日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 水尾

2015-02-25 23:18:09 | 晩酌
信州の地酒について、精米歩合の末尾に9が多いという事実を以前に紹介したことがありました。それに次ぐ特徴として、「生一本」を称する酒が散見されるという点が挙げられます。七号酵母発祥の「真澄」が代表的であり、「夜明け前」の定番も同じく生一本です。その生一本を名乗る「水尾」の限定品が、本日の晩酌に登場と相成りました。
「しぼりたて」といえば新酒が相場のところ、こちらは七月に蔵出しされた酒です。新酒であった金紋錦の「しぼりたて生」が、発泡した舌触りと若々しさを特徴としたのに対し、こちらの酒は生臭さと若々しさの境界を、わずかながら前者の側に踏み込むような味わいをしています。軽いばかりの夏酒が多い中、ひときわ異彩を放つ濃厚さです。

★水尾 しぼりたて生一本
田中屋酒造店(長野県飯山市)
原料米 しらかば錦・ひとごこち
精米歩合 麹米59% 掛米70%
アルコール分 17度以上18度未満
酵母 協会7号
蔵元にて購入
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