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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

元宵節の上海の夜~中国出張4日目

2008年02月21日 | 日記
 今日は蘇州市内の業者との商談があり、夕方に上海へ移動しました。蘇州での商談相手の一社は日系のメーカーでした。総経理(社長のような人)からは中国で工場を立ち上げたときの苦労話をたくさん聞くことができました。やっぱりただごとじゃないくらい大変なことなんだなあ。
 上海へは新幹線で移動しました。蘇州から上海への移動は新幹線が一番、楽です。この新幹線は指定席です。私の座席番号の席へ行くと、やっぱり他の客が座っていました(笑)。座席番号に対する考え方が日本と中国では違うのだなあ、と面白く思えます。
 上海駅に到着し、タクシー乗り場へ行くと、ものすごい客の行列ができていました。どうやらタクシー乗り場へ来るタクシーの数が少ないようです。今日は中国の「元宵節」(ユアン・シャア・ジエ)という祭りの日です。そのため、働いているタクシー運転手が少ないのでしょうか。
 中国の正月「春節」の最終日にあたるそうでして、この日には「元宵」という団子を食べる習慣があります(私も、宿泊先の上海のホテルで「元宵」を食べてきました)。



 過ぎ行く正月を惜しむように、夜の上海の空には至る所で花火があがり、町では爆竹の音が鳴り響いていました。一緒に出張へ行った中国人の同僚は、この花火と爆竹のおかげで正月気分が心に沸いてくるそうです。タクシーの天井では、パラパラと何かが落ちてくる音が聞こえます。花火のカスでしょうか(笑)。「花火=夏の風物詩」という図式が私の頭にあるため、この正月気分が私には理解できません。しかし夜の上海の街中や高速道路をタクシーで走りながら、目や耳で感じる光景はまさしく異空間であり、ものすごく美しい瞬間でした。貴重な時間を過ごすことが出来ました。