これが本活動最大の山場といっても過言ではありません。「はまなす」で北海道へ渡ります。
余裕を持ってホームに下りるつもりが、呑み屋に長居する間に時間が押し、結局乗車したのは発車の五分前でした。一息つくかどうかのうちに列車が動き出し、只今「ハイケンスのセレナーデ」に始まる案内放送が終わったところです。
夜行列車の発車前の雰囲気こそ十分には味わえなかったものの、廃止間際の狂乱状態にある「北斗星」と違い、この列車は夜行列車本来の姿を保っています。たとえば車掌は青森から札幌まで全区間通しで乗務し、短区間で何度も交代する今時の優等列車とは別格の趣です。乗車自体を目的とした連中が徘徊することもなく、ほとんどの乗客は早々と眠りについています。こうなると夜汽車の旅情も俄然高まってくるというものでしょう。
14系座席車の原型を保った自由席、グリーン車の座席を奢った指定席、横になって眠れるカーペットカーなど様々な車両が連結される中、自分が選んだのは寝台車です。昨夜泊まった宿よりはるかに高い寝台料金を注ぎ込んだのは、昔ながらの開放式寝台での旅が、いよいよ終焉を迎えようとしているからに他なりません。今春の改正を乗り切った「はまなす」も、新幹線の開業と運命をともにする以上、一年後には「北斗星」と似たような状況になるのが目に見えています。最後となるかもしれない夜汽車の旅だからこそ、寝台車で心行くまで満喫したかった次第です。
★青森2218/はまなす(201レ)/607札幌
余裕を持ってホームに下りるつもりが、呑み屋に長居する間に時間が押し、結局乗車したのは発車の五分前でした。一息つくかどうかのうちに列車が動き出し、只今「ハイケンスのセレナーデ」に始まる案内放送が終わったところです。
夜行列車の発車前の雰囲気こそ十分には味わえなかったものの、廃止間際の狂乱状態にある「北斗星」と違い、この列車は夜行列車本来の姿を保っています。たとえば車掌は青森から札幌まで全区間通しで乗務し、短区間で何度も交代する今時の優等列車とは別格の趣です。乗車自体を目的とした連中が徘徊することもなく、ほとんどの乗客は早々と眠りについています。こうなると夜汽車の旅情も俄然高まってくるというものでしょう。
14系座席車の原型を保った自由席、グリーン車の座席を奢った指定席、横になって眠れるカーペットカーなど様々な車両が連結される中、自分が選んだのは寝台車です。昨夜泊まった宿よりはるかに高い寝台料金を注ぎ込んだのは、昔ながらの開放式寝台での旅が、いよいよ終焉を迎えようとしているからに他なりません。今春の改正を乗り切った「はまなす」も、新幹線の開業と運命をともにする以上、一年後には「北斗星」と似たような状況になるのが目に見えています。最後となるかもしれない夜汽車の旅だからこそ、寝台車で心行くまで満喫したかった次第です。
★青森2218/はまなす(201レ)/607札幌