喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読んでいたら、五十がらみのビジネスマンが二人入ってきた。
「(奥の席を指して)そちらへどうぞ」
「いえいえ、○○さんこそ」
と、どちらが上座に座るかでお約束を繰り広げている。
……というのはよくある光景。そのまま聞くともなしに聞いていると、奥の席を勧めていた方が
「いや、私はゴルゴ13の信奉者でしてね。通路側の席が好きなんですよ、すぐに逃げられるように。あっはっは」
とのたまった。
(思わず顔を上げて見てみたら、めがねを掛けた小太りのフツーのおじさんでした)
「(奥の席を指して)そちらへどうぞ」
「いえいえ、○○さんこそ」
と、どちらが上座に座るかでお約束を繰り広げている。
……というのはよくある光景。そのまま聞くともなしに聞いていると、奥の席を勧めていた方が
「いや、私はゴルゴ13の信奉者でしてね。通路側の席が好きなんですよ、すぐに逃げられるように。あっはっは」
とのたまった。
(思わず顔を上げて見てみたら、めがねを掛けた小太りのフツーのおじさんでした)