明るいうちから富山で呑むのは初めてのような気がします。毎度おなじみ「親爺」にやってきました。
もともと大店ではないこともあり、いつ行っても賑わっているのがこの店です。開店直後も例外ではないようで、教祖の著作にも「四時開店、即満員」とありました。そのくだりを思い出し、やや身構えながら店内をのぞくと、満席とは行かないまでも、カウンターの手前側は隙間なく埋まっています。自分が入った時点で七人目ということは、ざっと六分の入りといったところでしょうか。しかし、残った席も次第に埋まり、五時を過ぎた頃には予約席を含め満席となったため、やはり早く乗り込むに越したことはないようです。
穏やかで暖かく、早春そのものといった一日ではありましたが、こちらの品書きはまだ冬です。例えば酒はしぼりたてが何種か揃い、日替わりの品書きも牡蠣、白子、ナマコに香箱蟹と冬らしいものが並びます。その一方で菜の花、山菜といった文字にわずかながら春の兆しが感じられ、二月上旬の季節感が現れているようです。
よりどりみどりの魚介が揃って選びきれず、結局刺身を盛り合わせてもらうのは、清水の「新生丸」などと同じ流れです。今回もそのようにして盛り合わせを注文すると、鰤を主役にした豪勢なものが出てきました。主役の鰤もさることながら、この時期の風物詩である鱈の子付が心憎く、さらには〆鯖に二種類の昆布〆と一手間加えたものが並んで、彩り、味わい、季節感のどれをとっても申し分ありません。菜の花まで昆布〆にするのは富山流。今回も盤石の横綱相撲です。
早い時間帯ということもあり、今日は久しく見かけなかった店主がカウンターに立っており、女将、跡取り、助手二人を加えた五名の布陣です。早くも宴会が始まるようで、自分が入ってしばらくしてからお客が三々五々暖簾をくぐり、背後を通って三階の座敷へと上がって行きました。五時を過ぎたところで本格的に始まったか、厨房も俄然忙しそうになってきます。お客が一巡した時間とは一味違う、ほどよい緊張感もよいものです。
★親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1600PM-2300PM
日祝日定休
三笑楽・勝駒・幻の瀧
突き出し(鰤大根)
お造り六点
菜の花昆布〆
もともと大店ではないこともあり、いつ行っても賑わっているのがこの店です。開店直後も例外ではないようで、教祖の著作にも「四時開店、即満員」とありました。そのくだりを思い出し、やや身構えながら店内をのぞくと、満席とは行かないまでも、カウンターの手前側は隙間なく埋まっています。自分が入った時点で七人目ということは、ざっと六分の入りといったところでしょうか。しかし、残った席も次第に埋まり、五時を過ぎた頃には予約席を含め満席となったため、やはり早く乗り込むに越したことはないようです。
穏やかで暖かく、早春そのものといった一日ではありましたが、こちらの品書きはまだ冬です。例えば酒はしぼりたてが何種か揃い、日替わりの品書きも牡蠣、白子、ナマコに香箱蟹と冬らしいものが並びます。その一方で菜の花、山菜といった文字にわずかながら春の兆しが感じられ、二月上旬の季節感が現れているようです。
よりどりみどりの魚介が揃って選びきれず、結局刺身を盛り合わせてもらうのは、清水の「新生丸」などと同じ流れです。今回もそのようにして盛り合わせを注文すると、鰤を主役にした豪勢なものが出てきました。主役の鰤もさることながら、この時期の風物詩である鱈の子付が心憎く、さらには〆鯖に二種類の昆布〆と一手間加えたものが並んで、彩り、味わい、季節感のどれをとっても申し分ありません。菜の花まで昆布〆にするのは富山流。今回も盤石の横綱相撲です。
早い時間帯ということもあり、今日は久しく見かけなかった店主がカウンターに立っており、女将、跡取り、助手二人を加えた五名の布陣です。早くも宴会が始まるようで、自分が入ってしばらくしてからお客が三々五々暖簾をくぐり、背後を通って三階の座敷へと上がって行きました。五時を過ぎたところで本格的に始まったか、厨房も俄然忙しそうになってきます。お客が一巡した時間とは一味違う、ほどよい緊張感もよいものです。
★親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1600PM-2300PM
日祝日定休
三笑楽・勝駒・幻の瀧
突き出し(鰤大根)
お造り六点
菜の花昆布〆
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