよいのですが。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Retruns -日本海-

2014-12-06 09:40:52 | 甲信越
その後は定時で走行し柏崎を発車。程なくして車窓に現れるのがお待ちかねの日本海です。拍子抜けするほど凪いでいた先週末に対し、鉛色の空と海はまさに冬そのもので、防波堤に当たって砕けた荒波が、その倍ほどの高さまで飛沫を上げています。長岡ほどではないにしても、海沿いにしてはかなりの雪が積もっており、それがなおさら絵柄を引き立てているようです。こんな日に米山のお立ち台から列車を狙えば、まさに最高の画が撮れるのではないでしょうか。来春までにどうにか都合をつけて、撮影中心の活動もしてみたいものです。
ちなみに、今日はどういうわけか鯨波のお立ち台に撮影者の姿がありませんでした。あまりの寒さで撮り鉄が出控えたのでしょうか。
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