五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

ひまわり

2022-03-06 13:00:03 | 映画

ひまわり(I Girasoli/Sunflower) 1970<伊・仏・ソビエト・米>
監督ビットリオ・デ・シーカ 出演ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、
リュドミラ・サベーリエワ 音楽ヘンリー・マンシーニ

1982年のリバイバル上映(ヘラルド映画配給)以来、何度映画館・名画座に足を運んだろう。


(2011年リバイバル上映)

イタリア映画界の巨匠V・デ・シーカ監督の下、S・ローレンとM・マストロヤンニが
演ずる夫婦が戦争によって引き裂かれる悲劇、魂を揺すぶられる感動の名作。
H・マンシーニの美しい主題曲に涙を濡らす。



何といってもスクリーン画面いっぱいひろがるウクライナ地方のひまわり畑が美しい。

おお!このウクライナの地に2月24日から頭の狂ったロシアの指導者が戦争を開始した。

映画で有名なったひまわり畑は、キエフから南へ500キロメートルほど行ったヘルソンで
撮影されたもの。まさにこの地域もロシア軍が侵攻し制圧されたのである。


テレビなどのメディアが連日報道しているとおりウクライナ軍とロシア軍の戦争により
映画のような悲劇が繰り返されている。

あのひまわり畑は、
ロケット弾が撃ち込まれているのか?
戦車のキャタピラで踏みにじられてしまったのか?

侵攻が続くウクライナに想いを馳せる名作『ひまわり』が劇場で緊急公開されるという。
収益の一部がウクライナの人々の人道支援の為、在日ウクライナ大使館へ寄付される。
お近くの方は、上映劇場へ足を運んでみては如何でしょう。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛蔵版 お楽しみはこれからだ

2022-02-03 00:01:18 | 映画

『お楽しみはこれからだ』が愛蔵版として復刊される(2022.1)国書刊行会(定価2,700円+税) 

初版単行本(PART1)は1975年に発売開始。当時の価格は980円・・・消費税もなかった頃だ(笑)

イラストレーター・エッセイスト・映画監督など多彩な顔をもつ和田誠(1936-2019)の代表作
<映画の名セリフ>をイラストレーションとともに紹介する単行本シリーズの復刊です。
電子書籍が幅を利かせいる昨今、さて無事にPART7まで(全7冊)復刊してくれるのでしょうか。

和田さんエッセイ掲載時の映画雑誌『キネマ旬報』は、ほぼ立ち読み(本屋さんごめんなさい
中坊では月2回発行するキネ旬は購入できなかった)したが、この単行本は毎回購入しました。
1973年~1996年のあいだ断続的に連載された和田さんのエッセイが毎回楽しくて、掲載された
記事の映画が名画座やリバイバル上映、TV洋画劇場で見つけると楽しみも2倍に膨らみました。

映画の字幕(スーパーインポーズ)からのセリフを和田さんは驚くべき記憶力で、イラスト共に
再現しているのが感心する。連載開始当時はビデオがやっと普及しだした頃。現在DVD、BDや
配信等で気軽に見られるようになった。ビデオ化により字幕の翻訳家も劇場上映時と違ったり
すると、この本の<映画の名セリフ>ニュアンスも違う場合が出てくることもあるのかな。

また、和田さんはイラストレーターという矜持もちがそうさせるのか裏表紙によくある無粋な
書籍JANコード(バーコード)が付いていない。裏表紙はエッセイに登場した映画タイトルが
びっしり手書きで書き込まれている。最後の最後まで”お楽しみがあるのだ”(笑)

今回オリジナルのまま再現した本体を函に入れた特別仕様で復刊、各巻に書き下ろしエッセイ
(1巻:村上春樹)を掲載した栞を付すそうです。オリジナルを持っていない(又は手放した)
映画ファンには映画エッセイの名著を入手するチャンスですぞ。

”You ain't heart nothin' yet!” お楽しみはこれからだ

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファーゴってどこにあるの?

