さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

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THE PIANO

2010-01-09 23:31:06 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.7 語彙レベル700 総語数7000


世界的に有名なピアニスト Sir Anthony Evans の80歳バースディ・コンサートの会場で、サンデー・タイムスの女性記者 Sally Hill がピアニストの生い立ちを聞くという形で物語は展開します。

主人公の少年 Tony は身体は大きいけどのっそりとした口数の少ない特に取り柄もなくあまり利口な子どもではありませんでした。
でも心優しい良い子でした。

当時、ほとんどの子どもたちは13歳で学校を卒業して店や工場で働いていました。

Tony はどこでも働きたくなかったけれど、家が貧しくお金も必要なので6人兄弟の長男の彼は働かなければなりませんでした。

でも彼を雇ってくれるところはなく、母親の知人の Mr Wood の農場で働くことになりました。

ある日 Mr Wood は、新しい車の車庫にしたいので倉庫のガラクタを片付けるように言いつけました。
そこで Tony はピアノを見つけて、美しいメロディがいきなり弾けてしまいます。
一度も習ったこともないのに

Tony は学校に通っているとき、毎週火曜日の Mrs Lark の音楽のクラスが大好きでした。
Tony は上手ではなかったけれど Mrs Lark が弾くピアノに合わせてたくさんの歌を歌ったのです。

このピアノとの出会いで彼の人生は大きく変わっていきます。

まわりの人たちがみんな彼を応援して彼はすばらしいピアニストに成長していきます。


ところで、生まれて初めてピアノを弾いてそれですか
天才とはそういうものなのでしょうか?
(ありえない話ではないですが、一応お話なのであまり固いことは言わないでおきましょう。)

でもその後 Tony は農作業をこなしつつ時間をなんとか捻出して猛練習しています。
やはり努力なしには、このような成功はないですネ。

それから、読む前に表紙を見てかなり不気味なのでホラーかオカルトものだと思ったのですが、内容が予想とはまったく違う『心暖まる系』なので意外でした。

この表紙を見て読むの止めちゃう人がかなりいそうな気がします。
私は逆でしたが。(笑)

それにしても、Tony がコンクールでピアノを弾いているときの描写は感動的です。(ただ挿絵のグランドピアノがどう見ても左右逆になっていると思うのですが…

初めに結末がわかっているので読みやすいし、とてもいい話です。
だんだん多読に慣れてきたかたにもおススメです。

なんだかんだいいながらホノボノとさせていただきました。