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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

赤痢菌の検査

2008年02月06日 | 日記
 中国に関する仕事で、食品の赤痢菌の検査の実験方法を先週から調べています。
 食品の安全に関する微生物では、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、大腸菌O157などが、一般の人でも耳にしたことのある名前であると思います。
 赤痢菌の検査といえば検便が有名です。食品の赤痢菌検査は、通常の日本の食品メーカーでは行なわれていません。しかし中国の場合、赤痢菌の検査が求められます。
 微生物に関する日本語の実験書では、赤痢菌の検査について詳しく書かれた書籍はあまり見かけません。私が勤めている会社のベテラン社員に質問してみたのですが、赤痢菌について検査した経験のある人はいません。よって、赤痢菌の検査について自分で調べ、実験方法を決めなければなりません。私は理系出身ということもあり、こういう作業が最も楽しいと感じます。これが理系の醍醐味です。
 専門的な話になりますが、「食品衛生検査指針 微生物編」を読んだところ、少し詳しい情報がありました。「食品衛生検査指針 微生物編」は、公定法などの試験方法が書かれた書籍です。この本を知らない品質管理員は、もぐりだと思います。
 「食品衛生検査指針 微生物編」を読んだところ、次の流れで試験すればいいことが分かりました。

  シゲラブロスによる増菌培養
    ↓
  SS寒天培地による分離培養
    ↓
  TSI、LIMなどによる確定試験

 いろいろ調べて試験方法を決めていく作業は、本当に楽しいです。自分の会社の製品に適合した試験方法を早く決めたいです。