2021-10-03 00:03:33 | 映画

ファーゴ Fargo (1996年・米) 監督ジョエル・コーエン 製作イーサン・コーエン
脚本ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 出演フランシス・マクドーマンド、
ウイリアム・H・メイシー、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア

物語:1987年自動車セールスマンのジェリー(W・メイシー)は多額の借金苦を脱却するため
自分の妻の狂言誘拐を企てる。変な顔のカール(S・ブシェミ)とマルボロ・マン似のゲア
(P・ストーメア)前科者二人組に妻を誘拐させ、大金持ちの義父から身代金をせしめると
いうものだが…。事件解決に当たるのが妊婦の州警察署長マージ(F・マクドーマンド)だ。
彼女は丹念に事件を追及して行き...。果たしてどういう決着を見るのだろうか?

寒い寒い白銀の世界のノース・ダコタ州ファーゴやミネソタ州のブレイナードやミネアポリスで
展開されるクライム・ストーリー。コーエン兄弟のスキのない脚本と無駄のない的確な演出に、
滑稽なユーモアがあちこちに散らばめられて楽しい。凄惨なるも可笑しい映画史に残る?!□□□
場面のお楽しみ有。コーエン兄弟を有名にした傑作、クセのある映画です(汗)

登場人物・脇役たちも(マージの部下、二人組をお相手するお姉ちゃん達、マイク柳田など)
どこかトボけており映画が終わったあともいろんなシーンを思い出す度なんだかクスクス笑って
しまいます。クセになる映画です(笑)

"WELCOM TO BRAINERD-Home Of Paul Bunyan"という不気味ででっかい銅像がある州道の
入口を通過する時、誘拐計画の歯車が狂い始める。 

映画もこれからホラ話のおかしな世界へ皆様をお誘いしましょうってことかな。

今年『ノマランド』(2021年)で3回目のアカデミー賞主演女優賞を受賞したマージ役フランシス
・マクドーマンドが上手い。『ファーゴ』が初受賞で2回目が2017年『スリー・ビルボード』。
キャサリン・ヘップバーンに次ぐ3回もの主演女優賞受賞というキャリアを誇る。
中年おばさん女優の活躍に拍手を!

P.S.ミネアポリスを舞台にしたってことであのプリンスも!!??最後のクレジットでVictim In Field
・・・Princeのシンボルマークが横たわっていましたよw

『こんな愉快な映画を観られるなんて、私達って幸せ者じゃない?』

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルー・ハワイ

2021-08-09 19:30:55 | 映画

今年も恒例のエルヴィス・ウィーク ELVIS WEEK*(2021.8.11-17) が開催される。

*ELVIS WEEK・・・エルヴィス・プレスリーの命日1977年8月16日(42歳没)合わせメンフィスの
グレイスランドで毎年開催されるエルヴィスファンが集うイベント。行ってみたいな~ってな訳で

ブルー・ハワイ Blue Hawaii(1961・米)
製作ハル・ウォリス、監督ノーマン・タウログ、エルヴィス主演8作目の映画。エルヴィス映画の
パターンを作ったともいえる一作。ハワイを舞台に綺麗な女の子に囲まれエルヴィスが歌って
踊って大活躍し目出度し目出度しとなる(なんのこっちゃ~!)明るく楽しい青春娯楽作品。

当時(1962年日本公開)日本でも大ヒットしエルヴィス人気を押し上げたらしい。
ぼくはテレビ、ビデオDVDでしか観ちゃいないがハワイの綺麗な観光映画としても楽しかった。


ハワイアン・ソング(Blue Hawaii,A LOHA-OE)もふんだんに使われた14曲入りのサントラ盤も
大変な人気で77年のフリートウッド・マックの『噂』に破られるまで全米20週1位の記録を保持。

 A面 好きにならずにいられない Can't Help Falling in Love (全米2位)
 B面 ロカ・フラ・ベイビー Rock-a-Hula Baby(全米23位)
両面シングル・ヒット!、エルヴィスの代表曲のひとつになりました。夏らしくていいよね~。


