昨日夕食後「頭が痛いし、熱っぽいのでこれから寝る。母のことをお願いします」と言って妻は二階に上がった。妻は昨年末に肺炎で1カ月ほど寝込んだ。この時医師は風邪という処方で薬を呑んでいたが、良くならないので再度検診に行ったら、肺炎であると言われた。それは母が下血して済生会病院に入院した後のことであった。その時母の看護等大変であったことが原因なのかも知れない。熱が下がらず1カ月近く寝込んだが、この時は母と妻の介護、看護でてんてこ舞いであった。その時からは、妻に無理なことはさせないようにしてきた。私に比べ体質的に弱いので、その後は、夜も母の近くに寝て、その介護をするようにして来た。
しかし妻がまた風邪を引いてしまった。長引くとまた肺炎になるのでないかと心配であり、食事、洗濯等も私が行うようにした。それでも今朝の食事は妻が起きて作ったが、食べずにそのまま寝た。食欲がない様子であった。私は母と朝食を取ったあと母と居間で過ごした。そして午後2時から、「TOの家」でボランティアに行くことになっていた。その前に昼食をマートに買いに行った。妻からは「私はバナナだけでいいから」と言われた。2階にバナナとおにぎり、それに野菜ジュースを買って持っていくと、妻は「今度の風邪は、早めに寝たので、酷くならないで済みそうだ」と言って私を安心させた。
妻にホランティアに行くことを言い「TOの家」に向かった。今日も施設利用者が40人ほどきていた。しかし準備不足であったこと、それに今日は声が出なかった。高音はかすれるし、低音は聞き取れないほどであった。介護疲れと寝不足によるものなのかと思った。それでも何とか終わった。家に帰ると妻が起きていて、居間で母の面倒を見ていた。寝巻の上に綿入れ褞袍を着て、タオルを首に巻いていた。もちろんマスクもしていた。それでも以前の風邪を引いた時より軽そうに感じた。このまま直ってくれればと思った。しかしそんな訳にはいかないのかもしれない。妻はその間に、ご飯を炊く準備をしていて「夕食はおかずだけを買ってきて」と言ってまた床に入った。
その後午後5時に鉄道OB会の事務局長と会う約束をしていたので、駅コンコースに向かった。次期OB会役員の話を詰める必要があったからだ。彼に今までの経過を話し、私の考えを話したが、承諾するところまではいかなかった。まだ時間があり、互いに検討しようと言うことで別れた。帰ったら、母のことで、妻が奮闘していた。母を直ぐ風呂(シャワー)に入れてから、夕食を食べた。そこでも妻はバナナだけしか食べなかった。風邪がぶり返さないことを願った。