日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い信越へ - 前夜

2015-02-27 23:27:33 | 旅日記
北陸新幹線開業前最後の汽車旅を有終の美で飾り、あとは撮影中心の活動を残すのみです。開業までの日数を数えるのがいよいよ憂鬱になり始める中、残された時間をどう使うかについての構想がまとまってきました。残り二度の週末は信越本線、ほくほく線を主戦場とし、開業前の二日は休みをとって、富山で最後を見届けます。これにより、北陸新幹線開業の影響を受ける線区のうち、富山以西と長岡以北を除いた地区を一通り回れるという算段です。

一通り回るといっても、今からできることには限りがあります。車両の運用さえ読めれば一定以上の成果が期待できた汽車旅に対し、撮影では同業者の数、天候など外的な要因に左右される部分が大きくならざるを得ません。しかるに、冬型の気候こそ弱まってきたとはいえ、日本海側では依然として安定した晴天を期待できないのに加え、廃止間際の狂想曲が始まって、もはや心置きなく撮影に集中できる環境ではなくなってしまいました。
もっとも、こうなることはかなり早い段階から予想しており、一年以上も前から先手を打ってきたのもそのためです。この期に及んで納得の行く写真をものにしようというより、最後を見届けられればそれでよいというのが率直なところではあります。どこへ行っても辟易するほど混むのであれば、冷やかす程度で切り上げるつもりです。

現地での行動は多分に流動的ながら、今日の「北越8号」に国鉄色のK1編成が入り、明朝金沢から「北越1号」で下ってくるのが確定的となったため、まずはそれを米山のお立ち台で待ち構えようかと考えています。馬鹿の一つ覚えといわれれば、返す言葉もありません。加えて午前中は天候も芳しくないようです。しかし、この列車が国鉄色の編成で運転される機会もあと何回かと考えたとき、長年通い続けた名撮影地で見届けたいと思うのは人情です。
列車が現地を通過するのは九時前で、経験上四時頃までに出られればどうにか間に合います。逆にそれ以上出遅れると、目当ての列車に間に合わないばかりか、関越道のスキー渋滞が始まり、描いた予定も白紙に戻さざるを得ません。仮眠からどれだけ早く目覚められるかが鍵となりそうです。
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