いまは、フィルム・バージョンやオルタネイト曲を含んだの22曲入りCD化されてます。
ぼくのCDは、Collector's editionで写真が多い28pブックレット付です。

パンデミック拡散のご時世、映画館での鑑賞も厳しくなってくるか?そうだ、バブル景気時に
一時流行ったドライブインシアターをあちこちで復活してくれないか。愛知県春日井市にあった
西武デパート(THE MALL春日井)駐車場で大昔観たことありました。今こそBluetoothやWi-Fi
なんかの技術を合わせ進化したDrive-in theaterいいんじゃないですか。田舎じゃ無理かぁ
東京五輪も終わったお盆休みは、大人しくエルヴィス映画を自宅で幾つか鑑賞しましょ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッド

2021-03-01 00:08:55 | 映画

<ビバ!チャップリン>VIVA! CHAPLIN
1972年11月東和が『モダン・タイムス』第1弾上映を皮切に開始したチャップリン
代表傑作のリバイバル公開シリーズを憶えていらっしゃる方はもう60歳超えかな。
1975年には『キッド』を公開した。先日NHK-BS TVでの再鑑賞を機にエントリー。

キッド Charles Caplin in THE KID (1921・米) B&W 53分サウンド版/六巻*
製作・脚本・監督・音楽・主演 チャールズ・チャップリン 共演 エドナ・パービアンス
ジャッキー・クーガン、トム・ウィルソン、ヘンリー・バーグマン、カール・ミラー
チャップリン初の長編劇映画。これまでは、三巻、二巻の短編映画でした。
*(巻・・・映画のフィルムは、1巻が約10分程度に巻かれたフィルム缶に入っていた)

【ものがたり】
ふとしたことで捨て子を拾って育てるハメになった放浪者チャーリーが、
やがて実の親子以上の強く深い愛情で結ばれる微笑みと一粒の涙を誘う物語。

ストーリーは単純ですが、以下の点が今回さらに強く心に残りました。
我が子を捨てた母親が嘆き悲しむ所で、キリストが十字架を背負って
ゴルゴダの丘を登るシーンのインサート。
子供が警察へ保護されてしまった後、チャーリーが失意の中で眠り
夢を見るシーン(天使と、悪魔のささやきが交錯するファンタジー)。
このあたりに、チャップリンの芸術的野心が見て取れ感心しました。

そして、これがなんと100年も前(大正10年)の映画になるんですね。
まあっ貴方この傑作をご覧になっていない。怖いですね~、恐ろしいですね~
未見ならば是非観ていただきたい傑作です。ではサヨナラ サヨナラ サヨナラ

・・・ とか何とか云っても当時5歳の子役ジャッキー・クーガンが愛おしいのだ!
今回TVでの再鑑賞では孫を見るような心持ちで観てる自分が居て、なんだか
感慨深い。 年取ったな~

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30-Day Film Challenge事終

2020-10-15 05:15:00 | 映画

30-Day Film Challengeはこれで最後になります。
今回テーマの出典は、SCREEN誌2020年10月号(近代映画社刊)を採りました。
こうしたチャレンジは、お気に入りの音楽、書籍、ゲームetc...なんかでもできそう。
(あなたも30-Day Film Challengeをやってみては如何。よかったら、お報せ下さい。)

DAY26:あなたの憧れのヒーローが出ている映画

007/危機一発(ロシアより愛をこめて) From Russia with Love(1963) 

DAY27:アイデアが秀逸だと思う映画

ミクロの決死圏 Fantastic Voyage(1966) 

DAY28:あなたがしたい(なりたい)仕事をしているキャラクターがでている映画

マルタの鷹 The Maltese Falcon(1941) 

DAY29:エンディングが好きな映画

グラン・トリノ Gran Torino(2008) 

DAY30:幸せな気持ちになれる映画

雨に唄えばSingin' in the Rain (1952) 

