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ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

アートな世界

2012年08月23日 | 1才~1才半
以前から、このブログで紹介している通り、私の本業は、「画家」。

日本人としてフランスに住んでいても、実家にいても、どこにいても、創作活動は続いていき、
妊娠していても、出産して、子どもができても、子育てや家事の合間をみて、ひたすら製作…。

まるで、スポーツ選手がいったん現役を引退して、育児や家庭に専念していても、また復活するような感じ。

よく、周りの人から、「すごい。画家なんて!さすが!」と、ビックリされる事があるけれど、
「画家」といっても、あくまでも仕事の1つで、得意分野だから続けていくことができて、
会社に永久就職していて、ひたすら、与えられた仕事をこなしていっているのと何ら変わらない。

別に他にやりたいことがないから…とか、とても楽だからとか…といった理由でしているわけではなく、
責任もあるし、嫌な事だってある。

一見、個展などをしていて華やかな世界にみえるけど、制作活動は地味なもの。

アイルランドにいた頃は、天井を含めた壁画の製作に携わったこともあり、
ヘルメットも命綱もつけず、高いところに登って、細かい作業をしていた。

よく考えたら、そんな高いところに登るような仕事なら、契約するときに、
ちゃんと保険に入ってからにすれば良かったものの、昔の私は、何も知らなかった。

最近は、油絵ばかり製作しているけれど、彫刻もするし、ステンドグラスもデザインして自ら作る。
どれも興味深い世界で、一旦、製作に取り掛かりだしたら、止められない。

子育てをする上で、
あれやこれやと理屈っぽく考えるよりは、自分の持つ母親的勘を信じる傾向にある。

自分の好きなように、自分の「教育論」で、子どもを育てていく方が、断然、楽しい☆

なので、母親の私が、絵を描いていて、娘が邪魔しに来ても、叱ることはしない。
よっぽど危ない作業でないかぎり、娘を傍に置いて、彼女の様子を見ながら、製作をする。

親がすることを、子どもは見て、自然と育っていくもの。

絵の具に興味を持ったり、キャンパスに向かう私の真似をする我が子を見ていると、
やっぱり「親の影響」って、子どもの成長過程で、絶対的なものだと、しみじみ感じる。

私の影響だけでなく、もちろん、父親である夫の影響も絶大。

夫は、「音楽」なしでは生きていけないので、いつも、娘の前で、ギターを弾いては、
自分の好きな音楽を聞かせている。

「アートな世界」の中、豊かな心で、健やかに育っていってほしい…と願いつつ、
日々、黙々と創作活動を続けている。




イエーイ! ママの絵画と一緒に記念撮影♪



私も、大きくなったらママのように絵を描いてみようかしらぁ~?







1才の誕生日、おめでとう☆

2012年07月30日 | 1才~1才半
先週の24日、娘は、1才になりました☆

この日は、彼女の予防接種の予約が入っていたので、親子3人で、ラ・シオタ病院へ行きました。
予防注射は、2種類あり、麻酔の役目をするステッカーを、彼女のお尻に2つ貼って、いざ出陣!

夕方5時になっても、ギラギラ太陽のラ・シオタ。
病院の中に入ると、薬や消毒液の独特な匂いに包まれました。

1年前のこの日は、陣痛が朝5時頃に始まり、ウーウー唸りながら、陣痛の来る間隔を、
ノートに書き記そうとするものの、あまりの痛さに鉛筆を握る手が振るえた事を、よく覚えてる。

もうダメだ、おかしい…。病院に行った方がいい。と、我慢に限界を感じ、
こんな時は、私の「鈍感力」も、何の役にも立たないなぁ。。。と思いつつ、
このラ・シオタ中央病院に到着したものでした。


妊婦だった私が入院したのは、1階(日本で言う2階)の産婦人科病棟だったので、
この階の分娩室や検査室、診察室、受付、待合室、そして病室などは、ものすごく覚えてる。
自動販売機があったところでさえ、覚えてる。

ちょうど1年前は、拡張工事の狭間で、工事中のため、天井からパイプが覗いてたり、
コンクリートが削られる音などで、慌しかったものの、
1年後のこの日の病院は、とても静かだった。

