ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

大地震が起きて

2011年03月17日 | 妊娠中期(16~27週目)
3月11日の午後2時46分、東北地方でマグニチュード8・8という大地震が起きました。

私の実家からは、遠くはなれた東北地方ですが、私が日本人という事もあって、
フランスの夫の家族、親類、友人が、私の家族を心配してくださり、この日は、1日中、問い合わせの電話が鳴りっぱなし。
ひっきりなしに夫の携帯電話が鳴り、「妻の実家は震源地から遠く、家族は無事なので安心して」と、彼は対応に追われました。

私も、実家に電話をして、父と母の声を聞き、ホッとしました。
今度結婚する弟と婚約者の彼女さんからも、メールが入って、一安心。

昨年1月下旬、フランス大使館にビザの手続きのため、私が東京へ行った時、
叔母と久しぶりに会って、お茶をした事を思い出しました。

叔母家族は、東京近郊に住んでいるので、私の家族は、とても心配でした。
私は、従姉妹に連絡をして、彼女から返事が来て、無事を確認しました。


フランスでは、連日トップニュースで地震の事を伝えています。
1時間ニュース番組の中で、50分以上、日本の被災地情報・原子炉爆発のこと・日本にいるフランス人の状況などを
伝えています。
テレビは、フランス語なので、おぼろげにしか分からないものの、今は、インターネットがあるので、
自分が知りたい情報は、インターネットの日本語で詳しい情報を観ています。

今回の大地震の映像を観ていて、15年前の神戸大地震を思い出しました。
私は当時、高校3年生で、受験を控えているクラスメイトや、合格が決まって神戸へ行くクラスメイトが何人もいました。
あの地震は、朝早5時46分という時間に発生。
私は、ベットに寝ていて、揺れで目が覚めました。

地震の揺れは、体験した人にしか分からない感覚なので、夫や夫の周りのフランスの人に説明しても、
「恐怖」だけは伝わるものの、共感というところには到らないです。

夫が、「日本人は地震が起きても、全く、キャーッとかワーッとか泣き叫んだりしないで、
冷静に警察や自衛隊のアナウンスを聞いて、みんなが沿って動いている」と言ってました。
「フランスだったら、在り得ない。パニックになる」とビックリして、感心していました。

私は「日本は、地震大国だから、幼稚園に通う頃から「防災」に対する知識や心構えを学んでいくし、
大人になってからも職場などで年に2回は防災訓練を行うよ」と説明しました。

私たち夫婦は、国際結婚なので、根本的に育った環境が違い、家庭でよくこういった議論をします。

インターネットのニュースで、停電になっている病院で出産をした女性のことを知りました。
懐中電灯の明かりだけで、出産をした日本人女性。
多くの尊い命が失われた中で、新たな生命が誕生。

原子力発電所の爆発により、次々と人が逃げ場を求めて、移動していってますが、
私は、現在、妊娠中なので、どうしても、妊婦さんの気持ちを考えてしまいます。
近くに住んでいる妊婦さんは、どんな気持ちで生活されているんだろう…胸が張り裂ける想いがします。

たくさんの犠牲者を出し、悲しみが心に沁み込んでくる毎日ですが、
この私のお腹にいる赤ん坊から元気をもらい、日々、生活していきます。




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