我が家の愛犬も今年5月には14歳になる。甲斐犬は敏捷で勇敢な犬である。日本犬では秋田犬に次いで2番目に天然記念物に指定されるほど数の少ない希少犬である、明治に入ってから人間に飼われるようになったが、それまでは野生犬で南アルプスの山中に群れを組んで生息していた犬である。それ故野生の本性を未だ持っている。しかし人間の云うことを良く聞き、特に飼い主には忠実な犬である。我家では、長い間甲斐犬を飼っていて、これで3代目となる。
しかしこの冬ぐらいから、精悍さが衰え、今まで誰かが来ると吠えていたのに、そうしたことも少なくなった。朝夕の散歩は喜んでいくが、それも500m程で、それ以降は急に歩く速度が遅くなる。最近の散歩の距離も1.0km~1.5kmに短くしている。最近昼間は犬小屋で寝ている時間が長くなり、それでも散歩のときは飛び上がって喜びを表わす。食欲はあり、身体も痩せるようなことはないが一度動物病院に連れて行こうと思っていた。
4月28日(火)午後SBSのカルチャー講座から帰ってから行きつけのF動物病院に連れて行った。距離は1kmほどのところにあり、家を出るときは元気にリードを引張って行った。しかし途中から私の後からゆっくり付いてくるようになった。しかしそこが動物病院であることが分ると、足を踏ん張って入ろうとはしなかった。一年ほど前に、この病院で手術を受けていて、それを覚えていたのだ。何とか病院に入れたが落ち着きがなかったが直ぐ獣医の診断を受けた。そこで狂犬病のワクチン接種とフィラリア予防の薬、それに血液検査をお願いした。この血液検査は毎年やっていて、何か悪い数値が出るのか心配であった。
獣医に犬の症状を言うと「人間の年齢なら80歳ぐらいですので犬も弱くなります。後ろ足が少し弱くなっていますね。しかし背中も丸くなっていないし、食欲もあり、体重も13kgと昨年と変わっていません。血液検査の結果を見て判断しますが、まだ確りしているように見えます」と云った。待合室で10分ほど待つと看護師が、血液検査の結果を教えてくれた。「数値の中でALTの値が高いですが、昨年より下がっています。それ以外は特に悪い数値はありません」少し安心した。ALPは肝臓の数値であり、4~5年前から高くなっていて気にしていたが、元気なので良いと思っていた。やはり高齢による動作が緩慢になったが、それに肝機能も影響したのか? 私も若い時、呑みすぎで肝臓が悪かったことがあったがウコンを呑むようにして直した。犬にもウコンを呑まそうと思う。