そうそう、1年前のこの日は、日曜日だったので、工事もお休み。
病院は閑散として、風が強い、澄んだ青空の日でもあった…。


娘の診察は、総合案内受付のすぐ隣に小児科の外来診察所があり、そこで看てもらってます。
診察室の前の廊下は、いつも、子ども連れの親子がズラッと椅子に座って待っていて、
長い時間、待つ事もしばしば。。。

私は、いまだに、娘の担当医と意見が合わず、顔を合わせて、先生とケンカをするのは嫌だったので、
この日も、総合案内受付の広いスペースで、ソッと夫に娘を預け、私は、産婦人科病棟に上がり、
自動販売機があるところへ歩いて行きました。

すると、偶然、産婦人科の私の担当医とバッタリ廊下で出会って、久しぶりですね!と、挨拶をしました。

彼女は、「なぜ、あなたがここにいるの?」と、ビックリして、私のお腹の辺りに視線を向けたのでした。笑

私は、「予防注射のために来ました」と答えると、「あぁ、お子さんの予防注射ね」と、
私の腰に手を当てて、笑顔で「2人目の時を待ってるわ。御機嫌よう。元気でね。」と言って、去っていきました。

助産士や産婦人科専門の看護士など、本当に、面白くて、温かい人たちばかり。
妊娠、出産に携わる専門家の方は、母親の身体とお腹の赤ん坊、両方のことを考えている。



出産後、病院に入院していた時、何人かの小児科の先生から、
直接、生まれたての赤ん坊の世話の手解きを教わった時、なんだか、あれ?と感じた。

どの小児科の先生も、笑顔も無くて、母親の私には、冷たい。

代わる代わる病室を訪れる助産士や、笑顔で優しく私の検査をする看護士とは対照的だった。

産婦人科の先生とは、打って変わって、小児科の先生は、ベットに横たわる母親には、ほとんど挨拶なく、
赤ん坊を取り上げ、黙って、検査をし始めたこともあったので、
私は、慌てて起き上がり、先生の傍で、娘の様子を見たりしたことも。


小児科の先生って、こんな感じだっけ?

日本では、どうなんだろう…。

確かに小児科の先生は、子ども専属ドクターであり、エキスパートだから、子どもについては、
完全完璧な専門家ではあるものの、
産んだ母親に対して、あまりにもそっけない態度なフランスの小児科の先生たちに、
私は、がっかり。。。

私がアジア人で、生粋のヨーロッパ人ではないからかな?
フランス語が堪能でないからかな?


いろいろ理由を探してみたものの、いまだ、その解答は得られず、
でも、だからといって、医師の腕が悪いという事ではない。

夫は、「腕は確かで、マルセイユの小児科センターから診察に来てる先生だから、変えなくていい」と。

仕方ない。

設備の整ったマルセイユの小児科センターから、わざわざ診察に来ている先生が、娘の担当医なら、
何か大きな病気や事故になっても、すぐに対応してもらえる事を願って、
しばらく様子をみよう…。

母親の私にとって、小児科の先生という存在は、本来なら、自分の母親のように信頼をおけるもので、
なおかつ、私は、
フランスに住んでいる外国人のため、いろいろと分からない事を相談できる相手であるはずだったものの、
一緒に悩みを考えてもらうどころか、自分の意見が正しいとの一点張りの先生で、
とっても、残念。

その上、引越しでもしないかぎり、
結局は、いくら小児科の先生を変えても、庭の亀はいなくならないし、夫の母の亀好きは変わらない。

引越ししても、おじいちゃん、おばあちゃんの家には、亀がいるから、娘は庭で遊べないし、
彼女を預ける事さえできない。


仕方ない。

娘には、「亀は汚い生き物で、バイキンだらけだから、絶対、触っちゃダメ!」と、
大きな声でハッキリとフランス語で言うしかない。

それにも、限界というものがあり、夫の母が、亀をオモチャとして、娘に与えるのも、時間の問題かなぁ。


娘が、スクスクと育っていく中、環境的にも精神的にも課題が残る1才の誕生日を迎え、
母親としても、益々、タフになって、強くなることを教えられる日々を過ごしています。




ケーキにロウソク1本に火を灯して、誕生日を祝いました♪



とうとう、我が家にも、テーブル付きの椅子が到着。
スプーンとフォークが手放せない。。。笑
娘用のテレビのリモコン(電池抜き)も、傍に置いてるよ☆