(一言コメント)
DAY26:ジェームズ・ボンド:007は永遠のヒーロー。
DAY28:カッコいい私立探偵に惹かれました。”ボギー!俺も男だ”

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30-Day Film Challenge伍之続

2020-10-10 05:15:00 | 映画

DAY21:好きな本や小説をもとにした映画

エデンの東 East of Eden(1955)

DAY22:深く考えさせられた映画

カッコーの巣の上で One Flew Over the Cuckoo's Nest(1975) 

DAY23:好きな恋愛映画

或る夜の出来事 It Happened One Night(1934) 

DAY24:映像が印象的な映画

The Birds(1963) 

DAY25:すでに亡くなっている俳優・監督の映画

スティング The Sting(1973)

(一言コメント)
DAY24:アルフレッド・ヒッチコック監督のスリラーは怖かったな。
心理サスペンスを映像で魅せるテクニックにはいつも脱帽でした。
DAY25:若いころに観た映画が多いので、近年特に故人が多くて・・・。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30-Day Film Challenge四之続

2020-10-05 05:05:00 | 映画

DAY16:あなたが生まれた年に公開された映画

太陽がいっぱい Plein soleil(1960)

DAY17:個人的アカデミー賞演技賞に値すると思う(実際には受賞していない)映画

ブリット Bullitt(1968)
 

めぐり逢えたら Sleepless in Seattle(1993) 

DAY18:あなたの名前の最初の文字から始まるタイトルの映画

踊る大紐育 On the Town(1949) 

DAY19:好きな続編映画

インディ・ジョーンズ魔宮の伝説 Indiana Jones and the Temple of Doom(1984) 

DAY20:難解だった(頭を使った)映画

2001年宇宙の旅 2001: A Space Odyssey(1968)

(一言コメント)
DAY17:男優はスティーヴ・マックイーン、女優はメグ・ライアン
大人気のスターは、アカデミー賞の演技賞はなかなか貰えなかったね。
DAY18”ほんとうの名前の最初の文字・・・O”オーという男”でした!
”ルーという女”(1969)のもじりで、AISUMASEN(I'm Sorry) 笑

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30-Day Film Challenge参之続

2020-09-30 00:15:00 | 映画

DAY11:好きな国や街が印象的に描かれている映画

ローマの休日 Roman Holiday(1953)

DAY12:世間の評価はあまり高くないが個人的には大好きな映画

ストリート・オブ・ファイヤー Streets of Fire(1984) 

DAY13:落ち込んだ時に見たい映画

ヤング・フランケンシュタイン Young Frankenstein(1974)

DAY14:タイトルが(原題で)5つ以上の単語で構成された映画

世界中がアイ・ラヴ・ユー Everyone Says I Love You(1996)

DAY15:好きなアニメーション映画

アイアン・ジャイアントThe Iron Giant(1999) 

(一言コメント)
DAY11:イタリアの首都、ローマの観光名所案内にもなっている楽しい名作映画でした。
DAY14:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the
Bomb(1964)
なんていうメチャ長いタイトルだけど愉快な映画もありましたね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30-Day Film Challenge事続

2020-09-25 05:15:00 | 映画

DAY6:実話・実在の人物を描いた映画

アラビアのロレンス Lawrence of Arabia(1962) 

DAY7:何度も繰り返し見てしまう映画

アメリカン・グラフィティ American Graffiti(1973) 

DAY8:邦題が気に入っている映画

俺たちに明日はない Bonnie and Clyde(1967)

DAY9:好きな俳優の映画

チャップリンの独裁者 The Great Dictator(1940)

DAY10:好きな監督の映画

あなただけ今晩は Irma la Douce(1963)

(一言コメント)
DAY10:好きな監督は、ビリー・ワイルダー。コメディ、シリアス、サスペンス
などジャンルを問わずどんな作品を撮っても外さない信頼度抜群の映画監督。
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン主演のこのコメディ映画は、
洒落た大人のお伽話で大好きデス。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする